
症例の概要
中学生の頃から朝起きることがつらく、起立性調節障害の症状に本人・ご家族ともに悩んでいた15歳・高校1年生男子の症例です。
朝起き上がれないため学校に遅れることがあり、身体の重さやだるさも感じていました。
また、目の前が真っ暗になって座り込み、吐いてしまうこともあったとのことです。
生活リズムやスマートフォン・ゲームなどの使用状況を確認するとともに、姿勢や呼吸時の身体の動きなども確認しながら対応しました。
患者さん
15歳 男性
高校1年生
初診:2024年8月
来院時のお悩み
中学生の頃から朝起きることがつらく、起立性調節障害の症状に悩んでいました。
来院時に伺った主な悩みは、
- 朝なかなか起き上がれない
- 起きられず学校に遅れることがある
- 身体が重く、だるさを感じる
- 目の前が真っ暗になり、座り込んで吐いてしまうことがある
というものでした。
学校そのものが嫌だったり、友人関係で大きな問題を抱えていたりする様子は、今回の聞き取りではありませんでした。
これまでの経過
症状は高校へ入ってから突然始まったものではなく、中学生の頃から朝の起きにくさや身体のだるさを感じていました。
また、ゲームや動画などが好きで、夜遅くまで画面を見ることもあり、就寝時間を含めた生活リズムについても確認する必要がありました。
ご家族はYouTubeで当院の起立性調節障害に関する動画をご覧になり、「本人が怠けていると決めつけるのではなく、身体の状態も一度確認したい」と考え、来院されました。
当院で確認したこと
起立性調節障害では、医療機関での診断や治療が重要です。
そのうえで当院では、日常生活の中で症状に関係している可能性のある要素がないかを確認しました。
今回確認したのは、
- 就寝時間と起床時間
- スマートフォンやゲーム、動画などを見る時間
- 食事などの生活習慣
- 普段の姿勢や身体の動き
- 呼吸時の胸郭周囲の動き
などです。
特に、夜遅くまでゲームや動画を見る習慣があったため、まずは睡眠時間や生活リズムについて本人・ご家族と一緒に確認しました。
身体については、座っている時の姿勢や呼吸時の胸郭周囲の動きなどに特徴がみられました。
施術の考え方
起立性調節障害を「身体の歪みが原因」と考えて施術を行ったわけではありません。
今回の患者さんについては、医療的な対応が必要な症状であることを前提に、当院では生活習慣を整えることと、身体の緊張や姿勢などを確認することを中心に対応しました。
施術では、
- 姿勢や身体の動きの確認
- 呼吸時の胸郭周囲の動きを考慮した施術
- 身体全体の筋肉の緊張を確認しながらの施術
を行いました。
また、施術だけに頼るのではなく、就寝時間を一定にすることや、夜遅くまでゲーム・動画を見続けないことなど、日常生活についても本人と相談しながら見直しました。
姿勢や歩き方、立ち方、座り方についても、その時の身体の状態に合わせてお伝えしました。
施術後の経過
初回を含め、合計5回身体の状態を確認しました。
最初の3回は1週間に1回、その後は10日に1回、2週間に1回と間隔を空けながら経過を確認しました。
患者さん自身も、就寝時間やゲーム・動画を見る時間など、話し合った生活習慣について取り組んでくれました。
また、姿勢や呼吸についても日常生活の中で意識するようになりました。
経過とともに朝の起きにくさにも変化がみられ、最終的には朝起きて学校へ行ける状態になりました。
身体のだるさはわずかに残っていましたが、本人に確認すると「言われれば感じる」という程度になっていました。
日常生活や学校生活への影響が大きく減ったため、5回目で集中的な施術を終了しました。
院長の考察
今回の症例で大切だったのは、朝起きられないことを「本人の怠け」や「気持ちの問題」と決めつけなかったことです。
起立性調節障害は自律神経系などが関係する病態であり、特に成長期の子どもでは医療機関で適切な診断・治療を受けることが重要です。
また、目の前が真っ暗になる、座り込む、吐いてしまうといった症状についても、身体の歪みだけで説明できるものではありません。
今回の患者さんでは、生活状況を確認すると、夜遅くまでゲームや動画を見ることがありました。
そこで施術だけを行うのではなく、本人・ご家族と相談しながら、就寝時間や画面を見る時間など生活リズムについても見直しました。
身体については、姿勢や呼吸時の胸郭周囲の動きなどを確認し、その時の状態に合わせて対応しました。
本人が生活習慣の見直しにも取り組み、ご家族も協力してくださったことも、今回の経過を考えるうえで大切な要素だったと思います。
最終的には朝起きて学校へ行けるようになりましたが、本症例だけから施術や生活習慣の変更によって起立性調節障害そのものが改善したと断定することはできません。
起立性調節障害では、医療機関での診断・治療を受けながら、睡眠や生活リズムなども含めて状態を確認していくことが大切だと考えています。
患者さん・ご家族の声


症状:朝起き上がれず、だるい、しんどい。学校に行くことができない
現在高校1年生の息子。
中学時代から朝起きるのがしんどい。
起立性調節障害の症状で本人家族悩んでいました。
YouTubeでひこばえ整骨院の動画を見て、この症状は決して本人が怠けているわけではなく、親は子を攻めてはいけないことを理解し、共感することが多く、いちど息子の体の歪みなどチェックしてもらいたいと思い受診しました。
先生の診断では姿勢の悪さ、呼吸の浅いことがわかりました。
姿勢を良く、歩く方法も実践して教えていただきました。
深夜までゲームや動画を見る習慣も改めるように、寝る時間を一定にして守ることを指導され、息子も納得していました。
先生の施術のおかげで、深呼吸、姿勢を正す、顎を引くなど意識するようになり、少しずつ改善していきました。
朝起きるのも少し楽になってきたようです。
受診は何回ぐらい行うのか、あらかじめ教えてくださったので、安心して通うことができました。
ありがとうございました。
※上記は患者さん・ご家族からいただいた感想です。感じ方や経過には個人差があります。
起立性調節障害でお悩みの方へ
朝起きられない、立ちくらみやだるさが強い、学校へ行くことが難しいといった状態では、まず医療機関で適切な診断・治療を受けることが大切です。
特に、意識を失う、繰り返し嘔吐する、胸痛や強い息苦しさがあるなど、いつもと異なる強い症状がある場合には、速やかに医療機関へご相談ください。
ひこばえ整骨院では、医療機関での診断や治療を尊重しながら、生活習慣や姿勢、身体の状態などを確認し、できる範囲でサポートしています。





