来院日
平成30年5月初旬
患者さん
78歳 女性
悩み
もともと腰は8年前に腰椎すべり症、脊柱管狭窄症だと診断され分かっていたけれど、日常生活で不自由するほどの痛みもなく過ごせていたとのことでした。
ですが3月末ごろに自宅で転倒したのをきっかけに、左の股関節に痛みや違和感がずっと残っていたそうです。
転倒したこともあり、整形外科でレントゲンを撮ってもらったけれども、特に骨の異常はなく、変形もしていないといわれたそうです。
それでも消えない痛みと違和感が続いていたため、当院にご来院いただいたとのことでした。
15分以上歩いたり、夕方くらいから出てくる腰の何とも言えない重怠さや、椅子からの立ち上がりの腰の痛み、そしてなにより夜に寝床に上がるための階段を昇ると股関節に痛みがでてしまう、というところが改善してくれると一番うれしい、ということでした。
検査の結果
実際に検査をしてみたところ・・・
股関節や腰の重怠さの原因は背骨や肩甲骨の動きの悪さから、腰や股関節の負担が増えてしまっていて、転倒したのをきっかけに均衡が保てなくなり痛みが起こっている状態でした。
普段の姿勢を確認したところ、背中を丸くして頭と腹が前側に出過ぎてしまっているような体勢になっており、その体勢が続くので一日の後半、夕方くらいから腰やお尻周りに重怠さがでてきてしまう、という状態でした。
仰向けで背中を伸ばして腰の動きを確認したところ、腰のつっぱりや痛みは軽減し、動きがよくなりました。
一時的にはそれで動きが出るようになったため、これを普段の姿勢でも継続的に維持ができるようになると、夕方にかけての怠さもでにくくなります。
初回の施術
初回の施術では仰向けの体勢でのみ施術を行なっていきました。
もともとすべり症、狭窄症をお持ちだということもあり腰回りの調整は強く行なわずに、それ以外のところから動かす必要がありました。
仰向けの状態で背骨の肩甲骨を中心に動きをつけていくように施術しました。
指導としては立っている時の足への体重のかかり方を注意してもらいました。
そして座っている時や立っている時の頭の位置を、思っているより後ろに引くようにしていただき、背骨の上にしっかり頭がのるようにできれば頭につられて背中も伸びやすくなります。
この二点だけまずはしっかり実践していただくようにお願いしました。
2~3回目の施術
2回目に来られた時に、自宅でも出来る背骨を動かす運動をお伝えして、できるだけ動かせる場所を増やしていきましょうとお話しました。
そこからしっかり続けてくださって、3回目に来られたときには姿勢が少し伸びるようになってきました。
3回目の施術では仰向けだけではなく、うつ伏せの体勢でも背中の部分の矯正を行なっていくようにしました。
4~6回目の施術
4回目に来られるころには、階段の昇りの股関節の痛みが最初の痛みが10だとしたらだいたい4~5くらいまで改善してきた、とおっしゃっていました。
普段運動がてらお家の周りを10~20分散歩するようにしていたのを、転倒して股関節が痛くなってからはやらなくなってしまっていて、少しずつそれを再開してみようかな、とおっしゃっていたので、以前歩いていた半分以下の5分くらいから少しずつ増やしていくように提案させていただきました。
5回目のころには全体的に痛みを感じることが減ったように思う、とおっしゃっていました。
また改めて姿勢を確認して、かなり背中が伸びやすくなっていました。
6回目に来られた時に、間にお孫さんの運動会があったようでその観覧に行ったため朝からお昼過ぎまで座りっぱなしになっていたため、流石に後半から腰回りが重たくなってしまっていたとのことでした。
その翌日位まで残るかな、と思っていたら普通に翌日は朝から痛みもなく動くことができたとのことで、ご本人も驚かれていました。
7~9回目の施術
7,8回目では階段の昇りで痛みはほとんど気にならないようになっていて、ただ上る時に音が鳴るような感じはある、とのことでした。
階段を上る時にも姿勢を意識して伸ばしてみるようにお伝えして、実践してもらいました。
するとそちらの方が楽に上れたとのことだったので、またお腹に力を入れて頭は後ろへ引くように、と意識をしていただきました。
9回目の施術では、背中を伸ばすために矯正を行うと、固まっていたところが伸びる感じがして気持ちが良い、とおっしゃられていました。
最後の施術
最後の施術でも肩甲骨やその間の筋肉、そして背骨をしっかり伸ばしていくようにして矯正していきました。
階段の昇りでの音が鳴る感じも気にならなくなり、以前よりもスムーズに動いていられる、とおっしゃっていました。
以前は歩いていると腰やお尻の重怠さが直ぐにでてしまい、疲れてしまっていたけれど、全体的に動きやすくなって疲れも出にくくなった、とよろこんでいただけました。
かなり調子もよく体の状態が維持されていたので、全10回で施術は終了とさせていただきました。
直筆の声
今から30数年前、ママバレーの協議中にバシッと半月板を損傷。
手術をしましたが膝を。
次に20年程前に下肢静脈瘤の手術も左右日帰りで。そして8年ばかり前、介護の最中突然腰痛がはじまり、レントゲン写真で
腰椎すべり症と脊柱管狭窄症がわかった事などがあるのですが、普通に生活を送っていました。
今回3月末に家の中で転んだのがきっかけに左側の股関節に違和感と少しの痛みが出、レントゲンでは骨折やずれなどは出ていませんでした。
そんな時インターネットでひこばえを見つけて来院を決めました。
おかげ様で
今は転ぶ前よりも全体の調子がよく、股関節もすっかり良くなったと思っております。
寝たきりにはならない様に今までいろいろ教えていただいたストレッチなど、無理なく長くやっていきたいと思っております。
ありがとうございました。
【*得られる結果には個人差があります】
まとめ
今回の方は、78歳とご高齢でしたが、痛み改善に諦めることなく最後まで完治させるところまで行けました。
すべり症や狭窄症がある中で痛みも全て改善して、日常生活も送れるようになりました。
何事もそうですが、毎日コツコツを行うことが最も大切な事だとわかった事例です。
ひこばえ整骨院での股関節痛の施術手順
ひこばえ整骨院では痛みがある部分だけでなく体のバランス、癖、歪みを全て診ていき、それに合わせて施術を行っていきます。
そして、一番最短で最適な股関節のストレッチなどをお伝えしていきます。
ご興味のある方は下記からご覧ください。