患者さん

木太 公子さん 女性 55歳 主婦

 

来院

平成29年4月来院

 

悩み

お医者さんにいくと、

変形性膝関節症と変形性の股関節症ですね。と言われた。

少しの間はリハビリに通っていたが、このまま通っていても変形が進行しそうになり、こちらにいらっしゃるようになりました。

痛みで歩くこともできず、買い物に行くのも億劫になっていました。

そして、行ったとしても隣に駐車場がないと行けない。

そんな辛い状況のままこちらにいらっしゃいました。

目標は、痛みなく歩けるようになることです。

 

検査

まずはどれだけ変形が進んでいるかを見るのと、痛みの原因を探していきました。

変形をしているから必ずしもそこに原因があるとは限りません。その部分だけでなく、その周辺も同時に見るようにしていきました。

股関節とひざ関節の変形の度合いのチェック

上半身と下半身の使い方の有無

腰椎と胸椎の動きの検査

立方、歩き方の検査

足首の動きのチェック

以上5点を中心に検査を行っていきました

 

診断

検査の結果分かった事は

股関節と膝関節が中に入りすぎてしまい、重心のかけ方が外に入ってしまっていたこと。

これが一番大きな原因でした。

長年かけて変形が進んでいたと思われますが、元々 x 脚になるぐらい足が中に入ってしまい、日々の生活や歩き方がそのまま体に染み付いてしまい結果的に膝と股関節が変形をしてしまう状態になっていました。

変形はそこまで大きく進行をしているわけではありませんでしたが、痛みが特に強い状態にあったため集中敵に治療を行うようにしていきました。

 

初回の施術

初回の治療は股関節と肩甲骨そしてひざ関節を中心に治療を行っていきました。

膝や股関節が変形した場合、変形をしている部分を元の様に戻すことは不可能です。

しかし今以上に変形が進行しないようにすることや、痛みを取る事は十分に可能です。

そのために痛い部分の治療をするのではなく、以下にその負担を周りに分散できるかが痛みを改善するひとつのポイントとなります。

初回はその土台づくりを行うように治療を行っていきました。

日常のアドバイスとして立方と重心のかけ方を話していきました。

どうしても普通に生活をしていると小指側に重心がかかってしまい外側に全体重がかかってしまう様な状態になってしまいます。

どれだけ治療しても外側に重心が行くのを直さない限り変形が進んでしまう恐れがあるので初回に関しては小指に重心が行かないことをメインに行なってもらうようにしました。

 

初回から4回目までは1週間に2回のペースで来てもらうようにアドバイスをしました。

痛みがすぐに改善するわけではなかったのですが治療内容としては初回と同じように行うとともに、足首と股関節の調整をしていきました。

反対側の左足も変形になってしまうと非常に困るので左足の負担を軽減するための治療も同時におこなっていきました。

アドバイスとしては立方、歩き方、日常での身体の使い方を中心にアドバイスを行っていきました。

痛みが出た時はお腹の前の筋肉である腸骨筋のマッサージ方法をお伝えしました。

この筋肉が柔らかくなることで股関節の負担は大きく軽減させることができます。

 

5回目から9回目までは1週間に1回のペースで 来てもらうようにアドバイスしました。

5回目の治療の時には初回に比べ約半分程度にまで痛みが軽減をしていました。

犬を飼ってるのですが一度散歩に出かけて体を動かすことにしてもらいました。

実際に行なってもらうとそこまで痛みが出ることはありませんでしたが、どうしても今まで長時間歩くと痛みが出ていたので強さが体に感じるようになっていました。

 

6回目の治療の時もそこまで大きな痛みはありませんでしたが7回目の治療の時には痛みが非常にぶり返していました。

何か大きなことをしたのかと尋ねたところ

ここ3ヶ月程度で体重が5キロほど増加したと言われていました。

それと実際に足を見ると股関節が中に入ってしまい初回と同じぐらい股関節とひざ関節が内旋をしていました。

体重増加と股関節の内旋具合により痛みが再発をしてしまいました。

体重に関しては早急に減らす必要があったので食事のアドバイスも同時に行うようにしていきました。

歩くのが、億劫になっていたので足が外に向く様なストレッチ方法をお伝えしました。

 

9回目の治療では体重が2キロほど軽減して、膝の痛みも以前の状態にまで戻っていました。

膝が中に入ってしまうと痛みが増えてしまい、逆に膝が外に向く様になってくれると痛みが改善するということもよくわかりました。

ご本人も膝と股関節が中に入っていることが理解できたため、次の再発はおそらく大丈夫だとお話をしました。

 

10回目から12回目の間は1週間から10日に1回のペースで治療を行っていきました。

11回目の治療の時には劇的に膝の痛みがなくなり、日常生活での苦痛はこの1週間ほとんどなくなっていました

今までは家から出ることがとても嫌な状態でしたが、この時には自分から家を出たいと思うほどまで回復をしていました。

 

12回目の時には今まで長くでも20分から30分程度ぐらいしか歩くことができませんでしたが、趣味である博物館巡りを2時間から3時間ほど行ったみたいですが、だるさは少し出たものの痛みとしてはほとんど感じないようになっていました。

これにはご本人も非常にびっくりされていて。

ここまで膝と股関節の痛みが回復するなんて思ってもいなかった

とまでおっしゃっていました。

完治をしたわけではありませんが、痛みとしてはずいぶんと軽減をしたので一度矯正の方はここで終了し、今後は定期的なメンテナンスに切り替えことにしました。

写真

まとめ

今回の事例は変形性のひざ関節症と股関節症の改善事例でした。

実際痛みが出ると痛い部分が一番悪いと感じるものですが、この方の様に痛い部分と悪い部分が嫌い自分の体の癖が最終的に変形性につながるということもあります。

そして通しても年齢を重ねると体重と言うのは増加傾向にあります。

今まで体重がこれほど重たくない方でも、どうしても体重が増えると体の負担は非常に大きくなってしまいます。

あまり目を向けたくないところでもありますがきっちりと自分の体重や体のことは理解するようにしていきましょう。

 

ひこばえ整骨院の変形性の膝関節症と股関節症に対しての施術手順

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