今回は、親指、CM関節炎の痛みを解消させる、あるいは変形を止めるためのテーピングの方法についてご紹介いたします。以前マッサージの方法についてお話をさせていただきましたが、今回は理論的なことやどのように治していくのかというお話をいたします。そのため、理想としましてはマッサージをしてからテーピングするというように、考えていただければよいかと思います。
CM関節炎の痛みを改善させる為の一番重要なポイントとは?
下の写真の部分をきちんと固定する。このテーピングが1番大事になってきます。
私はCM関節炎をよく診ることがあるのですが、実際レントゲンを撮影したり整形外科に行ったりすると、将来的に変形が進んでしまった場合は手術しなければならない方が非常に多いです。
実際に手術されたけどもなかなか痛みが改善しない。
逆に手術をしたくないからなんとかしたいという方も多いです。
この痛みに関してはとにかく早く見つけて、早く対策をして炎症をひかせることが非常に大事になってきます。
普段はどうしても絶対に親指を使います。
ものを掴む際はもちろん、何をするにおいて親指を使います。
だからこそしっかりと対策が必要です。
CM関節炎を治す上で注意してしておかなければいけない事は?
テーピングやマッサージなどの対策はあります。
しかし、一度変形してしまったものを直すことはできません。
骨が変形してしまったものを、元通りに何もない状態に戻すことはできません。
ただし炎症を止めることはできますし、痛みを軽減させることもできます。
初期の段階、上手く治療やケアがいく方に関しては、痛みを0にすることも十分可能です。
可能ではありますが、レントゲンで撮影した際に何か変わるかと言うと、そういうことではありません。
変形をなくすことではないという点だけはお間違いないよう聞いていただきたいです。
マッサージ方法はこちらからご覧ください。
CM関節炎を治すテーピングの方法
2つの種類でご説明します。
- 日中に効果のあるテーピングの方法
- 寝ている時のテーピング
基本ベースに関しては同じですが、寝ている時は当然ですが親指は何か掴むなどという動作をするわけではありません。
寝ている間に筋肉を休めてあげるような状態を作ることや、テーピングを使い炎症を1日でも早く抑えることを目的としていますので、2つの種類をご紹介させていただきます。
テーピングを貼る頻度は、かぶれにくいという方も中にはいらっしゃるとは思いますが、理想的には毎日貼り替えを行うのがベストです。
全体の流れ
- 日中の仕事中はテーピングをする
- 風呂入る前に一度取る
- お風呂の中で綺麗に手を洗い、お風呂上がりも少し皮膚を休める
- 寝る前にテーピングを貼る
- 仕事の時には寝る時専用のものをはがして仕事をする
というルーティンが理想です。
テーピングに関しては、私はニトリートのキネシオロジーテープを使っています。
こちらはAmazonで購入をしておりますので、こちらからご購入いただくことが可能です。
テーピングは全部で3本用意をします。
1本はそのまま何も切らずに使用しますが、うち2本に関しては半分に切ります。
そのため、本数で言いますと合計5本というかたちになります。
元々のテーピング20cmのものを2本用意しまして、1本は半分に切ってください。
もう1本は15cmのテーピングで、これは半分に切るようにしてください。
先ほど寝る前と起きている時と分けると言いましたが、この2本は寝る時のみ使用します。
この3本には起きている時、仕事中などに使用すると考えてください。
そうしたらまずは起きている時、20cmのテーピングです。
握りこぶしで50%ぐらい軽く曲げるかたちにします。
力はもちろん抜いていただきたいので、台(机なぢ)に乗せた状態で貼っていきます。
空中よりは置いている状態の方が理想的ですので、この状態をまずはキープしてください。
親指と人差し指の間に貼る様にします。
外側も同様ですがクルッと回すかたちにして、約6割7割ぐらいの力で引っ張りながらクロスさせるようなかたちにしていきます。
これをすると、1本貼るだけでも分かると思いますが、これも少ししにくい、開くのもしにくいというかたちです。
そのため1番力が抜けているのは50%ぐらい、これとこれのちょうど間の角度が1番力が抜けるので、この1周グルッと回すようなかたちのテーピングを2本していきます。
1本目も2本目もそうですが、かぶるようなかたちでしていきます。
引っ張っていただき、半分ぐらいかぶせるようなかたちにしてもらうのが理想的です。
ある程度重なっていても問題ありませんので、ここに関してはある程度ざっくりでやっていただいてかまいません。
それを裏も表も両方とも行うようなかたちにしていきます。
この2本だけでも十分ホールドできるかたちですので、2本貼るだけでかなり変わってきます。
最後の20cmのテーピングです。
これは手首を固定するかたちにしますので、これもベタンと貼っていきます。
引っ張る力にはおおよそ5割ぐらいの力で貼っていきます。
手の角度に関しては、おそらくこのテープがあるので曲がりきることもしにくい、伸ばしきることもしにくいと思いますので、ここに関しましては自然と力抜いている状態で貼ってください。
ある程度融通をきかせながら50%ぐらいの力で引っ張りながら貼っていきます。
全体的にはこのようなかたちになります。
仕事中に関しては手首と親指の角度をホールドする、これは非常に重要です。
お仕事が終わり、家に帰ってから先ほどお風呂入ると言いましたが、お風呂入る時にはこれを全部取っていただき、上がったら再度貼り直しをします。
その際にはこのテーピングにプラスもう2本行います。
これに関しては、角度は全て同じです。
先ほどと同じようなかたちで、手順からいきます。
指先からこの親指に一直線上に貼っていき、反対側、ここに支柱をもう1本ずつ足すようにしていきます。
こうすることでもう1段動きにくくなりますので、指先の親指の付け根あたりから引っ張ります。
これも6割、7割ぐらいの力です。
6割ぐらいの力と、手は伸ばした状態と縮めた状態の中間ぐらいにして手首の方、真ん中に向かうようなかたちで貼ります。
これはなじむようなかたちにします。
もう1つは腹の部分から行いますのでこのあたりから同じように貼ります。
これは真っ直ぐです。
真っ直ぐに手首のまん中あたりに50%ぐらいの力で引っ張り、全体的になじませるようなかたちにしていきます。
これが寝ている時専用になります。
こうすることでもう1段階固定力が増すので、かなり動きにくいと思います。
この状態で寝ます。
寝てから今度は起きて、仕事に行く時には2本のテーピングを取ってしまいます。
取ってからお仕事に行き、またお風呂入る時には全てはがすという流れを繰り返します。
だいたいの完成形はこのようなかたちです。
全体的なかたちです。
これを毎日かぶれない程度で行う様にして下さい。
まとめ
今回はCM関節炎で痛みを改善する方法と変形をなくす方法をご紹介しました。
CM関節炎は親指の部分なので、基本的に使ってしまいます。
使い方ももちろんそうですが、いかに負担を出させない様にするのか。
これがとても重要になります。
今回のテーピングは患者さんにもお伝えしている方法なので、是非一度行ってみて下さいね。
ひこばえ整骨院CM関節炎に対する治療
ひこばえ整骨院ではCM関節炎の治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたがにCM関節炎よる痛みや変形で悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本をAmazonにて発売中。