いててててっ・・・
さくこさん。足が凄く痛そうですが、どうしたんですか?
あっ!?齋藤先生。実は整形外科に行って足を診てもらうと【モートン病】って言われたんです。湿布と痛み止めをだしてもらったんですが、痛みが全くひかなくて・・・
なるほど。それはかなり辛いですね。わかりました。一度モートン病の治療について詳しく解説しますね。
本当ですか!?それは本当に助かります。
朝起きて足を地面につくと足の中指と薬指の間が痛い、歩いていたり立っているとその部分が痛くなる、指先にしびれたような感覚がある。
整形外科ではモートン病と診断されているが、痛み止めと湿布をもらうだけで特に痛みやしびれが改善することもない…。
ハイヒールを履くなと言われたが仕事の関係で全く履かない、というのは難しい…。
モートン病を治す為には何をしたらいいんだろう。
そんなことでお悩みではないですか?
今回は、モートン病を治す為に必ずしなければならないことについてお話していきます。
実際の改善事例も入れながら詳しく解説をしていきます。
モートン病の原因って?
モートン病の原因は足の負担をかける位置が一点に偏ってしまっていることです。
基本的にモートン病の原因は不明と言われていることが多いです。
しかし、私が日々見ている中でいくつかの共通点があります。
モートン病で痛みが出るのは足の指の3,4指の間で、ちょうどつま先立ちをしたときに地面にあたる部分です。
→痛みがある部分の画像を入れる
そのためハイヒールを履く機会が多い人や、つま先を反らせている状態での作業などが多いとモートン病になりやすいです。
ですがハイヒールをよく履くわけでも、つま先立ちによくなるわけでもないのに、モートン病になる人がいます。
逆にハイヒールをよく履く人でもモートン病の症状で悩まされない人もいます。
それは主にモートン病になる人は足の使い方が悪く、負担を一点に受けるように立ったり歩いたりしてしまっているからです。
小指側に体重をかけてしまう癖があったり、足の指を無意識に使うことができなくなって指が地面から浮いてしまうような浮指になっている、というような足の使い方、癖がある場合、モートン病の原因になります。
外側に重心が偏り、親指側への負担の分散ができておらず、指が浮いてしまっていると、それが原因で骨の間の筋肉や末端の神経に栄養が届かなくなってしまいます。
そしてちょうど第3,4指の骨の間にある神経の通り道に、神経腫(しんけいしゅ)と呼ばれるしこりのようなものができてしまうことで、その部分に痛みやしびれが発生します。
モートン病を改善するためには、原因となっている歩き方、立ち方、といった足の使い方から改善する必要があります。
ヒールなどの靴を履き続けることはいいの?
ハイヒールやつま先立ちも、モートン病になる原因とされていますが、それだけが原因ではありません。
ですが痛みが出ているのにハイヒールを履き続けるのはやめましょう。
痛みが取れるまでは最小限に抑えることが必要です。
先の細い形の靴や、靴紐できつく縛った状態で履く癖のある場合、そういった癖も原因の一つなのでそういったものも避けておきましょう。
モートン病は非常に長引きやすく、しびれが出始めて放っておく期間が長くなればなるほど取れにくくなる、というのが正直なところです。
脳が痛みやしびれを覚えてしまって、痛みもしびれもない状態に戻す、というのが難しくなります。
仕事上どうしてもヒール履かなければいけない時はどうするの?
それでも履かなければならないときはできるだけ低い高さのもので、ウェッジソールのように高さがなだらかについているものにしましょう。
可能であれば5本指のインナーソックスのようなものを使うことで、足指が固まって浮いてしまうことを避けることができます。
先端もとがった細いものではなく、幅広で足指がきゅっと押さえつけられないものを選びましょう。
足指が窮屈になるとモートン病の原因となっている指の間の部分が締め付けられることになり、痛みがでやすくなります。
そしてハイヒールを履くのは最小限に抑えつつ、ハイヒールを履く前後で指のマッサージを行うようにしましょう。
仕事の際には絶対に履かないといけないこともあります。
普段の生活の際にはスニーカー、仕事の時にはヒールを履くという様に分けて考える必要もあります。
最終的には使い方を変えなければ治らないので本当に気を付けなければいけません。
モートン病を治す為に何が必要?
一般的な治療方法として、
- インソール(中敷き)
- 靴を変える
- 手術
などがあります。正直どれも対処方法にしかなりません。
全てにおいてそうですが、
モートン病になってしまった原因を取り除かないと解決する事ができません。
先ほどお伝えをした理由を解消する必要があります。
中敷きについての記事は下記をご覧になって下さい。
→→→→→→モートン病を治す為には中敷きは必要?
→→→→→→その治療方法は待った!モートン病が悪化しない為に必要な事
上記の記事も併せてご覧下さい。
歩き方
最も大切になってくるのが歩き方です。
歩き方が悪い状態だと小指側に必ず重心がかかってしまいます。
重心がかかるということはそれだけ小指側に痛みが強く出てしまうということです。
モートン病を治す為には絶対に歩き方の修正が必要です。
よくある歩き方の特徴として
- 指先を使わずにあるいている
- 手を振っていない
- 姿勢が悪い
この3つの特徴として挙げられます。
これらがあることで痛みが改善しない状況につながかります。
下の写真をご覧頂きいたいですが、あなたの足の甲にタコがありませんか?
本来はここにはタコができることはほとんどありませんが、歩き方が悪いことによって刺激が甲の部分にあたりタコができます。
足の裏の付け根の部分にもタコができます。
これも浮指と呼ばれるものです。
指先を使っていない証拠です。
指先を使っていない状態になっているからこそ小指側に重心がかかり痛みを誘発してしまいます。
正しい歩き方をマスターすることで痛みを軽減させる事ができます。
実際に歩き方は動画でご紹介をしているのでそちらをご覧下さい。
少し時間はかかりますが、絶対に必要なのでご覧になって下さい。
私が実際に患者さんに指導をしている内容です。
この方法で痛みがしっかりと改善されています。
改善事例もご紹介しているので、そちらの方も併せてご覧下さい。
きっと参考になりますよ。
→→→→→→モートン病で歩いた時の小指の痛みがなくなりました。
→→→→→→整形外科でモートン病の治療をしても改善しなかった。改善までの経緯をご紹介
→→→→→→手術をしなくてもモートン病の痛み、しびれが改善した事例の経緯
ストレッチ
ストレッチもマッサージもそうですが、いかに次の日に持ち越さないということが大切です。
だれでもそうですが、必ず疲労は溜まります。
どれだけ仕事をしても不死身!
という方はなかなかいないですよね。
私も疲れます。
それを次の日にいかにすっきりさせるかが重要なポイントですね。
こちらも動画でご紹介しているので合わせてご覧になって下さい。
マッサージ
最後にマッサージ方法。
こちらも上記同様に体の疲労が次の日に持ち越さない事を目的をしておこなっていきます。
動画でご紹介していますので合わせてご覧になって下さい。
最後の矯正は歩き方を治す為に大切です。是非最後までご覧になって下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はモートン病を治す為にしなければいけないことについてお話していきました。
モートン病は最初は歩くと痛いな、今度は裸足だと痛いな、もしくは靴を履いていると痛いな、というようにだんだんと痛みの出方が変わっていって、しびれもでてくるようになり、それがどんどん悪化していく、といった形で急激に痛みが進行するものではありません。
そのため余計に我慢され放置されやすいものです。
モートン病自体の認知度が低いこともあり、この症状を疑う人も少ない、というのも理由の一つです。
痛みの原因が炎症でもないので痛み止めや湿布などでは変化がなく、根本的に歩き方や立ち方を変えていく必要があります。
インソールや足底板などもありますが、あくまで対処法になってしまいます。
それをつけてないと痛い、というのでは治ったとは言えません。
モートン病を治すためには、足の使い方をしっかり変えていき、靴の形を見直す、ということが必要です。
もし、このようなことでお悩みの様でしたら、ぜひ一度、ひこばえ整骨院にご相談ください。
ひこばえ整骨院モートン病に対する治療
ひこばえ整骨院ではモートン病の治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたがモートン病による痛み、しびれで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
2019年に本を出版