歩くと足が痺れてくる。長時間歩くと痛みが出て来る。
病院に行き診察を受けると
これはモートン病ですね。と言われて湿布などを出された事はないでしょうか?
モートン病の処置として一番多いのは
中敷き(インソール)をすると言うのが一番多い処置の仕方です。
勿論中敷き(インソール)で痛みが引けばいいのですが、もし今の状態でモートン病による痛みや痺れが改善していないのであれば治療方法を変えていく必要があります。
そして中敷きを敷くことで果たしてそれで症状が改善させる事ができるのでしょうか?
今回はモートン病に中敷き(インソール)が効果あるのか詳しく解説していきます。
なぜモートン病になるとインソールをつけるのか?
一般的にモートン病を直そうと思うと中敷き(インソール)を処方されることがとても多いです。
なぜモートン病になるとこれらを進めることが多いのでしょうか?
モートン病の痛みを改善させるには中敷きを敷くのが1番簡単
だからです。一般的に湿布痛み止め中敷き、中にはステロイド注射で痛みを軽減させることがありますがそれ以外処置する方法がないからです。
モートン病の他にも足底腱膜炎などでも一般的に中敷きを入れることが非常に多いです。これも治すと言うよりはそれが1番簡単な方法だからです。
ではモートン病を治すためには何が必要なのか?
モートン病の原因で最も重要視しなければいけないことが
偏平足と浮き指です。
偏平足と言うのはよく聞かれることがあるかもしれませんが、土踏まずがない状態のことをいます。
偏平足には生まれつきの体と後天的なものの方がいらっしゃいます。
生まれつきの方は足の形なので直す事はできませんが、後天的すなわち日常生活によって起きてしまった偏平足と言うのは、基本的に改善することが可能です。
次に浮き指です。
浮き指と人はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが地面から指だけが浮いてしまっていることをいいます。
下の写真を見ていただきたいんですが指が地面から浮いてしまっているのがわかるでしょうか?
この方は外反母趾で悩まれていましたが、足が曲がってしまい全く指が地面につけられないような状態になっていました。
本来は踵と指の付け根と指先で地面を支えるようにするのですが、指が浮いてしまっているために地面を踏みしめることができなくなってしまっています。
それによってバランスが崩れてしまい外側のほうに重心が寄ってしまいます。
これと中敷き(インソール)がどう関係あるのでしょうか?
靴の下に敷くことによって偏平足になっている部分が偏平足じゃないように形作りをすることと、指先がしっかりと使える状態にするために中敷き(インソール)を入れます。
逆に言うとインソールしか治療方法がないと言うこともいえます。
モートン病にインソールをすることに意味があるのか?
これは私個人の見解ですが
最終的につけないほうがいい
上記でお話しをしたように中敷き(インソール)をつけることによって痛みやしびれを改善させる事は一時的には可能です。
しかしこれは治ったのではなく対処方法しているのに変わりありません。
中敷き(インソール)が良い悪いと言う話がしたいのではなく、補助として使うのは良いのですが根本的直そうと思った時にしかなければ痛みがひかない!
と言うのは治っているものではないと言うことです。
あくまでも補助として使用されるならばとても良いものですが最終的には中敷き(インソール)がなくても痛みしびれがない状態を作ってあげることが大切です。
モートン病を治すために絶対に必要なこと
モートン病を治すためにはきっちりと手順を踏まなければ治すことができません。
逆に言うとモートン病と言うのはしっかりと手順を踏んで行けば、改善させることが十分に可能な疾患です。
治し方で絶対に外せない事が3つあります。それぞれ説明をしていきます。
- 指先を使って正しい歩き方をする
- 自分に合う靴を履く
- 股関節、膝関節の捻じれを取る
この3つを絶対にいなければいけない事です。
それでは一つずつ説明をしていきます。
指先を使って正しい歩き方をする
上記で説明をしましたが、モートン病になると浮き指と言って指が地面についていない状態になってしまう物があります。
足には3つの土踏まずがあります。下の写真を見て下さい。
- 横のアーチ
- 内側の縦のアーチ
- 外側の縦のアーチ
この3つからなります。
特に浮き指になると横のアーチと内側の縦のアーチがなくなっていきます。
指が浮くと足のバランスが極端に悪くなるので指先に力が入らなくなってしまいます。
必ず指先が使える状態にする必要があります。その方法をお伝えします。
ビー玉を使って足を使える状態になるしてあげる。
よく偏平足や浮き指を治すときにタオルを使って運動をすると言う運動がありますが、あの運動では平らなところを引き寄せるので、扁平足の解消にはなりません。
ビー玉のように立体的なものの方がつかんだ時にアーチに沿って足が曲がってくれるので効果が出てくれます。
百均で売っているようなビー玉で結構ですので、少しだけ大きめのビー玉を選んでいただきそれを足の指だけでつかむようなトレーニングを行ってください。
1回のトレーニングで約10から15個程度お皿からお皿に移すようなイメージでトレーニングを行ってください。
歩くときに親指と人差し指で地面を蹴る
次におこなっていただきたいことが、歩く時に地面をしっかりと蹴るということをします。
地面を蹴ると言いましても、めいいっぱい蹴るのではなく地面に触れている感覚があれば大丈夫です。
写真のような状態で日常的に歩いていれば問題ないですが、浮き指になってしまうと指先まで最後に使わない状態で歩きます。
踵からついて最後親指と人差し指で地面を蹴るような感覚があれば正しく歩いている証拠です。
その際に手を大きく振ることと足をいつもよりも1?程度で結構ですので前に出すということが重要になってきます。
これらがきっちりとできることによって股関節やひざ足首を使ってくれるのでモートン病になっている部分の痛みがかなり軽減します。
股関節と膝関節のバランスをとりまっすぐにする
最後に行っていただきたい事は下半身のバランスを取ることです。
モートン病になっている方の特徴として内股だったりがに股だったりします。
歩き方やビー玉をつかんで足の裏の筋肉をしっかりとつけることも重要になってきますが、股関節と膝関節がねじれていると全て台無しになってしまいます。
自分で矯正する方法は歩くときに意識することが1番重要です。
写真のように内股の方は赤い線よりも中のほうに指先が入ってしまいますし、がに股の方と言うのは赤い線よりも大きく外にずれてしまう特徴があります。
1番綺麗で正しい歩き方と言うのは、線上を踵の内側と親指が重なるようになってくれるのが理想的です。
このような歩き方をすることになって股関節と膝関節が自己を矯正することができます。
全てにおいてそうですが、中敷き(インソール)はあくまでも一つの処置です。
上記を全て行った上で中敷き(インソール)をつけるという事は間違っていません。
しかし、治す事と対処する事は分けて考えなければいけません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
モートン病は医療従事者であっても知らなかったりあまり症例数が少ないという方が非常に多いです。
一般的には痛みしびれが改善しないと言うようなことを言われていますが実際はそんな事はありません。
今回は中敷きが効果があるかどうかのお話をしていきましたが中敷きが良い悪いと言う話ではなく、あくまでも対症療法なので治療は別に考える必要があると言うことになります。
しっかりと治療していけば中敷きにさよならっても痛みしびれがない状態に戻すことができます。
今回の記事を見て少しでも希望を持っていただければと思います。
ひこばえ整骨院のモートン病の施術
ひこばえ整骨院ではモートン病の施術をとても得意としています。
モートン病を治すには専門的な知識が必要です。
きっちりと施術をすれば改善をします。
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執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。