患者さん
平成30年 6月初旬来院
MTさん 30代女性 会社員
悩み
もともと外反母趾がずっとあることは自覚していたそうですが、たいして日常生活で困るほどのこともなく普通に過ごされていたそうです。
ですがだんだんと、日によってたくさん歩くと痛みが出る、というような状態に変わり、さらには膝や股関節の痛みにまで発展していったとのことでした。
痛みがきつい日は5分も歩いているのがしんどい、ということもあったそうです。
このままではもっと痛みが増えるのではないか、さらには外反母趾の変形もきつくなっていくのではないか、という不安がよぎり、治療を決意したそうです。
一回で終わる治療ではなく、しっかり自分の癖から改善でき、なおかつ永続的に治療し続けなければならない、ということのないようにケアできるところ、ということで当院を見つけて来院くださいました。
検査の結果
足だけでなく全身をみて検査していったところ、この方の場合、立ち方が悪く膝の位置が完全に内側に捻じれている状態でした。
もともと膝が反りやすい反張膝だというのは自覚があったとのことですが、膝に力が入り過ぎている分腰も反ってしまいやすく、お腹を前に突き出すような姿勢になり、重心の位置も前よりになっていました。
そのことから立ち方の改善は必須であり、そのためにも膝、股関節の矯正も行う必要がありました。
重心が前に寄ってしまう分足の指を使わず、足の付け根の部分に負担がかかり続けていたため、浮き指にもなっていました。
これらの癖を改善できれば変形の進行や痛みに悩まされることはなくなるので安心して下さい、とお伝えしました。
初回の施術
初回の施術では、先ほどの股関節や膝、足の矯正をメインに行なっていきました。
こちらに来られるまでに当院のyoutubeのマッサージやストレッチをご覧いただいていたとのことで、そのやり方は継続的に行なうようにお願いしました。
最初は特に足の使い方の修正を行いたかったので、立ち方のまずは膝の位置、向きの修正を行いました。
立っている時の気を付け方としては、膝を張り過ぎないように注意し、太ももの力をいれずにお尻を締めるように意識していただくようにお伝えしました。
今まで自分で注意してみたものとだいぶ意識の仕方が違う、と驚かれていましたが、確かに足指が地面に着きやすくなったり、重心のバランスがとりやすい、というのが分かったようでした。
二回目以降の治療
二回目に来られた時には、一週間程空いていましたが痛みは全くなかったとのことでした。
立っている時の膝やお尻を締めておく感覚がなんとなくつかめた、とのこともあり膝の位置が少し外に動いていました。
初回の方法から施術は大きく変えず、股関節と膝、足の矯正を行なっていきました。
立ち方が一回で気を付けることができていたので、歩き方を修正していくこともはじめました。
普段がかなり小指側に体重が逃げてしまっているので、内側3指が地面に触れるように意識して歩く、ということだけお伝えしました。
3回目の治療で歩き方を確認したとこと、指を意識しすぎてしまって地面を蹴った後も指が浮く形になっていました。
基本的に足指の力は抜くことが大事なので、繰り返し歩き方を修正しました。
4回目の治療の間隔が、出張などの関係で3週程空いてしまいましたが、痛みが出始めたのが来院の2~3日前のみで、それ以外は特に気にならずに過ごせた、とのことでした。
立ちっぱなしや歩くこともあった割には痛みが少なかった、とのことでした。
少し膝の位置が内側にまた捻じれていましたが、術後は戻っていました。
ハイヒールを履かなければならないタイミングがあったため、その影響で脛の部分が強く張っていたのでストレッチを一つ追加するようにしました。
5回目の治療では週の後半で足の痛みと若干の股関節の痛みが出たそうです。
姿勢を確認すると腰がまた少し反ってしまっていて、重心がずれている状態でした。
改めてそこの修正と、腰が前に反ると張りやすい股関節の筋肉も緩めていきました。
6回目の治療では、指も股関節痛まず過ごせたとのことでした。
このときに歩き方の修正のひとつとして、踏みこむときの膝の位置の確認をしました。
どうしても膝が内側に倒れやすくなっていたので、自宅でも踏みこむ練習ができるようにやり方をお伝えしました。
7回目の治療のときに、4日前に靴擦れをしてしまい、それの影響か体がかばってしまっていたのか左の肩甲骨のあたりに痛みが走っていたそうです。
足や股関節は大丈夫だったそうですが、来られた時もまだ肩甲骨の痛みは残っていたようなのでそのまま背中も治療していきました。
靴擦れしてしまうことで歩き方や立ち方が少しバランスを崩したようになってしまうので、その影響で背骨の上の方が硬く左に捻じれてしまっていました。
施術後はかなり楽になったとのことだったので、一時的なものだったと思われます。
8回目の治療では肩胛骨の痛みもなく、足の痛みも出なかったとのことでした。
姿勢の確認をすると、若干腰が反るので、もう少しだけ膝から力を抜くように意識してもらいました。
最初にすぐできていたことですが、だんだんと意識が薄れてしまっていたので、改めてお願いしました。
9回目の治療では、お仕事で歩きまわることがかなり多く、1万歩以上が連日続いていたため、さすがに足に痛みが少し出ていたとのことでした。
さすがに疲労もあったようで、腰が少し反って膝の捻じれもありました。
歩く量が多くなると太ももの外側~膝が凄く張ってしまうということだったので、太もものストレッチもお伝えしました。
ですがなにより、歩いている時に体重がまた小指側に偏っていることもあるので再度歩き方の確認も行なっていきました。
10回目の治療のときには、歩く量も通常通りで過ごせてたのもあり、痛みは出ずに過ごせていました。
股関節も膝も痛くなることもなくなり、歩き方、立ち方の意識もきちんと修正できるようになっていたので、治療をここで終了する形にしました。
また足の違和感や、腰、肩で痛い、違和感がある、という日が3日間続くようであれば、一度矯正に来てください、とおつたえしました。
直筆の声
外反母趾があることはずっと意識していたものの、特に困らず放っておいた所、外反母趾が痛くなくなるだけでなく、膝。
あげくに骨盤まで痛みが出るようになりました。
ただその場で楽にしてもらうだけだと外反母趾がひどくなるだけだと思い、卒業できるという コンセプトを謳っていたこちらに通うことにしました。
元々の癖が抜けずすぐに歪んでしまうのでやっかいだったかしら・・・
自宅でのマッサージも含めびっくりするほどよくなったと実感しています。
今後も早めに歪みは解消してもらおうと思いますありがとうございました。
まとめ
今回の方は外反母趾でお困りの方でした。
外反母趾だけでなく、股関節の痛みまで感じるようになったときに不安感がとても強くなったそうでした。
ご自身なりにもいろいろ調べたり気を付けたりしてみたそうですが、あまり変化がなかったり、やはり自分で行うだけだと間違っていたらどうしよう、というのもあったとのことでした。
確かに自分の感覚だけで癖を直していこうとするのはなかなか難しいこともあり、体が正解の状態を覚えることが難しいのです。
今までと体の使い方を大きく変えていくので反復的に繰り返すことも重要です。
その場しのぎではなく、痛みをなくして今後も出ない体の状態にするためにも、こういった矯正と癖の改善をしていく必要があります。
一度変形が出ると元通りに足の形を戻すことはできませんが、痛みは改善できるものです。
そして外反母趾は放っておいて自然治癒するわけではないので、痛みに慣れて進行しまわないように治療することは本当に大切です。
もし外反母趾の痛みで悩んでいるようであれば一度当院にご相談ください。
ひこばえ整骨院での外反母趾の治療
ひこばえ整骨院では外反母趾の治療を得意としています。
外反母趾の痛みを改善する為には痛みのある部分だけではなく、その周辺から矯正をする必要があります。
歩き方、足の使い方から改善する指導を行っていきます。
もし外反母趾で悩まれているなら一度下記をご覧ください。