足に痺れを感じると言われれば一番に思い浮かぶのが坐骨神経痛ではないでしょうか?もちろん坐骨神経痛でも足がしびれたり痛みを感じたりする場合もあります。それとは別に太ももの前、すねなどのような部分がしびれる場合もあります。今回動画と記事の中でお話をしているのは、私が治療する上で足にしびれを感じる方に必ずお勧めしているストレッチ方法を3つご紹介します。非常に万能的なストレッチなのでぜひ参考にしてください。
足がしびれてしまうのはなぜ?
足がしびれてしまうと言われるとほとんどの場合坐骨神経痛を思い浮かぶのではないでしょうか?
もちろん坐骨神経痛も今回ご紹介する1つのなのですが、坐骨神経痛は基本的に足の後側がしびれます。
例えばお尻、太ももの後ろ、ふくらはぎ、足の裏。
これらは全て坐骨神経痛の症状です。
それに対してもう一つ覚えていただきたいのが大腿神経痛(だいたいしんけいつう)です。
この神経は太ももの前側、股関節の付け根、膝周り、脛の前、足の甲。
これらの部分がしびれたり痛みが出た場合に大腿神経痛あまり言葉としては聞きなれないとは思います。
今回ご紹介する3つのストレッチは、坐骨神経痛と大腿神経痛の2つに対応するストレッチ方法となっています。
行うポイントはお腹の前、お尻、ふくらはぎのストレッチ
この3つをしていきます。
下の写真もご覧いただきたいですが、坐骨神経痛は腰からお尻に行くのに対して、大腿神経と言うのは腰からお腹の前を通って太ももに行きます。
出ているところは全て腰なのですが、通る道が違います。
通り道が違うので、お腹の前の筋肉を緩めることで神経の通り道を作ってあげます。
理論的な話はここまでにしておいて先にストレッチの方法をお伝えします。
その後なぜこのストレッチが有効なのかお話をします。
理論は少し難しいかもしれませんが覚えていただいた方が自分なりに納得ができると思いますのでできれば最後までご覧ください。
足のしびれの治し方。3つのストレッチ
ストレッチをする前にいくつか注意点があります。
私も患者さんに全てお伝えしていますが、中にはしびれが出たり痛みを感じる方もいらっしゃいます。
それがいいと思って無理矢理される方もいらっしゃるので、痛みや痺れがある場合に関してはすぐにやめるようにしましょう。
無理をして良い事はありません。
しびれの治し方ストレッチ方法その1
お腹の前を伸ばすストレッチをします。
下の写真のようにベルトのところに出っ張った骨があります。
その部分の内側に1つの筋肉があります。
左右のでどちらでも結構なので写真のように指で押さえましょう。
押さえた状態で下の写真のように片方の足を椅子もしくはベッドなど台の上に乗せましょう。
この時膝が内の上に乗せることができれば理想ですが、幅がなければ足先だけでも問題はありません。
お腹を抑えた状態で足を伸ばし膝を少しずつ曲げていきます。
人によりますがお腹の前がストレッチされると言う方と、太ももの前がストレッチされる。
と言う方に分かれます。
どちらも正解ですので特に気にしなくても大丈夫です。
痛みがあるないかかわらず必ず左右均等に行うようにしましょう。
しびれの治し方ストレッチ方法その2
椅子もしくはベッドに座ってください。
片方の足を組むように太ももの上に外くるぶしを乗せるようにしましょう。
下の写真のようなイメージです。
この状態から姿勢をまっすぐにして胸から前に倒れるようにしましょう。
右足を伸ばしているときは右のお尻がストレッチされます。
猫背になってしまうと背中のストレッチになってしまうので必ず姿勢はまっすぐにしましょう。
左右均等に行い片足10秒ずつしましょう。
しびれの治し方ストレッチ方法その3
ふくらはぎのストレッチをします。
壁に足先をつけかかとを地面にします。
下の写真のようです。
この状態から姿勢をまっすぐにしていくとふくらはぎがストレッチされます。
注意して欲しいポイントは写真のように指先だけが曲がってしまうと何もストレッチされませんので必ず指の付け根から壁につけるようにしましょう。
また、猫背になっても効果がなくなるので注意をしましょう。
文章だけでは少しわかりにくいかもしれませんのでできれば動画も併せてご覧になってください。
より理解しやすいと思います。
以上が足のしびれを治すためのストレッチとなります。
ここからこのストレッチを行う理由を簡単にお話しさせていただきます。
足がしびれているのになぜお腹の前とお尻とふくらはぎのストレッチをするのか?
すごく疑問に思われる方もいらっしゃると思いますので1つずつ説明をします。
坐骨神経は太ももの後、大腿神経はお腹を通ります。
お腹の前には大腰筋、腸骨筋と呼ばれる筋肉があります。
インナーマッスルと呼ばれる筋肉のことです。
この筋肉は背骨の前側からスタートして、股関節の内側に通ります。
と言う事はこの2つの筋肉が硬くなってしまうとお腹の筋肉と腰の筋肉が同時に硬くなってしまいます。
なぜならば2つの筋肉は一緒に働くからです。
坐骨神経は太ももの後、大腿神経はお腹を通っています。
お腹の前には大腰筋、腸骨筋と呼ばれる筋肉があります。
インナーマッスルと呼ばれる筋肉のことです。
この筋肉は背骨の前側からスタートして股関節の内側に通ります。
と言う事はこの2つの筋肉が硬くなってしまうと、お腹の筋肉と腰の筋肉が同時に硬くなってしまいます。
なぜならば2つの筋肉は一緒に働くからです。
足がしびれるのにもかかわらずこの筋肉をストレッチするのは、お腹の前が緩むことによって腰の筋肉も同時に緩みます。
1つここで疑問が出ると思います。
わざわざお腹を緩めなくても、腰を緩めたら早いんじゃないか?
確かにその通りなのですが、腰を直接動かすと腰の関節に負担がかかってしまうので人によっては痛みが強くなったりしびれが強くなることがあります。
治すためにストレッチをやっても痛みが出てしまうと全く意味がないのでお腹の前から間接的に行きます。
そちらの方が逆に効果的です。
次のストレッチはお尻。
お尻の筋肉に梨状筋(りじょうきん)と呼ばれる筋肉があります。
この筋肉の下に坐骨神経が通っています。
お尻全体の筋肉が硬くなってしまうと梨状筋も同時に硬くなります。
梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫してしまうのでしびれが出やすくなってしまいます。
お腹の前の筋肉、腰の筋肉、お尻の筋肉は単体で動く事はほとんどありません。
協力筋と言って全部の筋肉が協力して動きを出します。
腰を動かすのではなく、お尻の筋肉を緩めることで負担を総合的に減らすと言う考えでお尻のストレッチをします。
最後にふくらはぎのストレッチ。
坐骨神経痛も大体神経痛の症状が強い方はふくらはぎの筋肉が極端に硬い方が多いです。
試しに下の写真のようにしゃがんでみてください。
この座り方ができれば良いのですが、ほとんどの場合こけそうになったり足をくっつけることができません。
足の大きな役割は歩くこともありますが、上半身の体重を地面に逃がすと言う役割が1番大きいんです。
ふくらはぎが硬くなってしまうと地面に力が逃げなくなってしまうのでダイレクトに腰に負担がかかってしまいます。
それらを解消することで、痛みを改善させるというのがふくらはぎをやらかくする理由です。
以上の理由からお腹の前、お尻、ふくらはぎの柔軟性をつけるためのストレッチをします。
足のしびれを感じる方にはほとんどこの方法をお伝えしています。
あなたもぜひ参考にしてみてください。
まとめ
性だったでしょうか?
今回足のしびれの治し方としてほぼ全員にお伝えしているストレッチ3種類をご説明しました。
坐骨神経と大腿神経。
あまり聞き慣れない神経かもしれませんが両方とも似ている部分もたくさんあります。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、知っていくことでどのようにストレッチをすれば良いのかがよくわかるようになります。
手順を知っておくことも大切ですが、理論もぜひしていただいて自分に合う方法を試してみてください。
坐骨神経痛、大腿神経痛で悩まれているのであればいちどお越し下さい
当院では足のしびれの改善を得意としています。
症状改善はもちろんのこと、大元から直再発をしないことを目的としています。
もしあなたが根本から直したいなと考えているのであればぜひいちどお越しください。
きっとお役に立てると思います。