頸椎症で足までしびれが出てしまっている。いろいろなストレッチをしていても症状が改善しない。そんなあなたに読んでいただきたい記事です。実際に患者さんにお伝えしている内容をそのままあなたにお伝えをします。正しいストレッチはもちろん大事ですが、悪化させないため、悪くさせない方法を知ることも必要です。正しい方法をして少しでも頸椎症によるしびれや痛みの改善にお役立てください。
頸椎症で足のしびれが出る。原因は何?
頸椎症と言うのはいろいろな分類に分かれます。
全て書くとややこしくなってしまうので簡単に言うと
- 首と首の間に炎症が起きてしまう
- 首の間の軟骨がすり減ってしまう
- 骨が触れ合ってしまって変形が起きてしまう
頸椎症の主な症状は以上3つからなります。
変形があるのか、軟骨が減っているのか、炎症が起きているのか。
ではなぜ頸椎症で首が悪いのにもかかわらず足にしびれ感が出るのでしょうか?
下の写真をご覧いただきたいですが、脳みそから脊髄神経と呼ばれる神経の大元が背中ありがとうっています。
背骨と背骨の間に空洞があり、そこをお尻まで1本の神経の塊が伸びています。
その下また神経から枝葉のように右に行ったり左に行ったりなどをして神経の通り道を作るようなイメージで走っていきます。
頸椎症になってしまうと炎症が起きたり、関節の間が狭くなってしまったりするので神経を圧迫します。
神経の枝葉の部分だけ圧迫されれば腕などのような部分だけにしびれや痛みが出てきてしまいます。
しかし、真ん中の大元がしびれてしまうと、そこから下例えば背中だったり腰足の方まで神経の伝達がうまくいかなくなってしまいます。
1つの例でお話をすると正座を長時間すると足先しびれませんか?
あの現象と似ているのですが、しびれているのが足先。
圧迫しているのは膝の裏
と言う状態です。
頸椎症も圧迫しているのが首しびれているのが足。
と言うようなイメージを持ってください。
今からお話をするのは頸椎症で足のしびれを改善したい。
もしくは痛みを改善したいという方に対してやっていいこととやっていけないことを話をします。
まずあなたが自分のセルフケアで今からお話をするやってはいけないことを実際にしていないかチェックしましょう。
動画でもやっていけないこととやっていいことをお話ししています。
併せてご覧になっていただいた方がよりわかりやすくなりますので参考にしてください。
頸椎症で足のしびれを改善させるためにやってはいけないこと
やりすぎた上下左右のストレッチと運動
比較的多いのですが、痛みを伴っても伸ばしたほうが絶対に良いに決まっている。
と言うような考えを持っている方は無理矢理のばしたり、左右にひねったりしてしまいます。
上記でお話しをしましたが、炎症が起きていたり、首の変形がある場合があります。
そのような場合に無理矢理やってしまうと症状が悪化する場合がほとんどです。
症状が悪化してしまった場合は即座に中止してください。
うつぶせに寝る事はしない
癖としてうつぶせで寝る方がいらっしゃいますが、うつぶせの状態と言うのは首が大きく左右に改善してしまいます。
ねやすい、癖などはあるかもしれませんが頸椎症の場合首の負担が強すぎます。
できるのであれば仰向け、もしくは横向きで寝るようにしましょう。
ある程度慣れる必要はありますが首のことを考えると痛みを我慢してまでその方向に寝る必要はありません。
また、朝起きたときに首の痛みやしびれ感が強くなっているのであれば寝方を調整する必要があります。
もしくは枕を調整していく必要があります。
長時間同じ姿勢で座ったりパソコンを見たり、スマホ見たりしないようにしましょう
お仕事であればパソコンを常に見ている場合仕方がないと思います。
理想的なお話をさせてもらうと、15分間に一度立ち上がりほんの少しでもいいので体を動かすようにしましょう。
時間で言うと10秒から20秒間で構いません。
年齢関係なく人間と言うのは15分間以上同じ筋肉を使うのが苦手です。
立ちっぱなしにしても座りっぱなしにしても同じ時間で作業すると言うのは同じ筋肉を使うので疲労感が多く溜まってしまいます。
ポイントは姿勢と体勢を変えると言うことです。
常にデスクワークの方であればいちど立って屈伸だけをする。
立ちっぱなしの仕事であれば反対に腰をかけたりしゃがんだりすることによって使う筋肉を変えます。
ほんの数十秒間でも体の筋肉がリセットされます。
現実的に15分間に一度と言うのは難しい場合に関しては、30分間から1時間までに必ず体勢を変えるようにしましょう。
1時間以上になってしまうと体が耐えられないので首の負担が大きくなりすぎてしまいます。
簡単に思いますがなかなか集中をしていると体勢を変えるのって難しいものです。
意識的に変えるようにしましょう。
頸椎症で足のしびれを改善させるためにやってもいい事
行う事は2つです。
1つは肩甲骨を動かすこと、2つ目ができる範囲で首を動かしていくこと。
この2つを順番にお話ししていきます。
この2つを行う理由は、肩甲骨と首は必ず同時に動きます。
ストレッチする方法は順番があります。
1番最初に肩甲骨、その後に首の関節を動かしていきます。
それと同時に必ず左右交互に行うようにしましょう。
肩甲骨を動かして首の負担を減らす方法
姿勢を正しくして顎を後ろに引くようにしましょう。
腕を上げて肘と脇の部分を90度に保つようにしましょう。
その状態をキープしながら片腕ずつ肩甲骨をくっつけるように後ろに引いていきましょう。
片側5解回ずつ行います。
左右交互に行っていくのが理想的です。
首の前を押さえながら動きをつけていく方法
首の前に胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と呼ばれる筋肉があります。
下の写真をご覧ください。
名前はすごく難しいですが、耳の後ろの出っ張った骨から、鎖骨の内側3分の1位まで筋肉が伸びています。
この筋肉を上から順番に下に向けてつかむような形でマッサージをします。
つかんだ状態で右顔つかめは顔を右側に向ける。
左側の部分を持てば左側に顔を向ける。
左右交互に5回ずつ行うようにしましょう。
上記2つの方法を試していただければ首の回旋がスムーズに動くようになります。
判断に迷ったとき何を基準に考えればいいのか?
ストレッチや、治す方法を行ったとき何を基準に続ければいいのかわからない。
と言う方もいらっしゃると思います。
今からお話しするのを1つの基準として考えていただきたいです。
- 手順通りストレッチ、マッサージなどを行う
- 3日間続けて同じことをしてみる
- 始める前よりも1割もしくは2割程度改善しているのであればそのまま継続
- 痛みが強くなってしまった、しびれが出てきてしまった。すぐにやめる
- 3日間続けて同じことをして全く症状の改善がなければ他のものを試す
- ストレッチやマッサージは最高3つまで
ストレッチやマッサージを行い、自分に合っているかあっていないにかの判断をするときには今挙げた6つの指標で考えてください。
まず手順通りストレッチやマッサージを行うようにしましょう。
正しくしないと成果が出ているかどうかわかりません。
3日間続けて同じことをすることによって、少しずつ効果が現れてきます。
いきなり魔法を求めてしまうと変わらない可能性があります。
初回の状態よりも1割から2割程度軽減する。
ほんの少しの変化を見るようにしましょう。
続けて行っていて痛みが出た、しびれが出る場合は今のあなたの状態に合っていないと言うことです。
即座に止めるようにしましょう。
我慢していると悪化する場合があります。
それともう一つ、効果がないものはどれだけやっても効果としては感じられません。
3日間同じことをやって何も変わらないのであればやめましょう。
人によりますがたくさんのものをやりすぎてしまって、何がよくて何が悪いのか判断ができない方がいらっしゃいます。
最高3つまでとお話をしているのは、それ以上になると判断がつかないからです。
1日でも早く症状を改善したい気持ちはわかりますが、しっかりと見極めるためにもたくさんの量をするのではなく、一つ一つを確実に行うようにしましょう。
このような形でストレッチやマッサージを行い、成果が出るかを見て行きます。
ほとんどの場合この手順通りにすると痛みやしびれは確実に軽減することができます。
ただし何をやっても症状の改善がないのであれば、自分でのケアは難しいと判断をしましょう。
その場合は治療院や専門の医療機関にすぐ行くようにしましょう。
放置すればするほど悪化してしまう可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
頸椎症を治すための考え方と、ストレッチ、マッサージの方法をご紹介しました。
どのような症状でも同じですが、正しい方法で行わないと痛みが増えてしまいます。
今回ご紹介したのは肩甲骨の動きをつけること
首の回旋の動きをつけること
そしてやってはいけないこと。
正しい方法を知ることも大切ですが、それよりも間違った方法を理解する方がより重要です。私が実際に患者さんにお伝えをしている方法をそのままお話ししています。
今回の方法。
ぜひ参考にしてください。
当院で頸椎症の症状を根本的に治しませんか?
当院では頸椎症の治療を非常に得意としています。
首の治療はもちろんのこと、体全体のバランスを見てあなたの状態に1番合う治療を選択していきます。
もし根本的に痛みを解消したいな。
と考えているのであればいちど下記をご覧になってください。
きっとお役に立てると思います。