齋藤の言葉

ある患者さんからこんな質問がありました。病院に行ってストレートネックと診断されました。症状が強くなると息苦しくて普通に呼吸するだけでも辛い状況です。何か良い方法は無いでしょうか?ストレートネックで息苦しさを感じるのは本当にあるのか。と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は多い症状の1つでもあります。今回は実際にこのような悩みで来られた方にしたアドバイスを動画と合わせてご紹介します。

 

ストレートネックの原因は首じゃない?ならどこ?

まず1番初めにお話をするのが、ストレートネックの原因から説明をします。

ストレートネックと言う位だから首に原因があるのでは?

と言うのが一般的な考え方ですよね。

もちろん間違ってはいませんがストレートネックと言うのは症状であって原因ではありません。

単純に首の骨がまっすぐになっていると言うのが日本語になります。

下の写真をご覧いただきたいですか、通常首の骨と言うのは前に曲がっています。

正しい背骨の型

 

 

背中の骨は後、腰の骨も首と同じように前に曲がっています。

ストレートネックは単純に前に曲がっている骨が反対方向に曲がっている状態をいいます。

ストレートネックは首の骨がまっすぐになっている事象ですが首以外の部分を見ていていただきたいです。

次の写真は全身を撮影したものです。

注目していただきたいのが下腹の部分と膝の曲具合です。

下の模型で表現をしていますが、骨盤が前に出るので、背骨の湾曲が極端に減ってしまいます。

通常正しい姿勢と言うのは下のように耳、肩、指先、膝の中心、外くるぶし。

これを結んだ線が1直線上になっていると正しい姿勢になっているといえます。

しかし、ストレートネックになってしまうと先程の写真のように

  1. 顎を前に突き出し
  2. 下腹が前に出て
  3. 膝が曲がります

一見首だけが悪いように思いますが、実は骨盤の傾きと肩の位置、そして1番は膝を伸ばすようにしなければいけません。

ストレートネックだねと言われても首だけ見ていては症状が改善しないのはこのためです。

首だけの問題ではないので、それ以外の部分を治す必要があります。

ストレートネックになるとなぜ息苦しさを感じるのか?

いよいよ本題に入りますが、先程の姿勢になってしまうと方が中に入ってしまいます。

この状態を俗に巻肩といいます。

いちど巻肩になった状態で大きく深呼吸をしてください。

それと胸を張った状態で深呼吸をしてください。

どちらの方が呼吸がしやすいでしょうか?

明らかに胸を張った状態の方が深呼吸をしやすいと思います。

ストレートネックによる息苦しさと言うのは、ストレートネックになってしまったことが問題ではなく、

ストレートネックになってしまう位姿勢が悪くなってしまっている。

と言うことが1番大きな原因なのです。

YouTube動画でもこのような話をしていますが、この意識を持った状態で必ず対処方法を取り組んでいただきたいです。

この考え方があるかないかで症状改善ができる日が決まってきますのでぜひ覚えるようにしてください。

 

ストレートネックによる息苦しさを改善する方法は?

先程の写真を見て気がつかれ方もいらっしゃるかもしれません。

息苦しさを改善する為にやる事は非常にシンプルです。

  1. 骨盤を立てること
  2. 膝が伸びる状態にすること
  3. 巻肩を解消すること

以上3つを改善することによってストレートネックも解消できるし、息苦しさも改善することができます。

ストレートネックを治すために骨盤を立てる方法

ストレートネックになった際骨盤を立てる方法をお伝えします。

骨盤を立てるときには腰の骨の動きが非常に重要な部分となります。

椅子に座り手を腰に当てます。

ストレートネックの骨盤ストレッチ1

 

足は肩幅程度開きバランスが取れるようにしてください。

この状態から腰をそらすように骨盤を立てます。

ストレートネックの骨盤ストレッチ2

 

無理をしない程度にしながら逆に丸くなっていきます。

 

 

この動作を5回ずつ繰り返していきます。

骨盤を動かすことによって背骨も同時に動きます。

動くことによって結果的に骨盤を立てることができるので矯正をすることができます。

注意ポイントとして腰をそらすぎると痛みが出てしまう方もいらっしゃいます。

絶対に無理をしない程度に骨盤を動かすようにしましょう。

 

 

ストレートネックを伸ばすために膝を伸ばす方法

膝を伸ばす方法は、立った状態でベッドもしくは椅子に足を置きながらストレッチをします。

下の写真のようにできるだけ姿勢を伸ばし、手を膝の上に置き、体を前に倒していきます。

太腿の後ろを伸ばすストレッチ

太ももの後ろがストレッチされていればうまくできている証拠です。

ストレッチされた状態で15秒間持続的に伸ばしていきます。

必ず左右均等に行い片足3回ずつ行うようにしましょう。

ストレートネックを治すために巻肩を治す方法

巻肩を治すためには立った状態で壁を使いストレッチをします。

下の写真のようにストレッチする方の手を地面に平行にして立ちます。

 

 

体を腕とは逆方向に捻りながら顔も同時に反対の方向を向きます。

手を伸ばしている方の腕もしくは胸の前がストレッチされていればうまくできている証拠です。

ストレッチをした状態で15秒間持続的に伸ばし、左右3回ずつ行うようにしましょう。

以上がストレートネックを解消する3つの方法となります。

目安として1日2回ほどやっていただくと少しずつ効果が現れてきます。

一度にたくさんのことをするよりも、1日に複数回分け毎日コツコツと行ったほうが効果は出ます。

ストレートネックなのになぜ首のストレッチはしないの?

1番気になる部分だとは思いますが、先ほどご説明した通り

ストレートネックは結果であって原因ではありません

今お話しした要素が積み重なることによって結果的にストレートネックになってしまった。

単純にこれだけの話です。

ストレートネックを治すと言う目的ではなく、正しい姿勢を保つことによってストレートネックによる息苦しさを解消させることができます。

この方法に関しては実際に当院へいらっしゃり、症状が改善された方へ指導している内容です。

成果が出ているものをお伝えしていますので是非ど行ってみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はストレートネックの原因と、息苦しさを解消する方法をお伝えさせていただきました。

何度も記事の中でも話をしていますが、あくまでもストレートネックは結果であってストレートネックになったから痛みが出ている息苦しくなっていると言うわけではありません。

そこさえ理解していただければ症状を改善させる事は簡単にできます。

木を見て森を見ず

ではないですが、どうしてもその痛みやいく苦しい部分だけをみがちです。

全身を見る事で初めてわかる事もあります。

今回の方法をぜひ参考にして症状改善にお役立てください。

ストレートネックを本当に改善したいのであれば一度治療を受けてみませんか?

当院ではストレートネックの治療を得意としています。

ストレートネックの治療は患部だけを見るのではなく全身の調整を行い症状改善に努めていきます。

もしあなたがストレートネックによる肩こり、首こり。

息苦しさを感じているのであればぜひいちどお越しになってください。

詳細は下をクリックしてもらえると見ることができます。

あなたにお会いできることを楽しみにしています。

https://www.hikobae-kotsuban.com/sutoretoneku.html