今回は扁平足によるだるさ、痛みを解決する方法としてテーピングの貼り方をお伝えします。一般的に扁平足と言われるものには2つあります。生まれつきのものである先天的なものと、次第に姿勢や歩き方が悪くなるという後天的なものがあります。今回は両方に汎用性がきくテーピングをお伝えさせていただきます。基本的に靴やインソールを変えることで扁平足のだるさや痛みを変えるかたちですが、今回は少し違った視点でお話をいたします。
扁平足のだるさを治す上で最も大切な土踏まずを作る方法とは
今回1番お話ししたい最終的なポイントは、
土踏まずを作る筋肉を理解したうえでテーピングを貼るということです。
少し理論的なお話をしてから、その後にテーピングの実践編の話に入ります。
土踏まずを作る筋肉は、大きく分けて4つの筋肉があります。
漢字は非常に難しいのですが、その4つの筋肉は
- 長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)
- 長趾屈筋(ちょうしくっきん)
- 前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
- 後脛骨筋(こうけいこつきん)
呪文のような名前ですが、この4つの筋肉が脛の前側や後ろ側からスタートして足の裏の骨にくっつき、筋肉として土踏まずを作ります。
また足の裏の筋肉は別ですが、ふくらはぎの筋肉がその部分に集約されます。
解剖学的な話にはなりますが土踏まずには2種類あり、縦のアーチや横のアーチがあります。
この2つの土踏まずをしっかりと出す必要があります。
では、どこを押さなければならないかということになります。
脛の前やふくらはぎからアプローチした方がよいということが分かるかと思います。
ただ単に靴やインソールを変えることを、私は全然反対はしません。
実際に、今私も仕事をしながら靴の中にはインソールをつけていますし、プライベートで履いている靴の中にもインソールをつけていますのでそれが悪いという話ではありません。
例えば、扁平足によるだるさや痛みを解消したいという時に、土踏まず自体を構成している。
この筋肉もきちんと見なければいけないということです。
今回は脛の前やふくらはぎの筋肉という、少し足の裏とは関係ない場所からアプローチをさせていただきます。
前脛骨筋(ぜんけいこつきん)と後脛骨筋(こうけいこつきん)という2つの筋肉をテーピングします。
その上で1本だけ足の裏にテーピングをしてあげると、だるさなどの自覚症状が減る方が多いです。
様々な方法として、ストレッチや足の裏のマッサージをしましょうという内容で、私もこのようなかたちで動画を出させていただいています。
このテーピングに関しては寝ている間もそうですし、仕事中に貼っても非常に効果があります。
テーピングを最大限に発揮させるために効果的なテーピングの貼り方
理想的な貼り方としましては
お風呂を上がってからテーピングを貼り、就寝。
次の日、はがさずにそのままお仕事に行き、帰ってきたら一度テーピングを外してください。
かぶれやすいという方や、夏場の場合はどうしても汗をかくとむれやすい方もいらっしゃるので、皮膚を休めるという意味で取って下さい。
取った状態でお風呂の中に入り、足もきちんと洗った状態にします。
寝る前にもう一度貼るということを、毎日繰り返し行うのが理想です。
日中貼っていてお風呂に入り、寝る時もそこまで気にならないという方はそのまま貼ったままでもかまいませんが、衛生面や皮膚のことを考えると毎日貼り替えてあげた方が理想的です。
テーピングをする前にストレッチやマッサージをするというかたちで、ケアをしてからテーピングをするということを繰り返していきます。
こうした流れでやっていただきたいと思いますので、貼り方に関してはそのようなかたちで考えてください。
私が実際使っているテーピングはこちらでして、私自身もAmazonで購入をしています。
1本は持っておいた方が便利かと思います。
下記にURLがありますので、是非ご購入いただければと思います。
テーピングの長さ
2本は同じなのですが、1本が27.5cm。
27から28ぐらいを目安。
もう1本が17.5cmです。
17から18ぐらいでイメージしてください。
テーピングの先端を丸くするとかぶれにくいです。
前脛骨筋は下記の部分から貼っていきます。
テーピングをマックスまで伸ばしてください。
マックスまで思いきり伸ばした状態で、舟状骨という骨に向かって貼って下さい。
思いきり引っ張った状態で貼っていきます。
次が後脛骨筋。
スタートは裏側なのですが、ゴールに関してはほとんど同じです。
下記の様なイメージで貼っていきます。
最後に関しては17.5cmのテーピングを足の裏側に貼ります。
土踏まずのまん中あたりに貼り、あとは両方ともペタペタと貼ります。
これは特に引っ張る必要はありませんので、優しく貼るようなかたちです。
全体で見たらこのようなかたちになります。
どこの筋肉というよりも、これは土踏まず、アーチを作るための補助的なテーピングになってきます。
最後にこの土踏まずのところだけ貼るというように考えていただければかまいませんので、テーピングもこのようなかたちで貼るようにしてください。
脛の前と裏側の位置が少しわかりにくいかもしれないですが、動画でも下記にあるので参考になさってください。
まとめ
今回は扁平足の痛みやだるさ、そして形自体を戻していく方法をお伝えさせて頂きました。
よく足の裏だけを見る事が多いですが、実際は足の裏だけではありません。
脛の前の筋肉やふくらはぎの筋肉を見る事で症状が改善していきます。
インソールや靴を変える。
これ自体は決して間違っていないし、いい事です。
ただし、足の裏だけ。
ではなく、違うところも見て解決をしていきましょう。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ひこばえ整骨院扁平足に対する治療
ひこばえ整骨院では扁平足の治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたが扁平足による足のだるさ、つらさで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本をAmazonにて発売中
柔道整復師 齋藤 克也監修