齋藤の言葉

今回お話をするのは起立性調節障害を改善するための3つの方法。起立性調節障害は家族全員で治していく必要があります。その方法を1つずつ今からご紹介をしていきます。もし、子供さんや、このブログを見ているご本人が辛いと言うのではあれば是非最後までご覧になってください。

起立性調節障害を治す為に必要な3つの改善方法

全てで3つの改善方法があります。

まずはそこからお話をさせて頂きます。

  1. 家族全員で治すという意識をする
  2. 1日のリズムを同じにしていく
  3. 肋骨の動きを良くして、体の動きをスムーズにさせる

この3つが改善方法となります。

順番に説明をします。

家族全員で治すという意識をする

一番最初に重要な事がこれです。

家族全員で治すと言う意識です。

正直、起立性調節障害は痛みが出たり、周りにわかるわけではありません。

本人しかわからないと言うのも特徴です。

なので、まずは病院などにいきしっかりと検査をしてもらってください。

小児科、内科などで検査をして薬、漢方などを処方するのも1つの手段として考えてください。

そんなことしないといけないの?

と言うふうに感じるかもしれないですが、漢方などでも症状が緩和する例はたくさんあります。

そういう意味でも、まずはしっかりと検査をして家族全員で共有することがとても大切です。

お父さんやお母さんからするとサボっているように見えてしまうので、絶対にこのような言葉を言ってはいけません。

意外と子供はいろいろなストレスがあるので、それらを全て否定されると、回復がかなり難しくなってしまいます。

例えば、学校に行くと言う場合に、通常は1時間目から行ってほしいと思うと思います。

しかし、起立性調節障害になってしまうと起きるのが、そもそもお昼であったり夕方になってしまうこともザラです。

できるだけ、子供さん自身も学校に遅れてでもいいので行くと言うのは必ず行うようにしてください。

例えば、5時間目だけ行く、4時間目から行くなどのようにいけるということがとても大切です。

授業によっては好き嫌いはあるかもしれません。

言い方が悪くて申し訳ないですが、

授業を受けると言うのは目的にしないでください。

あくまでも学校に行って椅子に座っている

これが1番重要になります。

授業を受けた時も過剰に褒めたりする必要は無いのですが、

今日は5時間目から行けたんだね

学校に行って座って何もしなくていいからそれだけやろう

等のようにやった行動を褒めてあげるようにしてください。

長期間学校にいけなくなると、それだけでストレスになり、トラウマ状態になってしまいます。

なので、授業は次の段階で、まずはいけたと言う成功体験を積み重ねていきます。

これもお父さんとお母さんの協力なしではできることではありません。

 

1日のリズムを同じにしていく

上記で説明書通り、寝る時間や起きる時間は毎日バラバラになってしまいます。

下のような形で事例をご紹介しますが、この形は小学生の女の子。

1日12時間から15時間ほど睡眠をとらなければ全く足りないと言う状況でした。

23時に寝ると次の日には 11時に起きてしまう。

と言う状況でした。

なので、 21時から22時の間に眠たくなくても必ず布団に入るようにしてもらいました。

そうすると、次の日の朝には9時から10時前後に目が覚めるようになります。

睡眠時間を減らすと言う考えではなく、睡眠時間をずらすようにしてください。

どうしても起立性調節障害なると昼夜が逆転してしまいます。

眠りたい時に眠たくなく、眠りたくない時に眠たい。

このようになってしまうと体もそれに慣れてしまいます。

時差ぼけに近いかもしれません。

だからこそ、

  • ご飯を食べる時間
  • お風呂に入る時間
  • 睡眠をとる時間

など全て同じようにします。

これもできたできてないという判断ではなくやったかやっていないかの判断でしてください。

きっちりとやっていればそれが成功体験につながります。

肋骨の動きを良くして、体の動きをスムーズにさせる

最後は肋骨の動きを良くすると言うことを行います。

下の写真をご覧いただきたいですが、自律神経と言うのは脳みそから背骨の中を通り腰付近にまで達します。

引用元

 

起立性調節障害の子は姿勢が悪くなり、猫背の子がほとんどです。

そうなると呼吸が非常に浅くなります。

肋骨と言うのは背骨から胸の前にある胸骨にくっつきます。

画像引用元

 

姿勢が整っている状態であれば、肋骨がしっかりと動いてくれるので、背骨もスムーズに動きます。

先ほど背骨の中に自律神経があるとお話をしましたが、骨の動きや肋骨の動きがスムーズだと、自律神経ものびのびと動いてくれます。

しかし、体が極端に硬くなってしまうと、これらは全て動きにくくなってしまうので、自律神経も結局身動きが取れなくなります。

これが継続的に続くことで、自律神経が乱れてしまって体の機能がどんどん低下します。

ではどうすればいいのか?

私が患者さん全員にお伝えしている事がります。

背骨の動きをつけると言う事と、肋骨をスムーズに動かすと言うこと。

やり方は非常に簡単です。

畳の上、もしくはフローリングの上にタオルを巻いて棒状のようなものを作ってください。

その状態のままで、肩甲骨から腰にかけてタオルの上に寝てください。

手のひらと足を大の時にして、1分間から2分間深呼吸をしながらその場で寝てください。

これだけで背中のストレッチ、肩甲骨のストレッチ、そして肋骨の可動域。

すべて一気につけることが可能です。

寝る前や起きたときに行うのがとても効果的ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

起立性調節障害をために重要なポイントとは?

ここまで3つの手順についてお話しをしました。

  • 家族全員で治すこと
  • リズムを作ること
  • 肋骨の動きをつけること

どれも非常に大事です。

特にこの中でも家族全員で治す事と言うのは非常に大切です。

体の自覚症状は子供さん自身にしかわからないことなので、お父さんやお母さんも協力しながら時間がかかるかもしれません。

しかし、一緒に直していく。と言う気持ちが、子供さんにとっても安心感になります。

事例でご紹介をした方も、みんなで協力しながら改善していきます。

学校でのプレッシャーなどいろいろあると思いますが、それも含めてできるところから少しずつ行っていくのが理想的です。

何度も言いますが、起立性調節障害はきっちりと治すことができます。

不安になる気持ちはわかりますが、諦めずにコツコツ頑張っていきましょう。

もしそれでもなかなか難しいのであれば、専門の医療機関や我々のような整骨院や整体の先生を頼るのも1つの方法です。

改善事例などもホームページに載せてあるので、ぜひ参考になさってください。

 

 

ひこばえ整骨院起立性調節障害に対する治療

ひこばえ整骨院では起立性調節障害の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなく体全体をみて一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが起立性調節障害による症状で悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

本を執筆

柔道整復師 齋藤 克也監修