齋藤先生。股関節の外側が歩くだけでも踏ん張るだけでも痛いんです。じっとしていてもずきずき痛むし・・・
さくこさん。それは結構辛いですね。どうしたんですか?
最近仕事がとても忙しくて休みなんかもほとんど取れていなかったんです・・・それで整形に行ったら股関節に炎症が起きてるって・・・
さくこさん。一度体診ますね。これが痛いんじゃないですか?
そこです!これなんですか?
これは恐らく大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)ですね。
だいてんし?天使?なんですかそれは?
ほとんど聞かない名前ですよね。今からそれについてと、対策をお伝えしますね。
あんたの股関節に痛みを感じたり辛いと感じているのではないでしょうか?
安静にして、湿布を貼って、痛み止めを飲んでも変わらない。
そんな痛みがあると辛いと思います。
今回は普段ほとんど聞くことのない大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)についてお話をしていきます。
大転子滑液包炎とは
簡単に言うと
股関節の外側に骨と筋肉が直接当たらない様にクッションがあります。そのクッションがに炎症をおこしている。そんなイメージをもって下さい。
太ももの外側にはいくつかの筋肉があります。
大殿筋(だいでんきん)
中殿筋(ちゅうでんきん)
この滑液包ののクッションの前方には大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)という筋肉が通っています。
大腿筋膜張筋は腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)と呼ばれる人体で最も太くて強力な靭帯に連続しています。
走ったり跳んだりする動作が多いと、この靭帯と骨の間で摩擦が強く起こり、滑液包で炎症を起こしてしまいます。
この転子滑液包がクッションの役割をします。
このクッションに炎症を起こしてしまいます。
これを大転子滑液包炎と言います。
大転子滑液包炎が起こりやすい要因
・男女差(女性の方が、骨盤が広いので、男性よりも発症しやすい)
・筋肉のアンバランス(中殿筋の左右差など)
・不安定な路面でのランニング
・走りのフォームが悪い、歩き方・立ち方が悪い(外側重心)
・内科的疾患(感染症、痛風、偽痛風など)
・直的な外傷
・炎症性関節炎による合併症
とても難しく書きましたが、単純に歩きすぎや運動のし過ぎで起こります。
使い過ぎて股関節の外側に炎症を起こすことがあります。
営業等良く歩く方にもとても多いのが特徴です。
大転子滑液包炎の症状
- 大転子滑液包炎の症状は主に股関節外側の痛みです。
- 日常生活のなかでは
- 痛みがある方を下にして横向きになったとき
- 痛めている足の方に体重をかけたとき
- 動作の始め
- 夜間などで痛みがでてくる
などがあります。
歩行でも痛みが出る事もありますし、長時間歩いても痛みが出る事があります。
他にはランニングやサッカー、バスケ、バレエなどの運動をした後に痛みが出る場合もあります。
大転子滑液包炎になった時の対処法
大転子滑液包炎は使いすぎが原因であるため、
安静とアイシングが最優先です。
そして原因である大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)、大殿筋を緩める必要があります。
アイシングの方法
股関節の外側を氷、もしくはアイスノンで10分から15分程度冷やしてください。
お風呂は通常に入って頂き、上がった際にずきずきする感じや、痛みが強い場合は再度アイシングをしてください。
特に痛みが強く出ない場合は温めた後は特に何かをする必要があります。
次にストレッチについてお話をします。
大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)のストレッチ
壁に手をつくようにして横向きに立ちます。
その状態から、伸ばしたい側の脚が後ろに来るように脚をクロスさせます。
このままゆっくりと壁の方へ体重をかけていきます。
?この時、骨盤横辺りがストレッチされているか感じて、伸び始めてから15〜20秒維持しましょう。
寝て行う大腿筋膜張筋のストレッチ
寝た状態で、上の写真の様に左足を曲げます。
その上に右足を置いて下方向に力を入れて行きます。
ふとももの外側がストレッチされていれば大丈夫です。
そのままの状態で維持して、15〜20秒程維持します。
椅子に座ってできるお尻のストレッチ
痛みがない様にして頂きたいですが、足を地面につけます。
ついた状態で足を組む様にしてください。
できるだけ姿勢を真っ直ぐにして上体を前に倒して行きます。
お尻が伸ばされていればストレッチができています。
そのままの状態で維持して、15〜20秒程維持します。
以上3つが大転子滑液包炎に効果のあるストレッチ方法3つです。
動画でも解説しているので参考になさってください。
これくらいなら比較的簡単にできます。動画もあるととてもありがたいです。
放置すると痛みが改善するまでかなり時間がかかるので早めの対策が必要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
前述したように大転子滑液包炎は、使いすぎによる炎症であるため、安静にしたりストレッチすることで改善が可能です。
ですが慢性化しやすく、くりかえしやすい症状です。
日々のメンテナンスとしてストレッチやマッサージは重要です。
是非参考にして痛み改善にお役立てください。
ひこばえ整骨院の大転子滑液包炎の治療方法
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