長距離を歩いたわけでもなく、立ちっぱなしになっていたわけでもないのに外反母趾が痛むようになってきた。
安静にしていても足の親指の付け根がズキズキうずくようになっている。
こんな風に悩まれてはいないでしょうか?
インターネットで調べていくと沢山の情報があり過ぎて困惑すると思います。
この記事では、外反母趾で安静にしていもうずく場合、どのように対策を取ればいいのかを解説します。
慌てる前にまずはこの記事をご覧下さい。
外反母趾で足がうずく原因
外反母趾で足がうずいて痛くなる原因は、
骨の変形に伴う炎症が起こっているためです。
外反母趾になる原因は、歩き方や足の使い方が悪いからです。
足の使い方が悪くなることで、足の裏にある3か所のアーチがなくなっていきます。
上記の様に3つのアーチが足にはあります。
本来はその3点のアーチで地面に着くときの衝撃や地面を蹴る時の衝撃をうまく分散させます。
背骨で言うと椎間板の様にクッションの役割をします。
歩き方が悪いと、親指の腹の部分が地面に当たりつづけることになり、その衝撃によって親指の先は外に、付け根は内側に曲がっていきます。
また、親指が痛くなる事によって小指側に重心が寄ってしまいます。
小指側に重心が行くことによって体重が外側にかかります。
重力に負けて親指が外側によってしまいます。
骨や関節に変形が起きる時に炎症のような反応も発生します。
安静時でもうずきが出てくるのはその変形が今の状態からさらに進行していっている、という悪化の過程です。
変形がある程度進んで止まるとうずきは引いて痛みもましになりますが、放っておくと痛みを我慢した歩き方で余計に痛足の使い方が悪くなってしまうので長引きますし、変形がきつくなってしまいます。
では、うきが出てしまったらどうしたらいいのでしょう。
外反母趾で足がうずく時に行なってほしい3つの対処方法
痛みが出た場合は以下の3つの手順を踏んで下さい。
歩き方も修正をして頂きたいのですが、痛みが強い場合はできないので、あまり無理はしないで下さい。
アイシング
炎症が起こっている所はますアイシングで熱を冷まさなければいけません。
疼きがある時は、歩く量や立っている時間を可能な限り減らして足への負担を減らしましょう。
いつもより長く歩いたなという日や長時間立っていた後などは、痛みやうずきが出やすくなります。
必ず一度アイシングをしましょう。
痛みが出たからアイシングをするのではなく、使った後にアイシングで炎症をひかすようにして下さい。
アイシングをする事で痛みが改善する事はよくあります。
歩き方を変える
外反母趾の原因は歩き方、足の使い方です。
安静にしていてもうずくような痛みがでているときには、痛みをかばって歩くため余計に歩き方が悪くなります。
そういったときでも歩き方の気を付けるポイントを変えるだけで痛みの出方が変わることもあるのです。
うずきをできるだけ早く軽減させるには負担のかけ方を変えていく必要があります。
外反母趾の程度が進行していくときにでるうずきなので、歩き方を変えて外反母趾が今後悪化しないようにするためにも歩き方の改善は必要になります。
正しい歩き方
外反母趾を治す時に正しい歩き方をご説明します。
歩き方を修正するポイントは3つあります。
- 手を大きく振る
- 指先を使って歩く
- 顎を引く
以上三つのポイントに注意しながら歩くようにしていきます。
1手を大きく振る
手を大きく振ることによって歩幅が広がります。
歩幅が広がることによって次に説明をする指先を使って歩くことができます。
外反母趾になっている方は指先がうまく使えておらず小指側ばかりに重心が寄ってしまう傾向にあります。
小指側に重心が寄ってしまうことによって親指が外側に倒れてしまい外反母趾が進んでしまいます。
歩く時にはわざとらしく手を大きく振るようにしましょう。
2指先を使って歩く
上記でお話をしたように外反母趾になっている方は指先をうまく使えていません。
浮き指と呼ばれるもので、下の写真のように指先が浮いてしまい指の付け根にタコができてしまっている状態になります。
このような状態になるとバランスが崩れてしまいうまく足を使うことができません。
歩くときかかとからついて足の裏全体を地面につき最後に親指と人差し指と中指の3本で地面を蹴るようなイメージで歩きます。
蹴ると言いましても強く力をかけながら歩くのではなくあくまでも触れている程度で構いません。
動画でもご紹介をしていますので参考になさってください。
3顎を引く
猫背を解消するために顎を引いて歩きます。
顎を引くことによって体の重心が整うのでバランスよく歩くことができます。
姿勢が悪い方は一般的に下の写真のような立ち方座り方になっています。
正しい立ち方座り方というのは骨盤がまっすぐになり顎が綺麗に引けている状態が理想的です。
顎が上に上がってしまうとそれだけで重心がぶれてしまうので正しい歩き方が出来なくなってしまいます。
骨間筋(こっかんきん)マッサージ
足の指の間の筋肉を緩めましょう。
足のうずきがあるときは、炎症が起こっている部分以外を動かして間接的に緩めていきましょう。
特に親指が痛くならないようにかばって歩いてしまう為、指全体に力が入っています。
そうすると、指の骨の間にある膜状の筋肉が縮こまった状態となり、余計に変形を助長してしまいます。
そのため足指の間にある筋肉を緩める必要があるのです。
詳しい方法は下記の動画をご覧下さい。
以上5つのポイントが外反母趾でうずいた時におこなってほしい事です。
是非参考になさって下さい。
外反母趾で行なってはいけないこと
外反母趾の症状がでたときの対策として誤っているものがあります。
インターネットやYouTube動画でもありますので間違わない様にして下さい。
ゴムを使って指を開く
よく親指が外に向いてしまうので反対方向に引っ張れば治る、と思われがちですがそうではありません。
外反母趾の親指の変形は、単純に関節が横に向いて曲がって変形するわけではなく、骨の捻じれも同時に発生しているのです。
それを本来動かない方向に無理に動かしてしまうと、疼きや痛みが悪化するだけでなく、変形自体もきつくなってしまいます。
うずきがある時は関節に炎症があるため、なおのこと動かしてはいけません。
骨や関節、筋肉や靭帯に摩擦が生じてさらに熱を持ってしまいます。
無理に動かさないようにしましょう。
外反母趾矯正サポーター
外反母趾用の矯正サポーターでは外反母趾は治りません。
外反母趾矯正サポーターをつけていると痛みが軽減する、という場合、つけっぱなしの生活をしているとだんだんサポーターをつけていても痛くなる、という状態に変わっていきます。
これは外反母趾の根本的原因を改善していないためです。
外反母趾の原因は歩き方です。
痛みを改善するのであれば、そこから改善しなければなりません。
さらにサポーターを付けていると痛みがましになる、となると歩き方が悪いままでたくさんの距離を歩いてしまうので矯正されることはないのです。
外反母趾矯正の靴
外反母趾矯正サポーターと同様ですが、これも外反母趾を治す為のものではありません。
外反母趾矯正の靴は歩き方を変えやすいように作られているものが多いですが、それに頼る形では歩き方は矯正しきれません。
そもそも四六時中その靴を履き続けることもできません。
そういった矯正用のグッズを使わないで、自分の足の感覚でしっかり足の使い方を変えていく必要があるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は外反母趾で安静にしていてもうずく、そんなときにどうすればいいのか、についてお話していきました。
外反母趾の変形は一度なると元の状態に戻すことはできません。
ですが変形していくのは進行性のものです。
放っておくとそれだけ悪化する可能性は高くなります。
特に痛みの出るタイミングは足の状態が一段階悪くなる時の反応です。
このタイミングで対処していかなければ、体の状態はどんどん改善が難しくなっていきます。
外反母趾の痛みがでて悩んでいるようなことがありましたら、一度ひこばえ整骨院にご相談ください。
ひこばえ整骨院の外反母趾治療
ひこばえ整骨院では外反母趾の治療を得意としています。
痛みがある部分だけでなく、体全体を見ていき、症状改善へと導いていきます。
もしあなたが外反母趾で悩まれているなら、下記を一度ご覧ください。