鏡を見て自分の顎がズレているように見えたり、口を開くときや何かを食べるとき、朝一番に口を開くときに顎が痛い。
鏡で見たらわかるほどにズレていたり、こういった痛みがあると不安ですよね。
顎の痛みがあるとき、疑われるのは顎関節症です。
ですが、歯医者などでレントゲンを撮っても異常なしと言われてしまい、特に対処方法があるのかもわからない…、と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
なぜ顎関節症でもないのに顎がズレているのか?
顎関節症だから顎がズレて痛みがでる、というよりもそれよりも前に顎関節症になる原因に問題があることの方が多いです。
まずは顎関節症の原因 についてもお話ししていきます。
顎関節症の原因
顎関節症は顎の関節に起こる障害のことを言います。
症状として咀嚼時の痛み、口を開けるとき、咀嚼時のカクン、コクンという音が鳴る、口が開けられない、顎を動かせないなどの顎の運動障害などがあります。
顎関節症の原因は多くありますが特に原因となりやすいものを挙げていきます。
姿勢、生活習慣、骨格
猫背、頬杖、うつ伏せ寝、片側でものを噛む癖、固い食べ物が好き、などの普段の体の使い方によって顎関節症になりやすくなります。
特に猫背や頬杖は首、肩、背中の筋肉が張りやすく、顎を動かす筋肉にまで負担がかかるため顎関節症を引き起こしやすいです。
また顎が小さい、噛みあわせが悪いことからも顎関節症になります。
片方で食べ物を噛む癖なんかも、顎の疲労が片側に寄ってしまうことに繋がります。
食いしばり、歯ぎしりの癖
力仕事をする人によく見られますが、普段から癖で食いしばりをしていたり、寝ているときにも歯ぎしりのように力を入れてしまう癖があると、顎関節症になりやすいです。
ストレス
精神的ストレスを受けやすい、感じやすいと、寝ているときの歯ぎしりや普段から無意識の食いしばりが強くなり、顎関節症に繋がりやすくなります。
ストレスから睡眠不足になると、疲労が溜まりやすくなるため顎の周囲に怠さや痛みが出やすくなることもあります。
外的衝撃によるもの
歯医者の治療で無理に口を大きく開け過ぎてしまった、首・頭・顔を強く打ってしまったなどの外傷性のもの、無理な力の作用で顎が物理的にずれてしまう。
こういったものも顎関節症に移行しやすいです。
以上のようなものが、顎関節症になる大まかな原因です。
現在の所、発症率は20〜40代の女性に多く、理由は顎や首肩の筋力が弱く疲労しやすい、精神的に繊細で感受性の高さからストレス性の影響を受けやすい、などありますが、明確な理由はわかっていません。
最近では若年層(学生など)にも増えており、これは子供の頃からの姿勢不良によって猫背、首猫背になったり姿勢を支える筋力の低下によって顎の筋力も弱く歯並び、噛み合わせが悪くなって顎関節症になりやすいのです。
顎がずれているのを放置しているとどうなるのか?
顎への違和感、ズレている状態が分かっていてもどう現状から抜け出せばいいのか。
なかなか対処法がわからずに放置してしまう方がいらっしゃるのも事実です。
顎がズレている、ということは正常ではありません。
顎がズレて見えるのは顎だけがズレているのではなく顎をズラして体がバランスを取っている、という状態です。
これを放置していて、自然に正常な状態に戻っていくことはありません。
むしろ体を歪ませながら悪い方へ、体が楽な方へ姿勢を崩していきます。
そうすると、顎への負担は変わらずかかり続けるため一部分に集中することになり、顎関節症に
なる可能性は非常に高くなるのです。
そして顎関節症だけではなく、それこそ顎以外の場所に不調がでてしまいます。
顎の痛みが強く出ているときは、なんとかしようと治療を考えることもできますが、顎のズレや音、違和感だけではそこまで危機感がなく放っておきがちです。
鏡を見てわかるくらいのズレは体の歪み、捻れ、癖が間違いなくある、ということです。
顎のずれに気づいた時点でしっかり治療することで症状の悪化を未然に防ぐこともできるのです。
レントゲンを撮って異常がないのであればまだ変形があるわけではないということですが、今後今の状態を放っておくのであれば進行する可能性はかなり高くなります。
顎関節症で一番避けたいのは顎の関節の変形です。
関節が変形してしまった場合は最悪手術することにもなりかねません。
自分でできる対処方法
顎関節症や顎の痛みに対しては、自分でできるマッサージや体操もあります。
顎の筋肉のほぐし方
耳の付け根と頬のマッサージを行います。
耳の穴の前に来る場所がちょうど顎の関節の場所になります。
人差し指、中指、薬指の指の腹を使ってその部分をゆっくり大きくまわすようにマッサージします。
30回ほど回してマッサージします。
人差し指、中指、薬指の指の腹の部分を使って頬骨のすぐ下あたりを、大きく円を描くようにゆっくりと回しながらマッサージします。
30回ほどまわして終わりです。
決して強い力はいれずに、皮膚をマッサージする、程度の感覚で行います。
首のマッサージ
耳のすぐ後ろ側にある骨を見つけ、その下にある顎のエラの部分に沿うような形で指を三本並べて置き、大きく円を描くようにして、強い力は入れずにマッサージしていきます。
自分でできる顎の運動
口をできる限りで大きく開きます。そのままの状態を15秒間維持していきます。
今度は顎を前に突き出すようにして、またこれも15秒間維持します。
次に後ろに顎だけ引っこめた状態で、15秒間維持します。
最後は左右に顎を動かし、それぞれ15秒間ずつ維持します。
基本的に痛みがでない範囲で動かすようにしてください。
動かすことで痛みが出る場合も中止して下さい。
軽度のズレ、痛みであればこれだけでも改善することもあります。?
それでも改善しない場合は?
マッサージや体操を続けてみても改善が全くない場合、それは顎の関節の問題だけの原因ではなく、他の原因が強く影響しているということです。
例えば猫背から顎の位置がずれていることから顎に負担がかかりやすくなっている。
首の動く範囲が極端に狭いことから顎の負担が増えてしまった、体の捻じれから首と上半身の向きが左右でバラバラになっていることから片方の首に傾きが生じて顎にかかる負担が左右で偏ってしまっている、など顎のずれや痛みは複数の原因と結果の結びつきで起こりやすくなります。
マッサージや体操で改善しないのであれば、この複雑な原因から改善しなければならない、ということです。
他にも食いしばりや片方で噛む、などの癖も一緒に改善する必要があります。
専門の医療機関、整体等、顎関節症に詳しいところに受診をする事をおすすめします。?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は顎がずれていることや顎関節症についてお話していきました。
顎関節症は初期であれば症状も改善しやすく、きちんと治療を行なえば治るものです。
我慢したり放っておき過ぎてしまうと悪化して変形して治らず手術になる、という悪い連鎖にしかなりません。
とてもまれですが、最悪顎を手術という例もあります。
何か思い当たることがあればお早めにご相談下さい。
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