あなたはこの様な悩みはないですか?
- じっと座っていても仙腸関節の部分に痛みを感じる
- 30分以上歩いていると徐々に痛みを感じる様になっている
- レントゲン上では以上がなく、痛み止めと湿布を処方してもらったけれども効果を感じられない
- 今後痛みが続かないかがとても不安
こんな風な悩みはいないですか?
レントゲンでも異常がなく、自分の体がどの様になっているのかもわからない事にとても不安を感じていると思います。
この記事では、仙腸関節の痛みの原因から痛みを解決する方法まで詳しく解説しています。
もし、いまあなたが仙腸関節の痛みで辛い、今後不安と感じているなら最後までご覧ください。
仙腸関節とはどの部分のことを言うのでしょうか?
最近はテレビなどで非常に仙腸関節についての特集を組まれてことが多いです。
この記事を読まれていると言う事はもしかしたら仙腸関節の部分について知っているかもしれませんが、改めて詳しく説明をしていきます。
写真を見ていただきたいですが、仙腸関節と言うのは骨盤の中にある関節のことを指します。
骨盤の真ん中にあるのが仙骨と言う骨です。
その両サイドを挟むように包んでいるのが腸骨(写真では腸骨)と言う骨です
この2つの関節がくっついているところを仙腸関節といいます。
仙腸関節の前を支えているのが恥骨と言う骨で左右すべて合わせて4つの骨で骨盤を形成しています。
この仙骨と腸骨のくっついている場所を仙腸関節と呼びます。
仙腸関節はそもそも動かないと言われていますが、実際には2~3m程度は動きます。
整形外科や病院の中では基本的には動かないので異常はほとんどありませんと言う返答が多くの場合意見としてしめます
実際にレントゲンやMRIを取ったときに背骨に異常がないと仙腸関節の部分で何かしらの異常があるかもしれませんねと、あやふやな状態で終わってしまうのがほとんどです。
正直これでは説明がつきませんので実際に仙腸関節や骨盤が歪んだですると言うのはどのような状態を言うのかをお伝えしていきます。
仙腸関節に痛みを出す原因
仙腸関節に痛みを出す原因として
- 仙腸関節炎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 梨状筋症候群
この3つが仙腸関節に痛みを感じやす傾向にあります。
仙腸関節炎
この中が一番多く起こりやすいものとして、仙腸関節炎があげられます。
仙腸関節炎はそのままで仙腸関節の部分になんらかの影響で炎症を起こしてしまうものです。
原因として沢山のものがありますが、一番多いのが使い過ぎによるものです。
例えば長時間デスクワークの仕事を行っていたり、同じ姿勢で同じ動作、同じ筋肉を使う事、使い過ぎる事によって痛みを生じてしまいます。
同じ筋肉を長時間使う事によって筋肉が耐え切れなくなってしまって炎症を起こしてしまいます。
上記の様に腰の部分から肩まで長い筋肉が伸びています。
この筋肉を使いすぎることによって痛みを生じます。
これが一番の原因として仙腸関節炎が起きてしまいます。
これに関してはレントゲンで撮影をしても全く映りません。
手による検査をして探す方法をとります。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の椎間板の中身が飛び出してしまう事をいいます。
ヘルニアとはラテン語で飛び出すという意味があります。
腰に負担がかかる事によって椎間板というクッションに負担がかかってしまいクッションに耐えきられなくなってしまって椎間板の中身が飛び出してしまいます。
椎間板が前に飛び出してしまいます。
ヘルニアの場合はレントゲン、MRIを撮ると移ります。
診断は比較的きっちりとできます。
梨状筋症候群
梨状筋症候群とは、上記全ての検査をして原因不明の場合で痛みが出ている場合にこの病名が付きます。
お尻の下にある筋肉で坐骨神経を圧迫する事によって痛みを生じてしまいます。
梨状筋症候群の場合は検査方法があるのでそれで診断します。
以上3つが仙腸関節の部分に痛みが出る原因です。
痛みの出方によって対策が変わってきますが今回は、その中でも仙腸関節炎についてお話をさせて頂きます。
一番多い疾患のお話をします。
仙腸関節炎の本当の原因とはなんなのか?
上記で使いすぎという事をお話をしましたが、全員が仙腸関節になっているかと言われればそんな事はありません。
私が色々な方を診てきて、いくつかの共通点があります。
その事について解説していきます。
- おなかの中の筋肉、腸骨筋と大腰筋が硬くなっている
- 足を組むなど日常生活の中でねじれる場面が多い
- 片方だけの股関節が過度に外に向いたり内に向いたりしてしまっている
以上が原因としてあげられます。
1つずつ説明をしていきます
おなかの中の筋肉、腸骨筋と大腰筋が硬くなっている
お腹?
と疑問を持つ方がいらっしゃると思います。
1つ目の原因としてはお腹の中に腸骨筋と大腰筋と言う筋肉があります。
この筋肉はインナーマッスルと呼ばれていますが姿勢を正しく保ったりする際に非常に重要な役割を果たしています。
この筋肉は背骨と骨盤の内側から始まり股関節の内側についています。
例えば下の様な姿勢。
お腹が前に突き出ていますよね?
この様な状態になると先ほどの腸腰筋が著しく引っ張ってしまいます。
筋肉と言うのは強いテンションがかかってしまうとうまく機能しない特徴があります。
姿勢が悪くなるとそれだけでお腹の筋肉が機能しない状態になってしまうので結果的に腰、仙骨の部分に負担がかかってしまいます。
これが1つ目の仙骨部分が痛くなる原因です。
足を組むなど日常生活の中でねじれる場面が多い。
2つ目が日常生活の中で体がねじれる場面が多いと言うことです
例えば足を組んだり、片足立ちをしたり荷物を持ったりとかすると、上半身と下半身がねじれて行きます
雑巾を絞ったときのような状態に体がなっていきます。
そのねじれている1番中心の部分が腰そして仙骨の部分になります。
腰と仙骨は体の中心で要の部分でもあります。
左右で使い方が変わってしまうためねじれが大きくなるのでそれによって痛みが出てきます。
結果的に左右の筋肉が均等に使えていないので代償として起こってしまいます。
これが2つ目の仙骨が痛くなる理由です。
片方だけの股関節が過度に外に向いたり中に向いたりしてしまっている。
最後の原因としては、股関節のねじれによるものです。
イメージとしては上の写真の様な感じです。
股関節と腰は一見関係なさそうに思いますが、骨盤と関節がつながっている部分は左右の股関節です。
例えば右足だけが極端に外に向いてしまうとそれに対して左足は内側の方向に引っ張られます。
またお尻ん筋肉の梨状筋と呼ばれる筋肉があり、その筋肉を常に使っている状態になってしまっています。
捻れを自身で修正する為に反対側は逆の方向に捻れます。
股関節が全体的に右側に回旋するので、それに伴って骨盤の軸自体も右側に回旋します。
上半身がねじれていなくても骨盤を軸に考えるとき下半身の右側にねじれると結果的に上半身は左側にねじれたのと同じ状態になってしまいます。
捻じれが出てしまう事によって腸腰筋もそうですし、腰の筋肉にも負担がかかるための仙腸関節炎の原因になってしまいます。
この様に、自分自身で自動的に補正をかけて修正しようとします。
以上3点が仙骨が痛くなる原因として挙げましたが、決して単独で起こっているのではなく全体が絡み合いながら複合的に起こっていることがほとんどです。
このようなねじれと言うのはレントゲンやMRIでは一切移る事はありません。
痛み止めやコルセット、湿布をして痛みが改善しても実際に仙腸関節炎ですと診断されてもなぜそれが起きたのかがわかりません。
そうなってしまうと痛みが改善されても必ずと言っていいくらい再発をしてしまいます。
痛みを取る方法も大切ですが、原因を知って再発をしない様にする事も大切です。
仙腸関節炎になってしまった時に自分でできる対処方法
仙腸関節炎になってしまった際にどの様にして痛みを改善すればいいのでしょうか?
原因を知ることも非常に大切です。
それに加えて自分でできる対策をご説明していきます。
私が実際に指導をしている方法を3つご紹介します。
- ストレッチをして仙骨関節に負担がかかっている部分を解消する
- 姿勢を正しくして腰にかかる負担を減らす
- 痛みが強い時はアイシングをする
以上3つの方法があります。
ストレッチをして仙腸関節に負担がかかっている部分を解消する
仙腸関節炎の痛みを改善させるためにストレッチは非常に効果があります。
お勧めする3つのストレッチを一度行ってください。
1お尻を伸ばすストレッチ
椅子に座っていただき、写真のように片方の足だけを組むようにしてください。
太ももに外側のくるぶしが当てるようにします。
姿勢を正しくした状態で体を前に倒してください。
お尻の外側が太ももの外側がストレッチされていれば上手にできている証拠です。
片側15秒間持続的に伸ばし必ず左右均等に行うようにしましょう。
伸ばした時に腰が痛んでしまったり、終わった後に症状がひどくなってしまう場合はストレッチが体に合っていない証拠なので伸ばす程度を弱くするようにしてください。
2腰をひねって周辺の筋肉を伸ばすストレッチ
仰向けになり下の写真のように腰を大きくひねるようにしてください。
ポイントとして股関節と膝の関節が90度程度に曲がるように調整をしてください。
90度程度曲がることによって背骨全体がストレッチされていきます。
片側15秒程度持続的に伸ばすようにしましょう。
上記のストレッチと同じように痛みを我慢する必要はありませんので、強い痛みがあれば強度を弱めるようにしてください。
3肩甲骨を緩めて姿勢を正しくするストレッチ
仙腸関節に直接関係のない肩甲骨のストレッチをしていきます。
仙腸関節の痛みを今本的に改善しようと思うと姿勢と言うのは切っても切り離せないものなのです。
姿勢が良くなることによって負担が軽減されるので必ず行うようにしてください。
壁に向正面に立ち足を肩幅よりも少し広めに広げて立ちましょう。
壁に両手をバンザイするような形でつけて、体をそらすような形でお腹の前から腕の後にかけて伸ばすようにしていください。
同じように15秒間以上持続的に伸ばし腕の前から背中お腹にかけてストレッチをしていきます。
以上3つのストレッチは仙腸関節の痛みを改善するためには非常に重要な役割を担う方法です。
無理をして痛みを我慢してまではする必要はありませんが、毎日コツコツと続けることで良い結果を必ずもたらしますのでぜひ行ってください。
姿勢を正しくして腰にかかる負担を減らす
次に意識してほしいのが座り方と立ち方です。
仙腸関節炎になるやすい方の特徴の姿勢として、下の写真の様な状態になってしまっています。
骨盤が首が前に飛び出していて、肩が中に入ってしまい、そして骨盤が寝てしまう状態になっています。
この様の状態になっていると
上の様な背骨と骨盤になってしまいます。
背中側にある筋肉が常に引っ張られる状態になるので仙骨に大きな負担がかかってしまいます。
これも多きな仙腸関節炎の原因になります。
普段の立ち姿勢、座っている姿勢を少し気を付けるだけで体は大きく変わってきます。
ポイントは3つあります。
- 顎を引く
- 手の平をできるだけ上に向ける(これだけで肩が開きます)
- 骨盤を立てる
この3つすれば姿勢というのは格段と奇麗になります。
その状態が下の写真です。
手のひらをうえに向ける。立っているときは親指が正面に向くようにする。
これだけで正しい姿勢が取れるので、仙骨の部分への負担を大きく減らすことができます。
姿勢というととても難しいイメージがあるかもしれないですが、意外と簡単にできますよ。
痛みが強い時はアイシングをする
アイシングをする事によって炎症を抑える事が目的です。
炎症があると言うことは火事が起きていると考えて下さい。
火事が起きていると消火作業をしますよね?
それと同じで関節に炎症が起きると痛みを生じてしまいます。
それを改善させるのがアイシングです。
痛みがある時に氷で10分から15分程度冷やしていきます。
1日に回数の制限はないので時間がある時に何度も冷やしていただいても構いません。
お風呂は通常通り入っていただいて構いません。
温めることによって筋肉の緊張を和らげる効果があるのと、回復力を高める作用があります。
そのような理由からお風呂に入って温める事をお勧めします。
お風呂から上がった後に痛みが強くなってしまった場合はアイシングを同じように行っていきますが、痛みが特に変わりなのであればアイシングをする必要はありません。
アイシングもとても効果があるので、痛みがある場合は是非行ってください。
まとめ
基本的に仙骨の痛みと言うのはレントゲンやMRIで移る事はほとんどありません。
仙骨そのものに原因があるのではなく、先ほどお話しをしたみたいに他の部分の影響と言うのが非常に多いです。
仙骨の痛みが出てなかなか改善しない場合は我慢せずにすぐに治療を行うようにしてください。
ひどくなると辛いだけじゃなく改善に時間がかかるからです。
今回の記事があなたのお役に立てることをお祈りいたします。
ひこばえ整骨院の仙腸関節部の施術手順
体のバランス、癖、歪みを全て診ていき、それに合わせて施術を行っていきます。
そして、一番最短で最適なストレッチなどをお伝えしていきます。
今仙腸関節の痛みでお悩みの方は下記からご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
2019年に本を出版