ヘパーデン結節は痛みを止めることと変形を最小限に抑えることが可能です。今回は、私がよく診るヘパーデン結節についてお話させていただきたいなと思います。ヘパーデン結節は一般的に「もう治療方法がない」「変形してしまったらそのままなので、様子を見ながら薬や痛み止めのシップを使いましょう」と言われることが多いですが、実際はそうではなく、症状を減らしたり、変形を最小限に抑えることも可能です。また、初期の状態であれば、変形を多少戻すこともできます。今回は、その方法や手順、考え方をご紹介したいと思います。
へバーデン結節の痛みと変形を最小限に抑える3つの手順
まず、手順は3つに分かれます。
- 炎症を極力減らすこと
- 可能な限り可動域を広げること
- 炎症が起きない使い方を習慣にしていくこと
このような形で順番にお話ししますが、できないことも最初にお伝えしたいと思います。
冒頭で「変形も多少は戻る」とお話ししましたが、基本的に変形してしまった骨を元に戻すことはできません。
ただし、初期の段階やほんの少しだけ変形が始まったかなという段階であれば、炎症だけの可能性もあるので、その場合は変形が多少改善することもあります。
しかし、一度形成されてしまった骨が元の状態に戻ることはありません。
もう1つは、骨が邪魔をして曲がらなくなる方もいらっしゃいます。
本来は指がしっかり曲がるのですが、変形が進みすぎてしまい、指が曲がりきらなくなる場合もあります。
この場合も、元に戻ることはほぼ不可能です。
ですので、初期段階での治療がいかに大事かということが、このヘパーデン結節のポイントになります。
では、どのように治していくのか。先ほどお話しした3つの手順を順番にご説明していきたいと思います。
炎症を極力減らして変形を最大限に減らす
ヘパーデン結節には様々な治療方法がありますが、私がお勧めしているのは氷で冷やす方法です。
痛いなと感じる箇所や気になる箇所については、指先を氷で10分程度冷やします。
この際のルールとして、お風呂に入る前に冷やしてください。
冷やした後は通常通りお風呂に入るようにしてください。
それ以外の時には基本的には冷やさないでください。
できればビニール袋に氷を入れて少量の水を加え、氷枕のようにして直接当てます。
どうしても冷たくて辛い場合は、ガーゼを1枚挟んで極力冷やすようにしてください。
アイスノンなどもありますが、0度以下になると凍傷の危険性があるため、氷水を使うのが理想的です。
可動域を極力増やすこと
ヘパーデン結節になると指の曲げ伸ばしが非常にしにくくなりますが、無理に曲げ伸ばしをすると炎症が悪化する恐れがあります。
左手が痛い場合、右手で優しく動かすようにし、痛みが少ない範囲で動かしてください。
この方法については、ストレッチ方法などを別動画でご用意していますので、下記の動画をご覧ください。
変形を冗長させない正しい使い方
これがとても重要で、ヘパーデン結節になりやすい方は、せっかちな方が多いです。
言い方が悪くて本当に申し訳ありません。
例えば、食器を洗う際に腕全体を使って動かす方は、ヘパーデン結節になりにくいのですが、指先だけで動かすと負担がかかり、なりやすくなります。
スナップを効かせると指に過剰な力が入るので、普段から腕全体を使うように心がけてください。
ここは文章よりも実際に動画を見てもらった方がいいので下記の動画で4分22秒からご覧ください。
今お話ししたように、炎症を減らし、可動域を広げ、使い方を変える、この3つを実行すれば、基本的に炎症が引き、痛みが軽減し、変形の進行を抑えることが可能です。
ヘパーデン結節には薬やサプリメントもありますが、私は基本的に必要ないと考えています。
全く意味がないわけではないですが、上記の様に使い方や炎症が減らないと痛みが減るのはとても難しいと考えています。
なので、上記の順番でセルフケアをしていただくのが最良だと思います。
まとめ
いろいろな動画やブログでお話をしていますが、一度変形してしまった骨は基本的に元に戻る事はありません。
ひどい方だと指が最後まで曲がらなくなってしまうと言う方も多くいらっしゃいます。
そうならないためにも正しい知識や楽しい治し方。手順などを知っていただき、直すための方法を実践していただきたいです。
セルフケアや、ご自身での対策も重要ですが、 症状が良くなっていなかったり、悪化する場合は、必ず専門の医療機関や笑われるような国家資格を持った整骨院などに行くようにしましょう。
マッサージや整体院など無資格の方が多く存在します。
ホームページに必ず国家資格の有無がありますので、確認をしていくようにしてください。
ひこばえ整骨院へバーデン結節に対する治療
ひこばえ整骨院ではへバーデン結節の治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたがへバーデン結節による痛み、変形で悩まれているならば是非下記をご覧ください。