日常的に椅子に座ったり、動作をする時に尾てい骨が痛む。
お尻の痛みって本当に辛いし嫌な痛みですよね。
日常から痛みがあるととても不安に感じたりはしないですか?
今回この記事では尾てい骨に痛みがある時の原因をお伝えするとともに、自分でできる簡単な対処方法も同時にお伝えをしていきます。
もし今あなたが尾てい骨の痛みで悩まれているなら一度この記事をご覧になって下さい。
尾てい骨はどの部分の事を言うのか?
まずは尾てい骨の骨の位置から説明をしていきます。
まず、尾てい骨はお尻の出っ張る部分にあります。
下の写真の位置がそれに当たります。
上の写真では前から見た状態ですが、後ろから見るとこんな風になります。
尾てい骨は人により大きく出ている方もいらっしゃれば、小さくて場所がわかりにくい方もいます。
お尻の割れ目の中心をたどっていけばその部分が分かると思います。
その部分が尾てい骨です。
もしこの部分、もしくは周辺に痛みがないのであれば尾てい骨の問題ではない可能性があります。
尾てい骨が痛くなりひどくなってしまうととっている時や普通に歩いているときだけでも痛みを感じてしまうことがよくあります。
基本的に痛みが一度出てしまうとほったらかしにしていて痛みがなくなると言うことではありません。
しっかりと原因を判断した上で治療に取り掛かるようにしていきましょう。
尾てい骨に痛みがある時の5つの原因
尾てい骨の痛み原因として大きく分けて5つあります。
複合的に重なっている場合もありますのできっちりと読んでください。
症状によっては様子を見るなどのものではなく、病院などで検査の必要もありますのしっかりとお読みになって下さい。
- 姿勢が悪く、骨盤が歪んでいる
- 尾骨を骨折している
- ヘルニアや脊柱管狭窄症でお尻の神経が圧迫されている
- 仙腸関節炎が原因で痛みを感じてしまう
- 妊娠、出産で骨盤の位置が変わってしまった
この5つが尾てい骨に痛みがあるときの原因です。
1つずつ説明をしていきます。
①姿勢が悪く骨盤が歪んでいる
尾てい骨に痛みがあるときの原因として1番可能性が高いのは姿勢の問題です。
下の写真を見ていただきたいですが、椅子に座った時に下のような座り方をしていませんか?
骨盤がまっすぐになることを立てるといますが、このような状態のことを骨盤が寝るといいます。
骨盤は寝た状態になってしまうとお尻の座面や床に骨が直接当たってしまうので痛みを感じることがあります。
姿勢が悪い方に限っては骨盤が寝た状態が当たり前になってしまっているので、本人の中では普通に座っている状態でも痛みを感じてしまいます。
ただ単に猫背で姿勢が悪い場合は尾てい骨に痛みを感じることがありませんが、あまりにも姿勢が悪い状態が続いてしまうと痛みを大きく感じてしまうこともよくあります。
姿勢を治すとともに姿勢が悪くならない状態に体を矯正していくことが重要になってきます。
症状が強くなっていくと姿勢が悪いことが原因で階段の上り下りや少しの衝撃でもお尻から腰にかけて痛みを感じることがあります。
またお尻には馬尾神経(ばびしんけい)と言って、お尻だけに伸びている神経があるのですが、そこを刺激されると激痛を感じることさえもあります。
上の写真の様に、骨盤が寝てしまうと尾骨が直接当たってしまう事によって症状が悪化します。
②尾てい骨を骨折している
尾てい骨を骨折するのがあまりないようなイメージがあると思いますが、実は尾てい骨は簡単に骨折をします。
私自身も子供の頃に尾てい骨を骨折した形跡があるみたいで、尾てい骨が中に入り込んでしまっています。
尻餅を強くついたり、転倒など直接的にお尻を強く打った場合に骨が骨折してしまいます。
スキーやスノーボードのように何度も何度も転倒をしていると少しずつ骨が曲がってしまうケースもあります。
このような場合は激痛になってしまうのではなく、打ち身のような痛みのため気づかれないことがほとんどです。
ただし大きくお尻をぶつけたり強くぶつけるようなことがなければ基本的に骨折はしません。
骨折したとしても特に治療方法なく安静にして日にち薬しか方法がありません。
もしも、心あたりがあるならば一度レントゲンを撮るとすぐに分かります。
③ヘルニアや脊柱管狭窄症でお尻の神経が圧迫されている
いろいろな症状がありますが腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)などの症状を患っている場合は尾てい骨のあたりが痛むと言うことがあります。
馬尾神経といいお尻のほうに伸びている神経がありますが、この部分が圧迫されたりすると尾てい骨の辺りに痛みと痺れを感じます。
但し、このような症状の場合は腰痛を一緒に併発するので痛みが異常なほど強く出てしまいます。
足にしびれを感じたり、歩くときに腰が痛くて歩けないなどの症状がある場合は、尾骨ではなく、神経症状が考えられます。
この場合はストレッチで改善するのではなくきっちりと別の治療を施す必要があります。
MRIを取ったりするとすぐにわかるので異常に痛い場合は、一度しっかりと検査することをお勧めします。
仙腸関節炎(せんちょうかんせつえん)が原因で痛みを感じてしまう
仙腸関節炎(せんちょうかんせつえん)って聞いた事がありますか?
上の写真の様な場所に仙腸関節があります。仙骨(せんこつ)は尾骨、寛骨(かんこつ)と呼ばれる部分の骨があります。
仙骨は2つの骨の中間に位置しますが、この部分に炎症を起こす事によって痛みを感じてしまうのがこの仙腸関節炎と呼ばれるものです。
仙腸関節炎を起こすと上記で説明をした様に、坐骨神経や馬尾神経に波及してしまうので、痛みが出てきます。
しかし、足や腰、お尻にまで痛みを感じる場合もあるので、尾骨だけ限定的に痛みがという事はほとんどありません。
妊娠、出産で骨盤の位置が変わってしまった
妊娠と出産に関しては姿勢が変わるのと同じ部分もよくあります。
妊娠、出産をした際には骨盤を緩めるホルモンが出てきます。
リラキシンと言いますが、骨盤を緩めて出産をしやす状態にするのがこれに当たります。
それと同時に、腰が反ってしまう為お腹の筋肉が弱くなってしまう場合もあり、それが原因で骨盤が歪み、尾骨に痛みを感じる傾向にあります。
但し、産後姿勢が悪い事、酷使する事によって炎症を起こしてしまう事もあります。
単純に尾骨の痛いなのか、ヘルニア、仙腸関節炎の様に痛みや炎症がないのかを見極める必要もあります。
以上5点が尾てい骨が痛くなるときに考えられる要因です。
どれに当てはまるかをまずは確認をして頂き、自分の状態がどの様になっているかという事から考えていきましょう。
尾てい骨の痛みを治す時にどの様な治療方法があるの?
尾骨が痛くなる原因として先ほど5つお話をしました。
- 姿勢が悪く、骨盤が歪んでいる
- 尾骨を骨折している
- ヘルニアや脊柱管狭窄症でお尻の神経が圧迫されている
- 仙腸関節炎が原因で痛みを感じてしまう
- 妊娠、出産で骨盤の位置が変わってしまった
この5つをお話をしましたが、対策をご紹介します。
姿勢が悪く、骨盤が歪んでいる、妊娠、出産でこつばんの位置が変わってしまって
2つ同時にお話をしていきますが、一番多い原因が姿勢不良によるものです。
この場合一番しなければいけない事が
姿勢を正すこと
尾てい骨の痛みを改善させるためには絶対に姿勢を正しくしなければ治ることがありません。
上の方で原因を説明をした中で骨盤が寝てしまっている状態のお話をしました。
骨盤が寝ている状態になっていると尾てい骨が常に地面に当たっている状態になってしまうので負担が1点に集中してしまいます。
本来なら骨盤の1番下にある骨が床につくのですがこの骨が宙に浮いてしまっている状態なので、どのような体制をしても尾てい骨が地面に当たってしまいます。
この様な姿勢になると尾骨が当たりますよね?
逆にこの様な姿勢をとると尾骨が浮くので圧迫感は全くなくなります。
正しい姿勢をとることができなければ絶対に尾てい骨の痛みが改善しません。
逆に言うと骨盤が正しい位置にあり背骨がまっすぐになってくれると尾てい骨の痛みと言うのは必ず改善をします。
何もせずにある日突然痛みがなくなりましたと言う事は尾てい骨に限っては無いのでしっかりと自分の姿勢を正すことが大事です。
尾骨を骨折している時の対策
骨折をしている場合は安静にするしか方法がありません。
レントゲンを撮ればすぐにわかるので、明らかにぶつけた、尻もちをついた場合で骨折がある場合は骨がくっつくのを待ちましょう。
ヘルニアや脊柱管狭窄症でお尻の神経が圧迫されている
ヘルニアや脊柱管狭窄症になっている場合まず、どれほど悪いのかをレントゲン、MRIを撮って確認をしましょう。
ヘルニアや脊柱管狭窄症になっているから必ず痛みが出るのか?
と言われれば全くでない場合もあります。
神経圧迫の場合は勿論姿勢は大切になってきますが、症状によっては治療が必要になる場合もあります。
ヘルニアなどは詳しく下記に書かせてもらっているので参考にしてください。
仙腸関節炎が原因で痛みを感じてしまう
仙腸関節炎はレントゲン、MRIには基本的に映りません。
炎症だけでは判断する事ができず、痛みがある場所、症状によって診断されます。
仙腸関節炎で一番最初にしなければいけない治療は
患部を冷やす事です。
その後に姿勢を改善させる事が大切になります。
冷やす事で炎症が収まるので大きな痛みは解消されていきます。
大きな痛みが解消される事でしびれ、尾骨の痛みも同時になくなっていきます。
仙腸関節炎について書いた記事も書かせて頂いたのでこちらも参考にしてください。
以上が各症状に対しての対策となります。
基本的には姿勢を改善する事が最も大切にはなりますが、それだけでは対処できないものもあります。
わからなければ専門の先生の所に相談する様にして下さい。
尾てい骨の痛みで注意しなければいけない事
尾骨の痛みがで注意しなければいけない事は
癌、腫瘍です。
特に40代以上の方で、横になっていても痛みが強い、排尿、排便の時でも痛みがある場合は注意が必要です。
とてつもないくらいの痛みを感じ場合はすぐに病院に行き、すぐに検査をしてください。
頻繁にある事ではないですが、可能性があるなと感じれば早期発見が一番理想ですので。
まとめ
尾てい骨が痛いと何が原因かと不安になるかもしれません。
骨折の可能性やそれ以外の腰が原因で尾てい骨が痛くなることもありますが、ほとんどの場合は姿勢が悪くなってしまったことで痛みを感じるケースが1番多いです。
きっちりと原因が把握できれば改善することも容易にできます。
姿勢を一度正しくした状態で痛みが減るかどうかを確認しもしも減るようならば姿勢をまっすぐにすれば必ず治ります。
自分自身でもなかなか改善が難しい場合は専門の先生の所にかかることをお勧めします。
ひこばえ整骨院の尾てい骨の痛みに対する施術
ひこばえ整骨院では尾てい骨の痛みをとても得意としています。
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執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
2019年に本を出版