今回お話をさせていただくのは足の痛みや体肩こりや腰痛の症状を治すために必要な正しい重心のかけ方。重心のかけ方非常に難しいですよね。どの部分に重心をかければいいのか。前側にかけたほうがいいのか。後ろ側にかけたほうがいいのか。今回は体の構造や解剖学的な内容から正しい重心のかけ方をお伝えします。肩こりや腰痛はもちろん足の痛みモートン病や外反母趾、内反小趾などで悩まれているのであれば、今回の記事はお役に立てると思います。
体を正しく使うための正しい重心の位置とは?
足の骨である舟状骨と立方骨の延長線上が体の中心
いきなり難しい用語を使いましたが、下の写真をご覧ください。
立方骨と呼ばれる骨と舟状骨と呼ばれる骨があります。
実はこの骨が体の中心になります。
この2つの骨を中心に前側と後側に力を分散させます。
前重心のが良いとか、後ろ重心の方が良い。
色々な意見がありますが、体の構造的な事を考えると舟状骨と立方骨の2つに重心をかけるのが正解となります。
もう少し足の
土踏まずと言うのは2つあります。
土踏まずのことをアーチと言うふうに呼ぶのですが、縦のアーチと横のアーチと言うものがあります。
縦のアーチがなくなることを偏平足(へんぺいそく)。
横のアーチがなくなることを開帳足(かいちょうそく)といいます。
土踏まずを作るときの足の中心になってくるのが上記でお話をした舟状骨と立方骨の骨の位置になります。
イメージと言うと石の橋を想像してみて下さい。
真ん中に柱がないのに上からの力がかかっても石の端は崩れませんよね。
この支えている部分をキーストーンと言います。
橋の中心の力を分散させるための石があります。
意外かもしれませんがこの骨が上からの重みを全てサイドの足の部分に分散してくれます。
だからこそ真ん中に柱がなくても橋が崩れる事はありません。
これと足の構造は基本的に同じです。
足も横から見るとアーチのような形になっています。
足の裏も同じように横から見ると橋と同じようにアーチの形をします。
体重を分散させるためにあるのですが、この中心になるのが舟状骨と立方骨になります。
95%の方は重心が後ろ側に行ってしまう傾向にある
ほとんどの方の重心は後ろにあります。
姿勢のイメージとしてはこんな感じ。
この様な姿勢になっている事がとても多いです。
- 下腹が出て
- 膝が曲がり
- 顎が前に出る
このような状態になると重心が後ろに行き、指先が使えない状態になります。
これを浮指と言います。
ご自身の足の裏の状態を見たときに、下の写真のような部分にタコがあると重心が後ろに寄っている証拠になります。
女性に多いのは、普段からヒールを履いていたり、パンプスを履いていると指先を使えていない状態なります。
では、そもそも重心が後ろに寄っている状態で何が悪いのでしょうか?
体の筋肉は、本来、前側の筋肉と後ろ側の筋肉を均等に使います。
前側の筋肉が50%、後ろ側の筋肉が50%。
このような比率のイメージを持ってください。
しかし、重心が後ろ側に行くと、自動的に後ろ側の筋肉を多く使ってしまいます。
前側の筋肉が20%、後側の筋肉が80%使っているイメージです。
なので、この状態が続くと、腰の筋肉や肩の筋肉、ふくらはぎの筋肉が働きすぎてしまいます。
重心が真ん中にないために負担が大きくなってしまうと言うことです。
このような形で症状が悪化してしまうというのが理屈になります。
では、どのようにして重心を戻せばいけばいいのか?
前側にかかりすぎてしまっている人も、後側に変わりすぎてしまっている人も同じことが言えます。
参考にしてください。
足の痛みや腰痛、肩こりを解消するための正しい重心の矯正方法
重心を正しく正すための流れを言います。
- ハンドタオルを半分に折る
- もう一度半分に折る
- それをくるくる丸めて1つの棒を作る
- 地面に置き、舟状骨と立方骨に当たるようにする
- 指先とかかとがしっかりと地面につくようにしながらタオルを摘んでいく
- 3秒間押してもとに戻してと言う動作を5回繰り返す
このような流れで行っていきます。
ポイントはかかととつま先がしっかりと地面に付いていることです。
どちらかが浮いてしまうと効果としてはほとんどないですので、必ずつけるようにしましょう。
あくまでも力を入れると言うには体重を乗せてついている感覚があればオッケーです。
動画の方がよりわかりやすいと思います。
下記からご覧ください。
今回のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回は足の痛みや肩こり、腰痛等を治すための正しい重心の位置についてお話しをしました。
重心の位置を治すのは体を治す上で絶対に必要なポイントです。
重心の位置が変わるだけでも、体の痛みが出てきたり、症状が悪化することになってしまいます。
症状を少しでも改善させるための基礎として、今回の重心。
ぜひ覚えるようにしてください。
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執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本をAmazonにて発売中。
柔道整復師 齋藤 克也監修