齋藤先生。整形外科でレントゲンを撮ってもらったらストレートネックって言われました。首とか肩をストレッチしているんですがよくなる気配がなくて・・・
さくこさん。ストレートネックになっていると思いますがなぜ首をストレッチされているのですか?
えっ!?ストレートネックは首が悪いので首のストレッチをしています。何か間違っているのですか?
実はストレートネックの原因は首だけじゃないんですよ。
えっ?そうなんですか?なら一体どこが悪いんですか?
確かにストレートネックと言われると通常首が悪いと言われるに決まっていますよね。しかし少し考えていただきたいのです。首が本当に悪いのかどうかと言うことです。
そんなじらさないで早く教えてください。
大丈夫ですよちゃんとお伝えをしますので。
あなたもストレートネックと言われて1番に首が悪いと思い浮かべるのではないでしょうか?
ほとんどの方がストレートネック=首が悪い。
と言うふうに思われています。
実際に首の骨がまっすぐになってしまっていることをストレートネックといいます。
なら首が悪いのでは?と思うのが通常かと思いますが実は違います。
今回の記事ではストレートネックの原因と、それをもとにした正しい治し方をご紹介します。
病院でストレートネックだから仕方がないと言われた方もそこまで心配しないでください。
原因と対策済しておけばしっかり治すことができますよ。
ストレートネックの原因は膝にある!?
ストレートネックの原因て実は膝にあるんですよ。
膝ですか?全く理解ができません。
そうですよね?全く理解ができないと思います。今から1ずつその説明をしていきますね。
まずは下の写真をご覧ください。
ストレートネックと言うのは一般的に首が前に倒れてしまい支えられない状態になってしまうことをいいます。
名前の通り骨がまっすぐになってしまっているのがストレートネックです。
別の名前ではスマホ首と最近では言われることが多いです。
次の写真をご覧ください
わざとこのような姿勢をとっていますが注目していただきたいのがお腹の位置と肩の位置。
頭だけが単純に前に倒れるだけでなく首と同時に方が中に入り下腹を突き出し膝を曲げるような状態になってしまいます。
首だけを前に倒すとよくわかりますが重心が前に行き倒れそうになります。
その状態を修正するために膝を曲げて下腹を出してバランスを取ろうとします。
このような状態にあるのにもかかわらず首だけまっすぐしようと思っても元に戻らないと言うことです。
確かにこの姿勢をすると膝も曲がるし下腹も突出してしまいますね。
そうなんです。上半身が悪いと思っていても骨盤や膝が曲がってしまうとすべてのバランスが崩れてしまいます。
本当にそのような状態になるのかわかりませんよね。
一度ブログを読むのやめて立ってみてください。
その状態のままわざと顎を前に突き出すようにしてください。
その状態から膝を曲げて下腹を出すようにするとなんとなくしっくりくるようになりませんか?
イメージとしては下の写真のような状態です。
誰でもそうなのですがこのような姿勢をとったほうがバランスが取りやすいので無意識のうちに勝手になってしまいます。
この写真を見ると首だけでなく骨盤や膝もまっすぐにしなければいけないと言うことがわかると思います。
確かに私は首しか見ていなかったのでこれを考えるとよくわかりますね。
と言う事は首を一生懸命ストレッチするのではなく首以外にも体を変えていく必要があると言うことですか?
これで何となくイメージできましたか?
はい。しっかりと理解することができましたそのやり方今から教えてください。
あなたもここまでなんとなくストレートネックが首だけの原因じゃないと言う事は理解できましたでしょうか?
このように症状が出ている場所と悪い場所は違うことがほとんどです。
ストレートネックを改善するときに首だけじゃなくてそれ以外の部分も見る必要があります。
今回は治し方も併せてご紹介しますのでこのまま最後までご覧になってください。
ストレートネックを治すストレッチ膝を伸ばすことから始めていく
ストレートネックを改善するためにはまず膝のストレッチから行うのが絶対条件となります。
膝を正しくして骨盤をまっすぐに行い正常な状態にしていくことが重要となります。
手順に関しては決して難しいものではありませんのでできる範囲で行ってみて下さい。
太ももの後ろを伸ばして膝を伸ばすストレッチ
写真のように片方の足を椅子もしくはベッドの上にあげてください。
極力姿勢が猫背にならないようにして体を前に倒してください。
太ももの後ろがストレッチされていればうまくできている証拠です。
必ず左右均等に行い片足15秒間を基本行ってください。
太ももの後ろを伸ばすことで骨盤の筋肉が同時に緩んでくれます。
骨盤が緩んでくれることによって姿勢をまっすぐにすることができるのでこのストレッチ方法は必ず行ってください。
ふくらはぎの筋肉を伸ばし膝を伸ばしやすくするストレッチ
上の写真のように壁を使ってふくらはぎをストレッチしていきます。
片方の足を壁につけてかかとに体重が乗るようにしていきます。
重心を前方に持っていくとアキレス腱からふくらはぎあたりが伸びていきます。
伸びが悪い場合はつま先を高く上に上げて姿勢をまっすぐにするとよりストレッチされます。
このままの状態で15秒間持続的にストレッチをしてください。
太ももの後ろと同様に必ず左右均等にストレッチを行うようにしましょう。
上記のストレッチやストレートネックの考え方を動画でご紹介しています。
併せてご覧になっていただくとより分かりやすいと思いますので一度見てください。
なるほど。よくわかりました。膝が必要な事も理解できました。これは続けられそうなので実践してみます。
そうですね。次は肩周辺を改善する方法をお伝えします。
肩甲骨を動かし、首の負担を解消する運動
片方の手のひらを肩に当てる感じでひじを曲げるようにしてください。
服を着ている場合だと服の部分を持ちながらするとやりやすいと思います。
腕を伸ばしたまま肩を回したりすると肩甲骨ではなく肩だけが動いて動かしている気分になってしまいます。
効率的に運動をしようと思うと腕の動きをなくすことが重要なポイントとなります。
肩甲骨を動かす方向は肘を曲げた状態で上にあげる、後ろに引く、横にあげる、1周ぐるっと回す。
このような動きの方法で行ってもらえれば結構です。
肘を伸ばす状態よりも、肘を曲げた状態でぐるぐる回した方が肩甲骨がよく動くのがわかると思います。
1日の制限等は特にありませんのですきま時間などにどんどん肩甲骨を動かすようにしていて下さい。
動画でもご紹介をしていますので併せてご覧になってください。
よりわかりやすくで実践しやすくなると思います。
首の前を緩めて姿勢を正しくするマッサージ方法
次にご紹介するのが首のマッサージ方法です。
首の前には胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉があります。
この筋肉は鎖骨と頭蓋骨の筋肉を結ぶ筋肉です。
よく寝違いをしたと言われる時に痛める筋肉がこの部分になります。
ストレートネックになると上の写真のように顎だけが前に出てしまいます。
この姿勢が続くことによって首の前の筋肉が硬く凝り固まってしまうからです。
この筋肉を緩めることによって姿勢が悪くなっているときに使う筋肉を緩めることができます。
胸鎖乳突筋の部分を上から順番に5区画に分けて行きます。
持ち方は下の写真のような指遣いをしてください。
左側の筋肉を緩めるときには左手で。
右側を緩めるときには右手で掴んでもらうとマッサージがしやすいです。
強くする必要はありませんので気持ちいい位の程度で上から順番につまんできます。
必ず左右均等に行ってください。
片方だけすると人によってはバランスが崩れてしんどく感じる方もいらっしゃいます。
このマッサージ方法も動画でご紹介しているので併せてご覧になってください。
動画の方がより分かりやすいと思います。
なるほど。こうやってストレッチをしてみると本当に首周辺がマシになりますね。足をしただけでもマシになるし本当にびっくりです。
本当に不思議ですよね。首と肩がこれだけつながっているのかって言うふうに実際思いますからね。でもしっかりと続けていけばストレートネックによる症状は確実に改善します。できる範囲でいいので頑張ってみて下さい
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は非常に意外な方法でやり方をお伝えさせていただきました。
ストレートネックになると基本的に首ばかりを見ると思います。
しかし実際は首だけではなく膝だったり他の部分を見る必要があるということがよくわかったと思います。
ややこしい部分もあったかもしれませんが1つずつ積み重ねていけば必ず改善します。
今回の方法をぜひ参考になさってください。
ひこばえ整骨院のストレートネックに対する治療
ひこばえ整骨院ではストレートネックの治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたがストレートネックによる肩こり、頭痛などで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
2019年に本を出版