患者さん
マツオカさん 女性 46歳 職業 パート勤務
来院日
平成30年7月
悩み
仕事中安静にしていると右の膝の内側が疼くように痛くなる。
10分から20分程度歩いていると膝の内側が痛くなるというような悩みを抱えて来院されました。
整形外科に行ってレントゲンを撮っても特に異常があるわけではなく湿布と痛み止めだけ処方されて終わってしまいました。
痛みをかばいながら歩くにつれて、反対の足にも違和感を感じるようになり長時間歩くと膝に痛みが強く出て歩きづらいと言うような状況になっていました。
このような状況を改善したいと言うことで友人の紹介でこちらを聞いて来院されました。
検査
全身をくまなく検査していた結果
股関節が内側に強く捻りこんでしまい鵞足炎と同じ症状が膝に出ていました。
X脚に近い状態にまで足がねじれていたということが痛みの根本的な原因でした。
実際にあぐらをかいてもらうと膝が外に開けることができなくて、床から握りこぶし2つ程度浮いてしまっている状態になっていました。
また膝のお皿を見たときに明らかに内側にねじれている状態にあり、まっすぐ立っていても股関節が内側に入っているのがわかる位内股になっていました。
その状態が長期間続くことによって膝の内側に負担がかかり続けてしまい鵞足炎となってしまったのが今回の痛みの原因です。
痛いところには原因はなく、股関節に大きな原因があったということです。
初回の施術
初回の施術は膝まわりの筋肉の硬さをとるとともに、メインは膝を外に向けることと股関節を外に向けることを中心に治療を行っていきました。
安静にして内側の筋肉をある程度緩めていけば痛みは取れるのですが、内側にねじれてところを改善しなければほぼ100%の確率で再発をしてしまいます。
再発をしたくないと言う事と痛みを確実に取りたいと言う2つの理由から継続的に治療行うようにしました。
自宅で行ってもらう事はとにかくあぐらをかいてもらって股関節が内側に向かないようにすることを集中的に行ってもらいました。
期間としては3ヶ月から4ヶ月間で癖を取るために必要と言うことを伝えて継続的に治療を行っていきました。
2回目以降の治療
2回目の治療は6日後。
痛みとしては大きく変わっているわけではありませんでしたが、初回にあった疼き感は軽減していました。
ただし夏場のクーラーに当たると膝と太ももが冷えきってしまい痛みが出てしまうと言う状況になっていました。
基本的な治療は股関節を外に向けると言う治療と膝を外に向ける治療の2点に絞って治療を行っていきました。
自宅でのアドバイスとして立方の矯正を行っていきました。
3回目の治療は4日後
3回目の治療のときには安静時にしているズキズキする痛みはほとんど改善されていました。
長時間座っている状態から立ち上がるときや、朝の起き上がりに膝に力が入ると強く痛みが出ると言う症状が出ていました。
筋肉の緊張がまだ取れていない証拠です。
初診の時にもあったのですが、腰に多少のだるさがあり、かば痛みとして同時に治療を行っていきました。
この時から膝の矯正は同じようにしていきましたが、足首の矯正と指の矯正も同時に行うようにしました。
地面をしっかりと踏みしめる為にも必要な事です。
5回目の治療からは1週間に1回のペースで来院をしてもらいました。
5回目の時から仕事の時の痛みはすっかりとなくなっていました。
安静にしている時の痛みもかなり改善していました。
30分以上歩くと痛みよりも怖さが出ていました。治療は変えず、できるだけ足の動きを出す様に治療を行って行きました。
7回目の治療の前には1日歩く事がありましたが、この時には大きな痛みはです、3時間くらい歩くと少しきになる程度で少し休憩をすると痛みがなくなり、また歩ける様になっていました。
普通に歩ける様になっていて、とても喜ばれていました。
歩くことに少し自信がついたみたいで、少しずつ外出をしてみようと言うふうな気になったみたいです。
非常に素晴らしいことです。
8回目以降の治療は2週間に1回の間隔で治療に行ってもらうようにアドバイスをしました。
普段の生活の中ではほとんど痛みが出る事はなく快適に日常生活を過ごせる状態にまで回復をしていました。
半日歩いている状態なると何となく嫌な予感がしてそのたびに5分程度の休憩を取るようにしていきました。
痛みは出ることがなく、出たとしても違和感程度で以前に比べるとかなり良い状態にまで回復をしていました。
股関節だけを見るとまだ内側に入っている状態はすべて取れているわけではありませんでしたが。かなり股関節がねじれている状態から回復をしていました。
10回目の治療のときには4時間ほど連続で歩いても痛みを気にすることなく普段通り歩くことができるようになっていました。
自宅でのストレッチは真面目に継続的に行っていただき、痛みがなくても必ず毎日行うようにアドバイスをしました。
歩き方の修正を毎回行い、少しずつ自分との癖にも気がつく様になっていました。
12回目の治療のときには痛みは全くなくなり普段の生活でも仕事中でも気になる事はないと言う状態にまで回復をしていました。
本人の中でもほとんど不安感がなくなり、痛みがなかった頃と同じような状態で生活ができるようになったので12回目の治療をもって終了としました。
まとめ
今回の改善事例は長期間膝が内側に入ることによって鵞足炎を常時起こしてしまった方の事例です。
鵞足炎に一度なってしまうと再発することが増えて、痛みがなかなか改善しないというのが1番大きな特徴です。
今回の女性の方も股関節が常に内側にねじれている状態に陥ってしまっていたので、なかなか痛みが取れず何度も再発をしてくり返し痛みが出てしまっていました。
最終的に内股が全てなくなったとまでは行きませんが、痛みが出ない状態にまで回復をして今後も再発をしないため股関節をできるだけ外に向けると言うストレッチは継続的に行ってもらうようにしました。
それさえできれば歩き方も改善しているので再発の可能性はゼロに等しくなります。
痛みが無い事がこんなに幸せとは思わなかったととても喜ばれていました。
最後に写真と声を頂きましたのでこちらの掲載します。
直筆の声
膝の痛みがずっと気になっていました。
そのうちに歩くと痛みがひどくなり、10分程度歩くことも苦痛になっていました。
知人にひこばえさんを教えてもらい、細かくどんな時にいたのかを聞いてくださり、家でできる簡単なストレッチも通院の度にわかりやすく説明していただきました。
次第に歩いた時に出る痛みがなくなっていき足のことを考えず楽しく外出できるようになりました。
ありがとうございました。
ひこばえ整骨院鵞足炎に対する治療
ひこばえ整骨院では鵞足炎の治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたが鵞足炎による膝の痛みで悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。