初回来院日

平成30年7月初旬

 

患者さん

N・Kさん 30代女性 会社員

 

悩み

  • 10年以上肩こりに悩まされている。
  • 肩が凝るのはもちろん、ひどくなると痛みが出始めてしまって気分的にも軽くなることがない。
  • 仕事柄腕を使うので仕方がないのはわかっていても、ずっと体が重たくなるのはなんとか変えていきたい。
  • 月に一回くらいのペースでマッサージに行くものの、行った直後からしんどくなってきてあまり効果も持続しない。

凝りで重たくてしんどいのも、ずきずきした痛みを我慢し続けて日々を送ることもストレスがかかってしまいつらい、ということでした。

この辛い肩こりなんとして改善した言う事で当院へいらっしゃいました。

 

検査の結果

右の肩に痛みが出やすくその周辺、首、肩、

肩甲骨が重く凝り、ひどくなるとずきずき痛みが出てきてしまう、という状態でした。

検査を行うと右手を上げたときに肩に痛みがありましたが、肩周りの動きを付けていくよりも腰の動きを付けた方が腕の上がりもよく、痛みもなかったため、この方の肩こりの原因は腰の硬さにあると判断しました。

ご自身でも腰痛は感じておらず、たまにだるいな、と感じるくらいでしか気にかけたことはなかったとのことでしたが、実際に肩の上げやすさが全然変わったこともあり驚かれていました。

立っているときの姿勢、座っているときの姿勢を確認し、立っているときの姿勢で腰を反るように力を入れてしまっていたことが腰の動きを悪くさせる原因でした。

そのためこの方の肩こりを改善するために、肩の治療だけではなく、腰の治療、それに加えて立ち方の改善も行うようにしました。

 

初回の治療

検査の結果をふまえて、肩の筋肉の緊張をとることと腰の動きをつけるための背骨の矯正を行なっていきました。

腰に力が入る癖がついてしまっているので、股関節から緩めるようにして矯正していきました。

腰が反るように力が入るため、お尻回り、骨盤周りの緊張を緩めて動かすようにしていきました。

肩首の緊張を緩めるのも強い刺激は加えず、関節の動きをつけることを重点的に行いました。

最後に立ち方の修正と、自宅でできるストレッチと矯正をお伝えしておきました。

 

2回目以降の治療

初回が終わってから肩の痛みは出ずに、重い感じが少し出ている、というような状態で維持できていました。

肩甲骨から背骨を動かすストレッチと腰の動きをつけるためのタオル矯正をお伝えしていたので、それもきっちり続けてできていました。

立ち方で腰に力が入っているとき、どうしても太ももにも合わせて力が入ってしまっていました。

今度は腰の力を抜くと意識するよりも、お腹だけを凹ませるように、という意識に変えました。

その後も肩がずきずきと痛むようなことはなく、若干凝るかな、という日がある程度で基本的に日常生活でしんどさや辛さを感じる日はなくなっていました。

5回目の施術では姿勢も安定してきていました。

この時には凝る感じもあまりなく、重たい感じにもならずに楽に過ごせるようになっていました。

マッサージに行っても持続しなかった楽さが継続できているので喜ばれていました。

腰のストレッチをするだけでもこんなに変わるのかという驚きもあったようです。

時期的にお仕事の忙しさがましな時期だったこともあり、忙しくなってからがどうなるか少し不安、ということも残っていました。

少しずつお仕事での作業も増えてきたころでも特に痛みにはならずに、多少凝ってるな、という感じがでて、翌日には引きずらないで過ごせているということでした。

そこから1ヶ月ほど間隔が空いて忙しい時期になったときに最後の施術となりましたが、痛みは全く出ずに重い感じも若干感じる、というくらいで辛さはなかったとのことでした。

多少忙しくなるとストレッチができない日もあったそうですが、全くやらない日が続くことはなく、ストレッチして寝るとやはり楽になる、というのがわかるのでできるときには行うようにしてくださっていました。

姿勢も崩れず、すごく気を付けなければ姿勢がくずれる、ということもなかったのでこの日で治療終了ということにしました。

忙しさがまだ続くということなので肩の重い感覚が3日連続ででたら矯正が必要な可能性が高いので、それを目安にお越しください、とお伝えしました。

 

まとめ

肩こりという慢性的な症状でも、それが断続的に、しかも悪い方の波がありつつ悩まされてしまうとつらいですよね。

この方のように、マッサージに行くけど治らない、いい状態が持続しない、という方は多数いらっしゃいます。

ですがマッサージは治療をするために行くところではないため仕方ないのです。

マッサージでは硬くなっている筋肉をほぐすことがメインになることが多いですが、肩こりもあくまで結果的にそこが硬くなっているだけなので、もとよりなぜ肩が硬くなるのか、というところから改善しなければ症状が繰り返されてしまいます。

特に強い硬さのある所を強い力で押しつぶそうとしてしまうと、筋肉はより身を固めてしまいます。

本当に必要な部分の治療を必要な分行えば、そんな強い力は必要ありません。

慢性的な症状で悩む方はストレッチなどの普段のケアをしていない人が多いです。

ストレッチのやり方がわからなかったり、体が硬いからといってやらなかったり、ストレッチを行なう習慣がなかなかついていないと最初は面倒に感じてしまうものですが、やる目的とストレッチの種類を絞って取り組んでみると続けやすくなります。

実際に行った後はすっきり感があるため、自ずからストレッチしたい、と思えるようになります。

体をいい状態で保つためにも必要なことなので、ぜひ継続的に取り組んでいただきたいです。

慢性的な体の不調も、もしかしたらあなたが気が付いていない原因が根本的な原因であったりする場合もあります。

何かお困りのことがあれば一度当院にご相談ください。

 

ひこばえ整骨院の肩こりの治療

ひこばえ整骨院では肩こりの治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが肩こりによる痛みやだるさで悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。

 

 

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