今回お話をするのは変形性膝関節症について。当院には膝の変形で悩まれて来院される方がとても多いです。その中で治療でもセルフケアでもお伝えしている事がお皿の調整。膝が痛くなると勿論膝の治療や施術はします。しかし、膝と同じく大切なのが”お皿”なのです。膝の関節とお皿は必ず連動しながら動きます。その動きをどうつけて上げると痛みが改善するのか?そんな内容を動画でまとめています。是非にご覧になって下さい。
すべり症を治すために、なぜ腹筋が必要なのか?
多くの方がこの話をすると
そうか。お腹の筋肉が少ないから、筋肉をつけたらすべり症が治るんだ。そしたら運動しよう。
このような発想になってしまいます。
決して間違ってはいませんが、少しだけこれは違います。
腹筋がないのではなく、腹筋があったとしてもうまく使えていないということが問題。
これが1番大きなポイントとなります。
今回一番おつたえしたい部分でもあります。
すべり症になってしまう方の特徴として、反り腰と言うものがあります。
下の写真のようなイメージです。
このような状況になってしまうと、お腹が前につき出る状態になります。
それともう一つ注目を教えていただきたいのが腰から上。
首筋や背中が猫背になってしまうと、のけぞる形になります。
お腹は前側に突き出す。重心が前に行かないように背中で重心を後ろに行く。
この力が働くのは物などをへし折るときに使う力と同じです。
イメージとして割り箸を半分に折るときは両方ともしならせながら折りますよね?
それと同じようにお腹の部分と頭の部分でてこの原理が働いて、これが強い力となってしまい、骨が前に飛び出してしまいます。
すべり症の原因はそり腰と言われるのはこのためです。
そしてもう一つ、筋肉と言うのはどこも同じですが、伸びすぎても緩みすぎても100%の力を使うことができません。
タオルで表現するとわかりやすいのですが、ある程度筋肉と言うのは初めからテンションがかかっています。
緩んだ状態になってしまうと、筋肉も緩んでいるので、そこから伸ばそうと思うと必要以上にパワーが必要です。
緩めようと思っても初めから緩んでいるのでそれ以上緩めることができません。
このように筋肉は初めからある程度引っ張られていて、バランスよく体が使えるようになっています。
先程の姿勢になってしまうと、お腹の筋肉が常に引っ張られている状態なので、正常にうまく使うことができません。
何となくイメージ湧いてきましたでしょうか?
うまく使えていない状態で、腹筋を頑張ったところで、宝の持ち腐れ状態になってしまいます。
だから、筋肉がないのではなく、筋肉が正しく使えていない。
これがすべり症になってしまう原因と腹筋を使える状態にしなければいけません。
腹筋を使える状態にして、すべり症による痛みと痺れを改善する方法
ここからは実践編としてお話をしていきます。
手順は決して難しくありませんので、一緒に実践してみてください。
- 自分自身のおへそを探す
- ベルトの出っ張った骨を見つける
- おへそと出っ張った骨を結ぶ。
- その結んだところを6箇所から7カ所に区切りながらリズムよく押さえていく
- 3回終われば同じ場所を持続的に3秒間押さえていく
- 同じ動作を3回続ける
これが大まかな手順になります。
マッサージと言うよりは、リズムよく刺激を与えることによって筋肉を起こすようなイメージです。
お腹押してもらうと分かるのですが、刺激を加えることによって筋肉がうまく使えるようになります。
すごくシンプルで簡単なものですけど、これをするだけでも腹筋の力が働くようになり、しびれ感や痛みが軽減される方もいらっしゃいます。
目安として1日2回を行うようにしてください。
また食後すぐにすると症状がきつくなる場合や気分が悪くなることもありますので、最低でも2時間以上あけて行うようにしてください。
理想的には食前がお勧めです。
詳しい手順に関しては、下記の動画でもお話をしていますので、ぜひご覧になってください。
マッサージの方法は5:46からスタートしています。
動画の中でお話をしている歩き方はこちらからご覧ください。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
今回はすべり症によるしびれ感や痛みを改善する方法をご紹介しました。
筋力をつければ何とかなる。
と言うふうに考えている方も多いと思います。
筋肉をつける事はもちろん大切で非常に有効ではあります。
しかし、筋肉だけつけても症状が緩和しないことが度はたくさんあります。
今回のように筋肉をつけるのではなく、筋肉を使える状態にしてあげる。
と言う視点を持ちながらセルフケア行うようにしてみてください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ひこばえ整骨院すべり症に対する治療
ひこばえ整骨院ではすべり症の治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたがすべり症による痛みやしびれで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本をamazonにて発売中。
柔道整復師 齋藤 克也監修