来院日
6月下旬
患者さん
徳ちゃん 70代 女性 主婦
悩み
5月ごろから右のくるぶし辺りからが腫れだして、その腫れた部分から踵にかけてと足全体がしびれたり痛かったりしたそうです。
見た目にも腫れているようにみえて右と左で太さが全然違うようになってきたので近所の整形外科へ行かれたそうなのですが、レントゲンを撮っても特に異常はなく、最初は大きな痛みもなかったようなので「加齢によるものだろう」ということでシップ薬と飲み薬を出されて様子を見てください、ということで終わったそうです。
しばらくそれで様子をみていたものの、しびれは変わらず、むしろだんだん腫れと痛みが強くなってきてしまったこともあり、新しくなにか治療してくれるところはないか、ということで調べてみたところ、当院を見つけたとのことでした。
もともと歩いておでかけしていたようで、今は足が痛くなってしまうので5~10分歩くのでやっと、という感じになってしまったとおっしゃっていました。
8月の初旬に30分以上歩きそうな旅行の予定もあり、それまでになんとか歩く距離が少しでも伸びていれば…ということもあったようでした。
検査の結果
最初に検査をしていったところ、普段の立ち方、歩き方で、かなり外側重心になっていることがわかりました。
真っ直ぐ立っているときから小指が倒れており、足の指は縮こまったままであまり足指が普段使えていない状態でした。
そのため足首が常に固定されてしまい、負担がかかり続けたことで足首の内側にある足根管という部分で神経を圧迫してしまうことで痛みやしびれが起こっていたのだと考えられます。
お話をよくよく聞いていくと、もともとは左の膝の変形性膝関節症で整形さんや鍼にかかっていたそうです。
今は膝は痛くなくて足首がつらい、ということでしたが、左の膝をかばって無意識に歩いていた、ということも今回の足首の痛みの原因でもあります。
立っているとき、歩いているときの足の使い方を変えること、硬くなってしまった足首周囲の関節や筋肉を緩めること、それらを合わせて行なっていく必要がありました。
時間はかかりますが、痛みで歩けない、という状態は改善できるので安心してください、とお伝えしました。
初回の施術
初回の施術ではまず、足の硬くなってしまった筋肉と関節を緩めることに集中していきました。
最初は腫れもあり、熱も持っていたのでアイシングを行いながらやっていきました。
特にふくらはぎの筋肉は硬く張りつめていたのでアキレス腱から膝までを施術していきました。
くるぶしから下の足裏、足指の矯正も合わせて行なうようにしました。
施術後立ち方の確認を行い、外側にしか乗ってなかった重心を、内側にも乗せるように意識して、その時に内ももにも力が入っているかを確認してまらいました。
なんとなく感覚がつかめたところで、まずはそれを継続的に思い出して行うようにしていただきました。
お買い物で5~10分ほどは歩かないといけないそうなので、歩いた後に痛みが出たり腫れぼったい間隔が出たら10~15分アイシングをするようにお伝えしました。
2回目以降の施術
次に来られた時も初回と同様に施術は行いました。
アイシングも続けていただいてることもあり、腫れはだいぶ引くようになっていました。
全体的に痛みも最初の痛みが10としたら5くらいまで痛みが減っている、とのことでした。
自宅でもケアできるように足指のマッサージを伝えていましたが、それもきっちり行なっていただいていたそうです。
立ち方を気を付けるのがまだ難しいと言われていましたが、頑張って続けます、とおっしゃっていただけました。
常の痛みは半分くらいになりましたが、朝一で足をついたときのびりびりしびれる感じと夕方から夜にしにれがだんだん強くなっていく感じはある、とのことでした。
腫れが引いてきていましたがその代わりに足首のむくむ感じがでるようでした。。
内ももに力を入れるときに膝の向きを少しだけ外側に向けるようにもお願いして、立ち方を修正していきました。
歩く距離も15分が限界という感じに少しだけ歩ける時間が延びてきました。
4回目の施術のころにはずっとしびれていた感覚が若干ましになってきて、朝も足の指全体から足裏、踵までしびれていたのが、指先のほうと踵に少し、という状態になっていました。
6回目に来られた時に立っている状態で若干違和感が出る、という状態でしたが、立ち方を見直していくとそれもなくなったので特に膝の意識をしていただくようにお願いしました。
7回目に来られた時は、初回でお伺いしていた30分ほど歩く予定の旅行に行かれた後でした。
思ったより歩く量は少なくて済んだとのことでしたが、最初に痛みの出ていた内側ではなく外側に下り坂で痛みがあった、とのことでした。
あとは単純に移動で座りっぱなしが多く、足がむくんでばかりだったとのことでした。
ですが最初のように足首が痛くて歩けないということはなく過ごせたということでした。
8回目の施術のときには前回の旅行の疲れは取れてむくみもだいぶなくなっていました。
歩いて痛い、ということはなく、朝と夜に足先の親指側に若干ピリピリっとくるくらいで、そんなに気にならなくなってきたとのことでした。
最後の施術のときも、来院の間隔を少し空けてみましたが特に痛みは出ずに過ごせていたとのことでした。
しびれ感は多少あるときもあるけれど、そんなに気にならずに過ごせるくらい、ということでした。
立ち方を修正してから、最初は膝の間の間隔が年々増えている、とおっしゃっていたのが立ち方を気を付けているおかげか隙間が元に戻った、ということも喜ばれていました。
痛み自体もなく過ごせていたので、今回で治療を終了させていただき、歩き方や立ち方の意識は忘れないようお願いしました。
直筆の声
今年の5月くらいから左の足の裏が痺れて足首が腫れてきました。
近くの整形外科に行っても痛みがないなら湿布薬でも貼っておけばと言われてしばらくは言われるように湿布で対応していましたが、痺れは取れず痛みも出てきたのでネットであちこち調べてひこばえさんにお世話になりました。
今日で9回目(初回を入れて10回目)でやっと痛みが取れ、歩くのが苦ではなくなり喜んでおります。
歩き方と言うか立方も教わり今迄のO脚が治りました。
*結果には個人差があります。
まとめ
今回の方は、膝をかばうことでだんだん偏ってしまい知らずのうちに足の使い方が変わっていき、癖が強くなった結果痛みとして現れました。
整形外科では異常なしで「加齢によるもの」として処置が終わってしまったことで、痛みやしびれが取れずにそのまま悪化してしまったということもあり、ご本人としても納得できなかったので治療してくれるところを改めて探した、とのことでした。
加齢によるもの、と一言で終わらせてしまえば年齢とともに痛みで動けない人が世の中に溢れまわってもおかしくないはずです。
でもそうではなくて人によっては腰にでたり、膝に出たり、肩に出たり、そもそも痛みが出なかったりする人もいます。
つまりそれは個人差はあるにしても加齢だけが痛みの原因ではないということです。
確かに年齢で筋肉の繊維が硬くなったり関節のお水が少なくなったり痛みが出るリスクが高くはなります。
それに加えて体の使い方が悪くなると、だんだん疲労が溜まる場所が偏ってしまうのです。
筋肉や関節を若返らせることはできませんが、体の使い方は変えることができます。
そのため「もう歳だから痛みがあって当たり前」と思わず、できるだけ痛みが少ない生活を送れるようにご自身の体の状態を見直しましょう。
ひこばえ整骨院での足の裏の痛み腫れに対する治療方法
ひこばえ整骨院では足の裏の痛みや腫れに対する治療を得意としています痛みを改善させるだけでなく大元の癖から改善する方法をとっています。
放置していても症状が改善しない場合は一度当院にいらしてください。
詳しくは下記からご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。