口を上げると痛くて大きく開けることができない。9時を開けるためにガクガク音が鳴ってしまう。そんなふうに。歯医者さんに行くとマウスピースをつけてもらい改善を図るも改善しない。何が原因か全くわからなくて困っていないでしょうか?実は青ではなく少し脱線で首と言うところに焦点をかけていただきたいです。今回のセルフケア方法は実際にいらっしゃった患者さんに方法をそのまま記事としてご紹介しています。もしあなたが悩まれているのであればきっと参考になります
顎関節症の原因は顎ではなくて首?
多くの方が顎関節症と診断されるとあごが悪いと思います。
もちろん中には顎自体が悪くて痛みや音が鳴っているケースはあります。
しかし多くの場合、顎の治療やアプローチをしても顎関節症が一向になくならないケースもあります。
なぜでしょうか。
今回この記事を書かせていただいてるのは私が治療している。
1人の患者さんがいらっしゃいます。
その患者さんは口を上げると指1本分ぐらいしか開けることが出来ませんでした。
しかも強くかみしめると痛みが出てしまう。
そのような悩みがありました。
実際に検査を進めていく中で顎に全く異常はなかったのですが、首の治療を行い、セルフケアを行うことで痛みが全くなくなった事例です。
なぜそのような状態になってしまうのか。
それを今からお話をします。
顎の周辺にはたくさんの筋肉があります。
首の前側の筋肉
顎の関節の下にある筋肉
こめかみあたりにある筋肉
すべて顎を動かすために必要な筋肉です。
一般的にこれらの筋肉を緩めることによって顎の緊張を緩めて痛みや音を改善させる。
というのがとても多いです。
マウスピースも考え方は同じで、かみしめをなくして顎の負担を減らす。
このような用途で使います。
このやり方で痛みや音が改善しているのであれば全く問題はあるません。
続けて行ってもらえばいいと思います。
それでも改善しないのであれば1つの視野として首を入れるようにしてください。
首が悪いとなぜ顎が痛くなるの?
下の写真をご覧いただきたいですが、肩が中に入り猫背になっている状態です。
肩が中に入っているのと同時に頭が前に落ちてしまうのがわかりますか?
顎関節と言うのは基本的に中ぶらりんになっている状態です。
イメージとしてはぶどうの房に吊り下がっているような状態です。
体の真ん中に顎の関節があると負担は少ないですが、頭が前に出てしまっていると顎の筋肉が固まってしまいます。
顎の筋肉が固まってしまっても顎の動きが悪くなり顎関節症になります。
これと同時に首の動きが制限されます。ためしに行っていただきたいですが
- 顎を後ろに引いて正しい姿勢にした状態で首を回す
- 猫背の状態で首を回す
2つをいちどやってみてください。
1つ目の方法よりも2つ目の方法の方が首を回せづらくないですか?
姿勢が悪くなることによって首の筋肉が引っ張られるので、回旋が非常に悪くなってしまいます。
これが結果的に顎に負担がかかり顎の筋肉が硬くなってしまう要因です。
そのため
- 痛みが出て筋肉が固いのは顎
- 顎の筋肉を硬くしているのが首
と言う風な状態になってしまいます。
これが顎の関節と首の関係性です。
ではどのようにして今の状態を改善させれば良いのでしょうか?
実際に私が患者さんに行った方法を全てお伝えをします。
動画でもご紹介をしているので併せてご覧になってください。
より理解しやすいと思います。
首の痛みが原因で顎関節症。改善するための方法
下の写真のように後頭部の一番へこんでいる部分を触ってください。
その部分の奥にあるのが首の骨の1番目です。
直接触れるわけではありませんが指を押し込むことによって刺激を加えることができます。
冒頭でお話しをしたように、右の顎が開けた時に痛いとします。
左右両方ともするのですが右の首を押さえた状態でいちど顎を上げてみてください。
痛みに変化、もしくは開きやすさ開きにくさに変化があるかを確認します。
次に押さえるのが今押さえた部分から指1本分下です。
この分が首の骨の2番目です。
2番目の部分を押さえた状態でもう一度口を開けてください。
痛みや開きやすさが変わっていないかをみます。
右側が終われば次は同じことを左側の首の骨にもします。
1番目と2番目両方とも行い痛みの変化や開けやすさの変化を見ます。
今これで左右4カ所押さえたことになります。
最後に両方とも首を同時に押さえながら行っていきます。
1番目の部分、2番目の部分を別々で押さえて変化を見ていきます。
これで合計6箇所抑えたことになりますが、この中でどの部分が楽なのか、両方ともなのかもしくは片側だけなのか。
と言うふうに痛みを比べていきます。
事例で出した患者さんは右側の2番目を押さえたときに痛みがほぼなくなりました。
人によって全く違いますのでここはあなたの感覚で考えてもらえれば結構です。
今お話しをした6つの場所で一番楽な場所を見つけてください。
見つかればあなたの顎関節症の原因は首にあると断定することができます。
その部分を5秒間に2回押さえるようにしましょう。
一度行った状態でもう一度口を開けてください。
痛みが残っていればもう一度同じことを行っていきます。
それでも痛みが残っている場合はやり過ぎになってしまうのでそれ以上はやめましょう。
1日最高2回までとしそれ以降は次の日に持ち越すようにしてください。
1日にたくさんやったからといって痛みがすぐに改善するものではありません。
このような形でどの部分が1番楽かを探して行きます。
もちろん無理矢理すればいいと言うものではないので軽い強さで首を押してもらったら結構です。
これぐらいで痛みが変わるのか?
と思うかもしれませんが、実際に私が見ている患者さんはこの方法で顎の痛みがほとんどなくなりました。
ぜひ参考にしていただければと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回お話をさせてもらったのは首の痛みが原因で顎関節症になってしまっている事例です。
実際今回のように首が悪くて顎が開きにくいと言う方はたくさんいらっしゃいます。
顎が痛いから全て顎が悪いと考えがちですが実はそんな事はありません。
今回の方法を試してみてもしもあなたの顎の違和感や痛みが改善したのであればぜひこの方法を進めてみてください。
当院で顎関節症の治療を根本から治してみませんか?
当院では顎関節症の治療を非常に得意としています。
顎の痛みはもちろんそれ以外の症状原因を見極めた上で治療を組み立てていきます。
もしあなたが根本的に顎関節症を改善したいなと思えばぜひ当院へいらっしゃってください。
下記に詳しく書いていますのでそちらをご覧になってください。