アキレス腱炎と言われると運動選手に多いイメージがあるかもしれません。また、アキレス腱炎の特徴として再発が非常に多いと言うのもあります。今回この記事ではブログと動画でご紹介をします。アキレス腱炎を完治させるための方法と、再発させない方法を併せてご紹介します。
アキレス腱炎はなぜなってしまうの?姿勢と足首がポイント
1番最初に原因からお話をします。
原因がわかるとどのように治していけばいいのかがわかるのと、再発しないようにするためには重要なので説明をさせていただきます。
まずアキレス腱と言うのはふくらはぎの筋肉が2つ合わさり、かかとの部分に止まります。
この部分に炎症が起きてしまい痛くなるのがアキレス腱炎です。
アキレス腱はかかとにくっつくので、かかとの部分とアキレス腱で摩擦が起きないようにクッション材がその間にあります。
イメージとしては下の写真のような感じです。
これを滑液胞(かつえきほう)と言うのですが、使いすぎたりアキレス腱に過度な負担がかかりすぎてしまうと耐えきれなくなってしまい炎症を起こしてしまいます。
アキレス腱炎になってしまう特徴は2つあります。
- 姿勢が非常に悪いこと(重心が後ろに行ってしまっている)
- 足首の柔軟性が極端に少ない。
この2つが特徴として挙げられます。
なぜ姿勢が悪くて、足首の柔軟性が悪いとアキレス腱炎になるの?
下の写真をご覧いただきたいですが、姿勢が悪い方はこのような姿勢になっています。
よく見る姿勢ですが、この姿勢の何が悪いかと言うと重心が後ろに全て寄ってしまっていると言うことです。
重心が後ろに行ってしまっているのでふくらはぎの筋肉を酷使している状態になります。
まっすぐであれば体重がまさに落ちるのですが、姿勢が悪くなると後ろの筋肉ばかりを使ってしまいます。
先ほどお話をしたみたいにふくらはぎの延長がアキレス腱にかわり、アキレス腱とかかとの骨の部分にはクッション材があります。
その部分に非常な負担がかかりすぎてしまうので炎症が起きやすくなってしまいます。
もう一つの特徴として、足首の柔軟性が悪いと言うのも原因としてあります。
試しに下の写真のようにしゃがんでみてください。
足をしっかり揃えた状態でしゃがむことができれば足首の柔軟性はあります。
このしゃがみ方をしたときに倒れそうになったりバランスが取れないような状態であれば足首の柔軟性はありません。
また足を投げ出したときに足首が手前のほうに90度以上曲がるのであれば柔軟性は大丈夫です。
逆に90度も曲がらないのであれば足首の柔軟性が少ないです。
足首の柔軟性が悪くなってしまうと歩くときにベタベタ歩きになってしまいます。
本来であれば方から着いて、足の裏全体で地面を踏みしめて指先でける。
れが1連の流れになります。
しかし、かかとつこうと思うと足首が上に上がらなければつくことができません。
足首の柔軟性が悪いと、踵からつくことができないのでベタベタと言うような歩き方になってしまいます。
これだけでも足首の負担がかかってしまうので姿勢と合わせて重心が後ろにかかりすぎてしまいます。
長期間このような状態が続いたままで運動したり、仕事をしたり、家事をするとアキレス腱が耐えられなくなってしまって痛みが出てしまいます。
これがアキレス腱炎の大きな原因なのです。
アキレス腱炎を完治させるため、再発させないための方法
ここからはアキレス腱炎を完治させる方法と再発させない方法についてお話をします。
手順については動画でもご説明していますので併せてご覧になってください。
よりわかりやすくなると思います。
まず姿勢の説明から行っていきます。
正しい姿勢を身に付けて足の負担を減らす
下の写真を見ていただきたいですが、姿勢がまっすぐの状態から下腹を出すのを骨盤が寝ると言います。
逆にお尻を突き出すようなまっすぐの状態を骨盤を立てると言います。
この2つだけ用語覚えてください。
骨盤が寝ている状態になると下の写真のようになります。
あごが前に出て、肩が中に入り骨盤が前に出る。
下腹が出るようなイメージです。
そして膝が曲がってしまう。
これが特に良くない姿勢です。
いちどわざとこのような姿勢をしてみてください。
この時重心どこに乗っていますか?
かかとの部分に重心が乗っていませんか?
骨盤が寝てしまうことによって重心が後ろに寄ります。
重心が後ろに寄ってしまうことによってアキレス腱の部分に負担がかかります。
これを改善させるための方法をまずご紹介します。
立った状態で、あなたが普段している姿勢を保ってください。
その状態から
- 骨盤を立てる。
- 骨盤を寝かす
この繰り返しを10回行ってください。
立てた状態で3秒間キープ
寝た状態で3秒間キープ。
この繰り返しだけです。
この動作を行うことによって骨盤、腰の骨の柔軟性をつけるようになります。
この時に1つ意識していただきたいのが膝の伸び具合です。
骨盤が寝ている状態だと膝は必ず曲がります。
逆に骨盤が立った状態であれば膝が伸びます。
骨盤を立てたり音がしたりするのですが間違ってもいけないのがわざと膝を伸ばそうとすること。
過伸転(かしんてん)と言いますがこれをすると膝が痛んでしまいます。
この動作を1日2回行うようにしましょう。
足首の柔軟性をつけて柔らかさを出す方法
椅子もしくはベッドに座った状態で下の写真のように足の指の間に手の指を全て入れ込むようにしましょう。
手順としては足首を前後に動かす。
内側に1回転、外側に1回転させます。
流れ的にはこのような形で行っていきます。
各方向3秒間ずつ、合計2セット行っていきます。1階の流れがワンセットとして考えてください。
先ほどと同じく1日2回していただくのが理想的です。
この2つのストレッチをしてもらうことによって、足首の柔軟性を高めるとともに、骨盤を正しい位置に持っていきます。
上記の写真で悪い姿勢をお見せしましたが、あのような姿勢になってしまうと痛みが強くなってしまいます。
再発を予防するためにも姿勢+足首の柔軟性をつけることをしていきましょう。
それができれば痛みも改善するし再発もなくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はアキレス腱炎を完治させるための方法をご紹介しました。
姿勢と、足首の柔軟性これは本当に大切です。
アキレス腱炎は痛みが改善しやすい一方、何度も何度も再発すると言うのも特徴的です。
再発をすればするほど治りがどんどん遅くなってしまいます。
どのような怪我でもそうですが早めの対策を打つようにしましょう。
今回の記事は患者さんに直接お伝えしている内容です。
改善した実績もありますのでぜひ参考になさってください。
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当院ではアキレス腱炎の治療を非常に得意としています。
ストレッチや矯正はもちろん、大元を治すための方法お伝えするとともに、再発をしないことを目的としています。
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