今回は階段の上り下りやしゃがんだ時に膝が痛い。そんな方に対して治し方をご紹介させていただきます。実は膝の痛みを改善するためには、膝以外のところ必要があります。もし膝周辺のマッサージやリハビリなどを受けて、なかなか改善しない方。今回の記事がきっとお役に立てると思います。ぜひ参考になさってください。
膝の痛みの原因は膝にはない。ある部分を見る事で改善に近づく
膝の痛みを解消するために、見る部分は
足首
なぜ膝が痛いのに足首を見る必要があるのかとても気になると思います。
実は膝の関節を動かすときには必ずと言っていいほど足首も同時に動きます。
例えば階段の上り下りをするとき、膝はもちろん曲がりますが、足首も同じように曲がります。
この様な形で、階段を上がる時も必ず足首が曲がっていきます。
また、しゃがむ時も膝はもちろん曲がりますが、足首も同時に曲がります。
このように、足首と膝と言うのは必ず連動しながら動きます。
地面に足をついていなければ、膝だけ曲がる。
足首だけ曲げるということは可能です。
逆に言うと、足首が固い方は膝と連動しないので必要以上に膝の負担が増えます。
これを大前提として覚えておいてください。
足首と膝の関係性。足首が硬い人ほど膝の痛みが出やすい
膝の関節と言うのは、基本的に
- 曲げる動作
- 伸ばす動作
の2つしかありません。
特に捻ると言う動作が膝は1番苦手です。
試しに足を閉じたまましゃがんでみてください。
足首が柔らかい方はお尻とかかとがくっつき膝の隙間が閉じます。
この状態の人は足首が柔らかい証拠です。
次の写真は女性に多いのですが足首に対して膝が内側に入ってしまう状態。
男性に多いのが次の写真。
足首に対して膝が外に向いてしまっている状態。
内股の状態とがに股の状態。
単純にガニ股内股だけであれば問題ありませんが、しゃがんだ状態は内に入ったり膝が外に行くことでねじれが発生してしまいます。
先ほど膝の1番苦手なものが捻りとお話しをしましたが、普段の生活の中で足首が固いことで膝を捻ることで何とかバランスを取ろうとします。
本来であれば曲げ伸ばしの動作しかできない膝が、自分の苦手な捻ると言う動作をし続けることで膝が悲鳴をあげてしまいます。
これが痛みの1つの原因です。
このような状態の時にマッサージやストレッチをしても大して痛みが変わる事はありません。
膝の痛み改善方法。足首の柔軟性を付けて痛みを解消する方法
足首の柔軟性をつけるときに大事な筋肉が2つあります。
腓腹筋と呼ばれる筋肉とヒラメ筋と呼ばれる筋肉。
この2つはかかとの部分でアキレス腱に変わります。
ヒラメ筋はふくらはぎの上3分の1から踵に向けて筋肉が出ます。
もう一つ重要なのが腓腹筋。
この筋肉は膝の関節の少し上側から踵に向けて筋肉が出てきます。
膝を曲げる時にも腓腹筋は使います。
足首を伸ばそうと思った時にもこの2つの筋肉に柔らかさがないと突っ張ってしまい足首がうまく曲がりません。
そのような理由から、この2つの筋肉を緩めることと、足首の関節を使える状態にします。
手順は2つのパターンに分かれます。
床やベッドに座ります。
片側の足を下の写真のように放り出すようにしてください。
膝の裏から指2本下からアキレス腱にかけて10区画にわけるようにしましょう。
1カ所3秒間を順番に押していき2回繰り返すようにします。
左右均等に行うようにしましょう。
次は下の写真のように足の指先を伸ばすと筋肉の盛り上がる部分があります。
ここからしたがアキレス腱になります。
この辺を指で押さえながら足先をのばしたり曲げたりします。
押さえる場所は、必ずその部分じゃなくても良いのでその辺周辺を押さえるようにしましょう。
また、強く押さえるのではなく軽くつかむ程度で問題はありません。
つかんだ状態から足首を曲げる伸ばすと言う動作をそれぞれ10回ずつ行うようにしましょう。
痛みがある方もないほうも左右均等に行ってください。
庇って痛みが出てくる可能性があるので、痛みが拡散しないためにも左右行って下さい。
まとめ
さていかがだったでしょうか。
今回は膝の痛みで階段の上り下り、しゃがむ動作が辛いと言う方に対して改善方法をご紹介しました。
この方法は膝周りをマッサージしたりストレッチをしたら治るだろうと思っている方に対して少し違った視点でお話をするようにしています。
足首の柔軟性がなくなることによって、膝が足首の代わりを頑張ろうとします。
その代償が痛みとして出てきてしまいます。
足首の柔軟性をつけるだけで膝の負担が減り痛みが確実に減ります。
膝の痛みで悩まれている方はぜひ試してみてください。
ひこばえ整骨院膝の痛みに対する治療
ひこばえ整骨院では膝の痛みに対する治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたが膝の痛みによって、階段の昇降、立ち上がりなどで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本をアマゾンにて発売中
柔道整復師 齋藤 克也監修