ときどき急な頭痛に悩まされることがある。
薬を飲んでも効かない。
頭痛の頻度が最近増している。
こういったことでお悩みではありませんか?
あなたのそれは偏頭痛かもしれません。
このブログでは、偏頭痛の治し方、原因などについて詳しく解説をします。
もし今あなたが偏頭痛で悩まれているなら一度ご覧下さい。
偏頭痛とは
頭痛はそもそも大きく2種類に分けられます。
風邪や脳の病気によって起こる頭痛と、そういった病気がないのに引き起こされる頭痛です。
偏頭痛はこの後者、つまり原因となる病気がなく頭が痛くなることを指します。
偏頭痛は20〜40歳代の女性に多く見られる頭痛発作で、4〜72時間の間に繰り返されることが多いです。
片方、もしくは両側のこめかみ部にズキズキとした痛みが起こることが多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
動くと痛みが悪化することから、家事や仕事の効率も下がり、寝込んでしまうこともあります。
偏頭痛は血管が細くなってそこから急に拡張した時に頭が痛くなります。
ですので、ストレスや寝不足、たばこを吸っていると収縮しやすく、それによって偏頭痛引き起こす事があります。
なぜ偏頭痛になるの?
血管説。
脳内の血管が何らかの原因で拡張することで起こる。
血小板から血管を収縮させる作用を持つセロトニンが分泌され、一度収縮した血管がセロトニンが分解されるとともに、今度は拡張されていくことで痛みが生じるとされています。
三叉神経説。
脳の血管が拡張するとその周囲を取り巻いている脳の神経の中で一番大きい三叉神経が圧迫され、刺激を受けます。
三叉神経はこめかみから目の下、頬の下、顎の部分に現れます。右の写真の様にこめかみから神経が出ています。
その刺激が痛みを引き起こす炎症物質を放出させ、血管の周りに炎症が起こります。
この炎症が神経を刺激することで頭の痛みとして感じられている、とされるものの2種類があります。
更にその血管系や神経系に影響を与える因子としては、以下のものがあります。
女性ホルモンと脳内伝達物質が血管の運動に関与
女性で最も多い偏頭痛の原因は「月経」。女性ホルモンはセロトニンの分泌に影響を及ぼします。
そういった理由から月経がはじまる数日前から痛みが起きやすいのです。
脳機能の不具合やストレスによって神経系に乱れが起こる
神経系の乱れはホルモンバランスに大きく影響を与えます。
そしてそのホルモンによって血管運動にも乱れが生じ、痛みが起こります。
自立神経の乱れによっても起こります。
一番はストレス
仕事も家庭でもストレスを感じてしまいます。実際、仕事に行く前になったら片頭痛が出てきたり、考え事をしていると偏頭痛が出たりする場合もあります。
一番はそれを解消する手立てを持っておくのが一番ベストですが、直ぐに見つかる物でもないと思います。
ストレスを解消できるものを1つか2つもっておくだけでも片頭痛を治す事もできます。
緊張型頭痛が引き金で起こる
筋肉を過剰に緊張させ続けるために起こる頭痛を緊張型頭痛と言います。
その緊張型頭痛の影響で血管系、神経系へ負荷がかかることで誘発されることがあります。
偏頭痛が起こる前の症状としても緊張型頭痛があげられます。
特に多いのは姿勢不良(猫背)からくる首肩まわりの血行不良によって、首こり肩こりが引き起こされます。
その影響で頭痛が出やすくなるというものです。
特に猫背でデスクワークの人、同一姿勢での作業の人は、姿勢不良→緊張型頭痛→偏頭痛と繋がりやすくなります。
ですので、緊張型頭痛と偏頭痛は全く違うと言われていますが、実際はそんなことはありません。
関与してくるので同時に治していく必要があります。
頭痛の治し方 その1
冷やす
偏頭痛では血管の拡張によって痛みが誘発されます。
冷やすことで血管を収縮させて拡張を抑えることができるので、痛みが和らぎます。
こめまみや痛みがある部位などを冷やすと良いでしょう。
偏頭痛のときにはシャワーなどの頭を温める行為は血管を拡張させてしまうので控えましょう。
カフェイン、マグネシウムを摂る
コーヒーなどに含まれるカフェインには血管収縮の作用があります。
早期の偏頭痛の場合はこれで治まることも。
コーヒーに限らずカフェインの含まれる緑茶や紅茶も効果的です。
ただし、カフェインの過剰摂取は頭痛を引き起こす原因になりますので悪化してしまう可能性もあります。
他にもマグネシウムが不足すると血管が収縮し、頭痛の原因となります。
マグネシウムを多く含むココアも効果的です。
痛みがある時、痛みが出そうな時に一日1〜2杯を限度に飲むようにしましょう。
逆に、ポリフェノールを多く含む飲み物、食べものは血管を拡張する作用があるため頭痛を悪化させてしまいます。
赤ワイン、チョコレート、チーズ、柑橘類などは避けましょう。
暗い部屋で休む
偏頭痛になると、光や音、臭いなどの刺激に敏感になることがあります。
そしてその刺激によって痛みが引き起こされるので、なるべく刺激を与えないようにしましょう。
動くことでも痛みが増強するので、外出や運動は避けて、静かな暗い部屋で安静にしておきましょう。
アイマスクなども非常に効果的ですので、その時の状況に合わせて行なって下さい。
圧迫する
血管を軽く圧迫することで血液の流れをせき止め、血管の拡張を抑えることにも繋がります。
こめかみなどを指で圧迫するのも頭痛緩和の効果があります。
こめかみのマッサージは特に優しくし下さい。
そして必ず左右を均等に行って下さい。
薬
一番認知されている方法です。
効果も早く出てくれるので、痛みをとにかく抑えたいというときには頼ることも必要です。
気を付けていただきたいのは、「痛みが出ないように。」と頻繁に常用してしまうことです。
常用していると、薬物乱用頭痛という、薬を飲んでも効かない頭痛の原因となります。
きちんと用法・容量を守って服用しましょう。
月に10日以上頭痛薬を服用している場合、要注意です。
偏頭痛に効く偏頭痛の為の専門薬、というものはありません。
早めにかかりつけ医の診断を受け、自分に合った薬を処方してもらうことをおすすめします。
偏頭痛の治し方その2 ストレッチ
偏頭痛の予防策としてストレッチも効果的です。
偏頭痛を誘発する緊張型頭痛の緩和にも効果があります。
偏頭痛に効果的なストレッチ方法を2つ程お伝えします。
偏頭痛のストレッチいついていくつか注意点があります。
偏頭痛は血管が縮こまり、それが一気に拡張するから起こってしまう状態なのです。
ストレッチをする時には首を回したりするのではなく、その周囲の肩、肩甲骨を動かしてあげる事が大切です。
そしてもう一つ。ストレッチをする事で頭痛が出たり痛みが出てきた場合は直ぐに中止して下さい。
今の段階ではそのストレッチが身体に合っていないという事です。
肩ストレッチで肩甲骨の動きを出す 1
正面を向いて立ち、頭の位置は固定して動かさないようにします
両肘を曲げた状態で胸の高さまで挙げて保ち、そのまま水平に腕を振ります。
体の中心を軸にして左右交互に繰り返す。
肩ストレッチで肩甲骨の動きを出す 2
肩幅に足を開き、両肘を軽く曲げた状態で立ちます。
そこから肩を中心に、上着を脱ぐようなイメージで、両肘を大きく外側に向かって回します。
これを5回程繰り返します。5回外側に回し終えたら、今度は反対に内側に回します。
先ほどと同様に肩を中心に、リュックを背負うようなイメージで、両肘を大きく内側に回します。
これも5回ほど回しましょう。
簡単にできるものなので、偏頭痛を起こしやすい方は日頃からのこういった予防を行うことで、つらい頭痛を未然に防げますのでぜひ実践してみてください。
偏頭痛の間違った治し方
上記で偏頭痛の治し方についてお話をしましたが、今度は間違った治し方をお伝えします。
それは
マッサージを受ける事
偏頭痛の原因の一つとしてマッサージの受け過ぎというのがあります。良かれと思ってマッサージを受けると思いますが、実は逆効果なんです。
首の周辺をひたすら伸ばすストレッチも間違った治し方ですが、マッサージを受ける事で血管が拡張し過ぎてしまいます。
緊張型頭痛ではいいのですが、偏頭痛の場合に受けると症状が悪化します。
指圧やマッサージは気持ちがいいのですが、強い刺激を加えると筋肉はその時に緊張して防御しようとしてしまいます。
結果的に改善する為にマッサージを受けるのに、かえって症状が悪化してしまう事があります。
マッサージがダメなのではなく、偏頭痛にマッサージは逆効果と覚えて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は偏頭痛の治し方についてお話していきました。
頭痛がでると本当にしんどいですよね。
普段から取り組めるストレッチなどで、そのつらい頭痛を予防できます。
偏頭痛のとき、即効性でいうと薬が一番ですが、薬ではなかなか根本的な改善はされないのも事実です。
偏頭痛に繰り返し悩まされる日常から抜け出すためにも、あなたの頭痛の原因から改善していきましょう。
当院で、そのためのお手伝いができるかもしれません。
お悩みのようであれば一度ご相談ください。
ひこばえ整骨院では、頭痛に対して根本から施術を行っていきます。
一人一人に合わせて施術を行っていきます。
もし、頭痛で悩まれているなら一度施術受けてみていかがでしょうか?