今回はテニス肘やゴルフ肘、肘の外側内側が痛いという人に対して治し方をお話しさせていただきます。肘が痛い時に、外側であればテニス肘。内側であればゴルフ肘という呼び方をします。原因としては使いすぎがあげられますが、実際に休んでもそこまで大きく解決はしないのが現状です。では、どの様にして肘の痛みを治していくのか?解消方法を詳しく解説します。今、現状で痛みで悩まれている方にはお役に立てると思いますので参考になさって下さい。
肘の痛みが出てきてしまう方の共通するポイントとは?
テニス肘もゴルフ肘も共通するポイントがあります。
それが
スナップを利かせ過ぎている
私が治療をする中で必ずみるポイントとでもあります。
テニスをされている方は、バックハンドをする際に手首のスナップを利かせすぎると肘に負担がかかります。
また、ゴルフのスイングをする際に、腰から回すでのはなく、腕から肘へ中に入れ込むようなかたちのフォームになります。
両者ともそうですが、スナップを利かせ過ぎているので肘の負担が大きくなります。
下の写真をご覧頂きたいですが、
手首の筋肉は、スタートが肘になります。
手首を実際に曲げ伸ばしをすると肘のところが動きませんか?
これが
1つの原因で、手首を使い過ぎている1つの要因です。
それともう一つ重要なのが腕の筋肉。
ここは肘、手首、腕の筋肉が関連しているので後述します。
テニスをされている方は外側、ゴルフをしている方は内側が痛くなりやすいためそのような名前になっています。
正式名称は外側上顆炎と内側上顆炎と言います。
肘の痛みを改善する為の効率的な方法とは?
治し方は動画などでも多くあります。
一般的には肘の周りのマッサージやストレッチとして、肘の外側を伸ばしましょう、内側を伸ばしましょうと言う内容が多いです。
決してそれが間違っているわけではありません。
手首、肘をストレッチをして、改善しているのであればそのまま続けて頂ければいいです。
しかし、中々改善しない場合は今回の方法を試してみて下さい。
その改善するポイントは
上腕です。
肘の部分には腕の筋肉と関節包という袋があります。
下の写真の様な感じです。
大きな関節のところにありまして、肘や膝もそうですが、おそらく膝が1番分かりやすいかと思います。
よく脚に水が溜まったという話を聞いたことがあると思います。
関節包という袋の中に元々水が入っていて、これは油のような役割を持っています。
肘などたくさん動かすと炎症が起きやすいので潤滑油がありますが、動かすところで火事が起きないよう消火します。
それと同時に、関節がスムーズに、滑らかに動く様になっています。
肘の痛みを取るために関節包についている筋肉を緩めると痛みが改善する
腕の筋肉には上腕筋と肘筋という筋肉があります。
(右の肘裏の筋肉)
肘筋は肘の筋肉と書いてちゅうきんという読み方をします。
肘に関しては先ほどお話しした関節包という袋があります。
肘を曲げ伸ばしをする際に関節の周りに筋肉がない状態であれば、袋が関節の中に入ってしまいます。
関節の中に入ってしまうと袋がビリッと破れることがあります。
なので、肘の筋肉は肘を曲げる時にはその袋が入らない様に、肘筋が引っ張るような役割をします。
伸ばした時には逆に前側の筋肉が入り込まないようにしたりする機能を持つ筋肉です。
右腕のを前からみた写真
肘をスムーズに動かすための筋肉が先ほどお伝えした上腕筋と肘筋ですが、例えばその筋肉が硬くなったり上手く働かなくなったりしてしまうと、関節包自体が挟まるなどして動きがスムーズでなくなります。
この筋肉の動きがスムーズにできなくなった場合、手首や肘の筋肉を異常なほど使ってしまいます。
これは実際やっていただくと分かります。
イメージとして
- 腕、肘、手首が連動して動くのが通常
- 腕が硬いので肘に負担がかかる
- 手首の使い方が偏る事で肘に負担がかかる
- 肘の負担が大きすぎて炎症が起きる
- 痛みに変わる
結果的に負担がかかることでこちらに炎症が起きてしまい、ゴルフ肘やテニス肘になってしまいます。
理屈的にはこのようなかたちです。
冒頭でストレッチをしてもあまりよくならない方にはこれがいいですよとお伝えしましたが、上腕の部分が上手く働いていないために肘に負担かかりすぎて痛くなってしまっている事がります。
その動きが滑らかになると肘にかかる負担が減るため、結果的に痛みが減るというイメージです。
ここまでが理論的なお話で、ここからは実際にどの様にして痛みを解決していくかをお伝えします。
肘の痛みを1日でも早く解決する為の方法実践編
肘を90度で曲げてください。(肘の角度は重要)
脇と腕も必ず90度ほど上げるようにしてください。
バンザイみたいに上げすぎてしまうと少しやりにくいので、90度ぐらいを目安とする
これがスタートポジションになります。
肘筋をつまんだ状態で曲げ伸ばしを10回繰り返す。曲げる、伸ばすで1回とカウントします。
次は上腕筋ですが、力こぶの筋肉が出です。
肘の曲がるところの少し手前をつまみます。
曲げ伸ばしを先ほどと同じ様に10回繰り返します。
痛みがある方だけやれば大丈夫です。
実際にやってもらうと分かるのですが、やっているうちに肘の動きがスムーズになります。
人によってはこれをするだけでも痛みがなくなる方もいらっしゃったりします。
1日に2回ほどを目安に行って下さい。
この考え方や、やり方は実際に治療の中でも使っていきます。
本当に肘が悪いのか。
手首が悪いのか
今回の様に上腕が悪いのか
という判断だけしたうえで、関節包の動きをつける、もしくは筋肉を緩め、動きをよくしていきます。
治療だけでなくセルフケアでも使えるものなので、これに関しては是非1つの考えとして覚えておいていただきたいです。
これは外側も内側もありますが、両方とも共通しています。
外側上顆炎でも内側上顆炎でも使えるものになっています。
もしも肘のストレッチや肘周りのマッサージをしてなかなか改善しないという方に関しては、少し視点を変えていただき、腕の前側や腕の後ろ側をアプローチするように一度試していただきたいです。
動画でもお話をしているの、参考にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は肘の痛みを解決する方法をご紹介しました。
肘の痛みは長期化すると、とても治りが悪くなってしまいます。
治りが悪いとその分だけ痛みが続いたり、何度も再発してしまいます。
今回の内容は肘を直接するわけではないですが、ひじ以外の部分も考えながら是非行なってみてください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ひこばえ整骨院肘のに対する治療
ひこばえ整骨院では肘のの治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたが肘の痛みで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本をアマアゾにて発売中
柔道整復師 齋藤 克也監修