腰が痛かったのが、だんだん膝が痛くなってきてギシギシ感じ、病院へ行くと原因は半月板の間が少ないと先生に言われ、年齢のせいだから仕方がないねと言われた。
できれば痛みを和らげたいという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
朝の起き上がりのときや、イスから立ち上がるときに膝に痛む。
歳のせいだからと膝の痛みを我慢していませんか?
そしてこの痛みをなんとかしたい!とこのブログにたどり着いたかと思います。
それでは変形性膝関節症の原因と対処方法をお伝えしていきましょう。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症と聞けば『年齢的な物だから仕方がない』
と考えられる方も多いのでないでしょうか?
確かに年齢を重ねると半月板がすり減ったり、痛みを出す事はあります。
しかし、必ずしも年を取ったから変形性膝関節症になるとは限りません。
まず、変形性膝関節症とはどの様な物をいうのでしょうか?
膝関節の仕組みを説明します。
ふとももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)が繋がっている部分に滑膜液(かつまくえき)という潤滑油のような液があります。
大腿骨と脛骨の端には軟骨がありクッションの役目をします。
滑膜液と軟骨を覆っている関節包と滑膜があり、そこから半月板という軟骨が膝の左右にあります。
半月板も骨の動きをスムーズにし、衝撃を和らげる働きをします。
クッションの働きをしている軟骨のおかげで、膝を動かすことができるというわけです。
膝が痛い時はその軟骨がすり減っているのが原因です。
軟骨が減る原因としては、姿勢の悪さ、加齢や筋肉の衰え、O脚や外反母趾、肥満やスポーツなどがあります。
衝撃を和らげる軟骨が摩耗されてくると関節包と滑膜が変形して、神経が刺激され痛みが発生します。
さらに摩耗が進行すると骨と骨が当り、骨自体がすり減り骨が変形してしまい、強い痛みが出ます。
骨が当っていると動きの制限も出てきてしまい、ある動作で激しく痛みが出るなどします。
それが変形性膝関節症です。
簡単に言うと、油が切れしまい骨同士がぶつかって神経に触れて痛みがでる
これが変形性膝関節症です。
なんでもそうですが、変形というのは結果であって原因ではありません。
色々な衝撃があったからこそ痛みなどが出てくるため、その原因をしっかりと見極める事が原因を解消する一歩となります。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症の原因として大きく分けて〇つあります。
- 体重の増加
- 外反母趾やO脚によって膝の負担が増大
- 別の痛み場所を庇う事で痛みを誘発
- 姿勢、歩き方が悪くて痛みが出る
これら4つを1つずつ説明をしていきます。
体重の増加
体重増加はイメージが付くと思いますが、今まで50?方が60?になるとどうなるでしょう?
単純に2割増なので膝の負担も2割増と言うのがイメージ付きますよね。
膝だけではなく、腰や股関節にも負担がかかってしまう為に、痛みが出た時に膝の負担も増えます。
すると変形性膝関節症が進行しますよね。
痛みがあるとどうしても運動量が減るにも関わらず食事のコントロールができなくなってしまう為に痛みが出てしまう。そんな事も良くあります。
外反母趾やO脚によって膝の負担が増大
変形性膝関節症になっている方の特徴として、外反母趾やO脚を併発している方が非常に多いです、
O脚とは膝と膝に隙間ができてしまいます。
O脚の何が悪いかといいますと、O脚になる事で重心のかけ方が内側にシフトします。そして、内側の筋力が低下して外側の筋肉を異常に使います。
これによって変形性膝関節症を助長します。
そしてもう一つが外反母趾
外反母趾になる事で歩く時などの体のバランスが崩れてしまいます。
それによって膝に負担がかかり変形を助長します。
外反母趾が先か変形性膝関節症が先かは正直言うと難しい判断となります。
しかし、変形性膝関節症を改善するには外反母趾を改善すると言うのは必須になってきます。
別に痛み場所を庇う事で痛みを誘発
例えば腰痛で考えると腰が痛いと片足もしくは体を歪ましながら歩いたりします。
短期的では痛みや変形が進むことがあまりありませんが、期間が長くなると痛みを庇う為に膝や足に負担を掛けていきます。
変形性膝関節症になると余計に腰や肩の痛みが増えてしまい、悪循環になってしまいます。
姿勢、歩き方が悪くて痛みが出る
1とほとんど同じ形になりますが、庇う為に歩き方や姿勢が悪くなっていきます。
姿勢が悪い⇒膝が痛い⇒歩き方が悪い⇒膝の痛みがまた増える・・・
と言う様に悪循環に陥ってしまいます。
この循環が続くと変形性膝関節症を進行させてしまいます。
どこが一番最初かを知ることはできませんが、全てを一つずつ改善していく必要があります。
以上4点が変形性膝関節症を助長させる要因となります。
どれか一つだけが原因ではなく、複合的に重なりあって痛みや変形性膝関節症を進行させています。
当てはまる物を一つずつ解決していきます。
冷やす、温める
基本的には温める事をメインでしていきます。
痛む膝が熱っぽくて腫れているときは、保冷材などで冷やしましょう。その後お風呂へ入って温めます。
冷やして終わりではなく、最後は必ず温めるようにいていきましょう。
熱も腫れもなく痛みだけがある場合は、温めるだけにしましょう。
温めることによって筋肉を緩め、血流を良くします。
特に膝周辺や股関節、お腹の筋肉をあたためて緩める事で痛みを軽減できます。また、下記に記してあるストレッチを併用するとより効果がでてきます。
ストレッチ
動画にてストレッチも同時にご紹介しています。
全て一気にするのではなく、一つずつ行う様にして下さい。
注意点があります。
痛み止めを飲んだ後は控えて下さい。今の膝に対して運動が良いのか悪いのかが判断つきません。
もう一つが無理をして痛いのに我慢して伸ばすのは良くありません。
無理をして伸ばしても痛みが早く引くと言う事はないからです。
以上の注意点を参考にして行なって下さい。
変形性膝関節症に効果的なストレッチその1
フェイスタオルを用意して、長座で座ります。
タオルを足の裏にひっかけて膝を伸ばした状態でタオルを手前に引いていきます。
ふくらはぎが伸びている感じがあればストレッチはできています。
初めは15回程度反動を付けてストレッチをしていきます。
その後に15秒間続けて持続的にストレッチをしていきます。
変形性膝関節症に効果的なストレッチその2
足を肩幅に開いて手のひらを地面につけます。
手のひらは地面から離さないようにして徐々に足を伸ばしていきます。
この際に太ももの裏が伸びている感覚があればOKです。
このまま15秒間持続的に伸ばしていきましょう。
変形性膝関節症に効果的なストレッチその3
痛みのある方の足を上にして横向けにして寝ます。(右足とします)
右の足首を持って太ももの前を伸ばしていきます。
少しだけ腰を反らせるイメージですると太ももの前がよりストレッチされていきます。
体を動かし筋肉をつけて、膝を支えられるようにします。
筋肉がつくと、血流もよくなり栄養が行き届くようになります。
ただし、痛みが強い場合などは一度病院へ行って運動方法などを相談されることをお勧めします。
まずはゆっくりとお散歩から始め、膝に痛みが出ないようであれば、少し早歩きでのウォーキングをしましょう。
お散歩やウォーキングの後は必ずストレッチをしてください。
変形性膝関節症を改善する為の運動は下記でご紹介します。
膝が痛い時はどこに行けばいいの?整形外科と整体の違い
膝が痛いときはまずどこへ行くか悩む方が多いと思います。
膝の骨や変形が心配な方は整形外科へ行って、レントゲンを撮ってもらうことをお勧めします。
実際に画像で見た方がどこがどうなっているのかも確認をする事ができます。
整形外科の主な治療として
- 温める治療
- 電気治療
- 痛み止め
- 湿布
多くの場合はこの4つが主な治療となります。
この内は症状がきつくない限りはおすすめできません。なぜなら、痛み止めというのは治療ではなく対処療法なので痛み止めを飲む事で痛みは引きます。
痛みが引いてしまうがゆえに無理をしたり、今日は調子がいいからといつもは痛みがある動作でもどんどんしてしまい、結果的に痛み止めが切れた時に痛みがまた再発をしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
この様な理由があって痛み止めは緊急を除いておすすめはしていません。
4の湿布ですが、正直言うと貼っても貼らなくても同じというのが正直な意見です。
湿布ならカイロなどでその周辺を温めた方がより効果があります。
ただ、しっかりと画像で判断ができるので、今の状態がどの様な物なのかを把握するには重要なポイントになるので膝の進行具合を見る為にも一度見てもらうのがいいでしょう。
変形性膝関節症を整体で治療する
整体や整骨院で施術を受ける場合はまず、変形性膝関節症は保険適用外
になると言う事をしっかりとご理解下さい。
整形外科では保険で通院できますが、整骨院で保険適用になるのが明らかに間違っていますので、必ず保険が効かないという前提で行くようにして下さい。
もし保険適用になるのならそれは違法になってしまいますのでご注意下さい。
整体や整骨院では直接膝を施術する事ができるので、根本的に改善する事ができます。
ただし、一度変形をしてしまった膝を真っ直ぐに綺麗にと言うのは非常に難しいです。
骨を直接削る事ができるわけではないのですが、痛みを改善したり、軽減させる事は十分可能です。
インターネットがあるのでどのように治療をするのかをしっかり見たうえで施術を受けてみて下さい。
また、膝の部分だけでなく、全身を施術してもらえるところをおすすめします。
上記で説明させてもらったみたいに、変形性膝関節症の原因はその部分ではなく、それに関連する部分があるので、トータル的にみてもらう様にして下さい。
まとめ
変形性膝関節症はスポーツや事故以外では急に起こる症状ではありません。
普段の姿勢、癖、動作などから膝に負担がかかり発症されます。
膝に負担がかからないように姿勢などを意識しても、体のバランスが崩れているとなかなか良い姿勢ができなかったり、体の違う部分に痛みがでたりする可能性があります。
膝に痛みが出たらまず整形外科で診察です。
その後は初期でしたらストレッチや運動を行う。それでも痛みが軽減しない場合は専門の医療機関にいかれる事をおすすめします。
次に再発しないような体づくりと生活スタイルを作るようにしましょう。
ひこばえ整骨院では変形性膝関節症に対応ができます。
ひこばえ整骨院では変形性膝関節症にも対応する事ができます。
痛い部分だけでなく、全身のバランス、体の状態を見て施術を行っていきます。
詳しくは下記をご覧下さい。