こんなことは日常でないでしょうか?
- 歩くと足の内側が痛い。
- 仕事の時に膝が痛くて長い時間歩くと痛い
- 趣味で山登りがしたいけど膝の内側が痛いから趣味ができない
足の内側が痛いと言うと方は非常に多いです。
この様な症状になったときに一番に疑われるのが
鵞足炎
歩いただけでも痛いし、走ったり踏ん張ったりする事もよくあります。
膝の関節に異常でもあるのでは?と不安になることもあります。
もちろんしっかりと鑑別診断のいるものもあります。
ここでは膝の内側が痛い原因の一つである鵞足炎と、その他の鑑別診断の方法をお伝えしていきます。
この記事を読むことで
鵞足炎に対する知識が増えます。
鵞足炎の対処方法を知ることで、自分で改善する事ができます。
鵞足炎にならない方法を知ることができます。
膝の内側の痛みで悩まれているなら是非最後までお読みください。
鵞足炎って何?どんな症状?
まず一番初めに、鵞足炎についてお話をしていきます。
鵞足炎は下の写真の様な場所にあります。
鵞足と呼ばれる筋肉の複合体です。
- 薄筋(はっきん)
- 縫工筋(ほうこうきん)
- 半腱様筋(はんけんようきん)
これら3つの筋肉が重なり合うことで1つの鵞足と呼ばれる筋肉が構成されています。
がちょうの足の形に似ていることから鵞足という名前が付きました。
これらの筋肉が使い過ぎやスタンス、フォームなどが悪いことによって炎症を起こしてしまうのが鵞足炎と呼ばれものです。
一般的に運動をしている方などに多いイメージあると思いますが、実際はそんなことはなく、誰にでもなってしまう怪我なのです。
鵞足炎の症状として
- 階段の昇降に痛みを生じる
- 走ったり、長時間歩くと足に痛みを感じる
- 段差などで強く痛みを感じる
このような痛みがよくある症状です。
人によっては安静にしていてもずきずき痛みが出てくるという方もいらっしゃいます。
安静時にずきずき痛むのは症状がひどくなっている証拠です。
その場合はすぐに治療を行うことが理想です。
次に鵞足炎になってしまう原因についてお話をいていきます。
鵞足炎の原因は?
次に鵞足炎に原因についてお話をしていきます。
鵞足炎の原因がわかれば対策もわかります。
原因は大きく分けて3つあります。
- 膝の内側の使いすぎ
- O脚やX脚により負担がかかりすぎる
- 歩き方、足の重心のかけ方が悪い
全てに共通するポイントがあるので含めてご説明をします。
足の使い方が一番の原因
使いすぎると言うと運動選手をイメージすると思いますが、日常の中でも鵞足炎は起こってしまいます。
例えば歩き方、膝の出し方などによって内側の筋肉のを過度に使ってしまう傾向にあります。
下の写真を見て頂きたいですが、足が内側に入っている場合で考えて下さい。
この様な状態だと膝が内側にはいるので、ここから立ち上がり、座る時などに膝の内側に何度も同じ刺激が加わります。
これによって膝の内側に強い負担がかかってしまいます。
何度も何度もこの動作を繰り返すことによって膝に負担がかかり痛みを生じてしまいます。
次に歩き方。
上記の様に膝の内側に寄ってしまう事によって膝の内側の部分に負担がかかり痛みを生じてしまうケースです。
内側に重心が寄ってしまうことによってすべての体重が内側に入ってしまいます。
この中に入ってしまうことによって内側に負担がかかってしまって鵞足炎の原因となります。
全ておいて股関節が内側に入っていると全て重心が内側に入っています。
そのせいで鵞足の部分に負担がかかり鵞足炎になります。
この状態で歩く、山登り、走るなどの足に負担がかかる状態になると痛みがでてしまいます。
マラソンや歩きすぎ、山登りなどで急激に使った際には鵞足炎を発症することが多いです。
多くの方は、使いすぎたから鵞足炎になる
と考えていらっしゃいますが、使い過ぎではなく、使い方が悪いために負担がかかってしまっていることが問題なのです。
O脚にしてもX脚にしても歩き方、重心のかけ方が悪い方全てに共通する部分です。
以上が鵞足炎の原因となります。
とてもシンプルな原因ですのでこの捻れ、使い方を改善すれば確実に症状改善に繋がります。
しかし、足の使い方を改善しないままで安静にしたり、痛み止め、サポーターをしたところで高い確率で再発をしてしまいます。
決してわるいわけではないですが、サポーターと治すということは分けて考えて下さい。
鵞足炎と膝の内側の痛みとの鑑別
鵞足炎は炎症とは書きますが、腫れたり水が溜まってきたりする事はありません。
押すと痛かったりしますが、水や腫れがたまっていると他のケガを疑いますので、一つとして覚えて下さい。
それと痛みがある部分に特徴があるので同時に覚えて頂くといいです。
1内側側副靭帯損傷
主にスポーツ等で接触プレーや原因がはっきりしているもので痛みがでることが多いのは特徴です。
写真の様に靭帯の部分が痛くなる事が多く、とても狭い範囲で痛みます
この場合も腫れが出ることが多いです。
2タナ障害
よく膝を曲げるとパきっとなったりしませんか?
あれもタナ障害のの一つなのですが、お皿の内側で筋肉がお皿と膝の骨に挟まって炎症が起きてしまうことをタナ障害となります。
比較的痛みや炎症がすぐ引きます。
痛む場所は写真の様にお皿の内側になります。
3内側半月板損傷
年齢を重ねていくと半月板が擦り減ったり、ケガで起こることが多いです。
半月板の場合は関節の周辺全てに痛みが出たり、炎症、腫れを感じることがあります。
日常の歩行だけでも痛みが出てくる事があります。
4変形性膝関節症
半月板がすり減ってしまい、関節の軟骨がこすれあって炎症を起こしてしまいます。
変形性膝関節症の場合は水や腫れを起こすことが特徴です。
押して痛い部分は広範囲ですが、関節の隙間を押すと一番痛いことが多いです。
レントゲンを撮るとすり減っているのがすぐにわかります。
鵞足炎になったとき、病院での治療方法
整形で鵞足炎と診断された場合、痛み止めとシップを出されていく事がほとんどです。
基本的には1週間程度様子を見て痛みが取れなければステロイド注射を施される事がほとんどです。
これで痛みが取れることもありますが、多くの場合は再発をしてしまいます。
これは薬によって痛みが改善されているだけであって、その原因を治療しているわけではないからです。
基本的に鵞足炎は保存療法を行っていきますが、方法としていは以下の様なものがあります。
- 痛い部分を温める(冷やす)
- 電気治療(低周波、高周波)
- 鵞足炎周辺の筋肉をマッサージやストレッチ
- テーピング
- 足の裏にインソールを使い足の裏、足首のバランスを保つ
などがあげられます。
全てにおいて一長一短がありますが、足の使い方を治す為には絶対的に必要です。
電気治療やマッサージ、ストレッチはとても効果があります。
できるだけそれだけに頼るのではなく、使い方の意識を持つようにして下さい。
ストレッチ、マッサージ方法、使い方は下記のリンクをご覧ください。
根本的に解決する為に重要な部分になっていきますので、是非ご覧になって下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
鵞足炎はここ最近とても増えています。
運動する方やマラソンをする方が非常に増えている事が考えられます。
痛みをほったらかしにするとどんどん痛みが増えていってしまい、つらい日々を送らないといけない事になります。
是非一度きっちりと知識を入れて、セルフケアで体のメンテナンスを怠らないようにしていきましょう。