来院日

9月中旬

患者さん

20歳代 女性 看護師さん

悩み

もともと腰痛持ちだったそうで、整骨院に月2~3回通いながら仕事を続けていたとのことです。

腰痛が出ることもそうですが、疲れやすさがここ2~3週間は強くあり、常にしんどい、横になりたい、という感覚があったそうです。

引っ越しをきっかけに、7年間務めていた仕事場を変わったこともあり、整骨院に通うこともなくなっていたそうなのですが、仕事をはじめて一ヶ月半ほど経ってから、腰痛がまたでてきたそうです。

自分なりにストレッチはしてみても、スッキリする感じもなく、あまり効果はなかったそうです。

立っている、座りっぱなし、という動作が続くと腰の痛みが強く、横になっている時間が一番楽、な状態になっているということでした。

まだ夜勤の勤務に入り始めてはいないとのことでしたが、これから仕事の量や業務も増えてくることもあり、仕事をしても痛みが頻繁に出ないようにしたい、ということで来院くださったとのことでした。

 

検査の結果

検査を行なってみると、腰の痛みの原因は普段の姿勢から来ていました。

腰の張りや動きの悪さはありますが、それがでてしまう原因が背中が丸くなってしまっていることでした。

背中や肩甲骨の筋肉が硬くなってしまっていると、背骨の動きが制限されてしまうことになり、結果的に腰の動きを悪くしていました。

特に左の肩甲骨の動き、上半身の捻れが出ていたので、腰の痛みが取れなかった、という状態でした。

腰の筋肉の緊張をとることはもちろん、肩甲骨と背骨を動かしていき、背中を伸ばした状態で姿勢を維持できるように改善できれば、腰痛は治るので安心して下さい、とお話しました。

 

初回の施術

お話した通り、背骨と肩甲骨の動きをつけるように矯正して動くようにしていきました。

そして上半身の捻れをとるように、左右差をつけながら矯正を行ないました。

背筋が伸びにくいのも骨盤の関節の動きが悪くなっていることから影響してくるため、骨盤の矯正も併せて行いました。

座っているときも立っているときも、背中が丸くなるのが普通になってしまっていたため、普段の姿勢でも背筋を伸ばすイメージをしてもらいました。

ただし背筋を伸ばしすぎると背中から腰に力が入ってしまうため、あくまで反らすのではなく、まっすぐ上に伸ばすことを意識するようにお伝えし、家では胸を開くストレッチを行うようお伝えしました。

 

2回目以降の施術

2回目は施術は大きく変えたりせず、初回と同様に背中や肩甲骨周囲を夜勤のときと日勤のときの動き方が変わるため、立ち方座り方を分けて確認しました。

このときくらいから夜勤が始まり、週に一回ほどではあるけれど日中の作業の動き方とは異なり、睡眠時間も変わってしまうため疲労感が出やすくなってしまう、とのことでした。

夜勤中は動きはあまりなく、丸椅子に座ってのデスクワークになることが多いらしく、30分も経たないうちに腰の痛だるさがでてしまうとのこと

でした。

背中の力が入ってしまうため、お腹にも意識をいれて下腹を凹ませるように意識すると、背中の力がぬきやすくなるので、座っているとき、立っているときの注意の仕方をお伝えしなおしました。

5回目の施術のときは夜勤明けだったそうなのですが、この前日の夜勤に入るまでは痛みは出ず比較的調子は良かったそうですが、夜勤後から痛だるいような状態になったとのことでした。

痛みも強く出るのではなく、痛怠いという感覚になっていて、前のような痛くて横になりたい、という感覚が今までよりも程度が楽にはなってきている、とのことでした。

夜勤の回数が増え、業務中に1時間ほど座りっぱなしになったり、中腰での介助動作が多くなると痛みが出やすい、ということもあり、作業はできるだけ30分までにして、一度休憩をするようにお伝えしました。

夜勤中にストレッチをしてほしかったのですが、なかなか難しいとのことでした。

6回目の施術のときに、自分が担当する方の中に、大柄な方がいたそうで、さすがにそれが腰にきたとのことでした。

少しずつ伸びてきていた背筋も、疲れのせいでまた少し丸くなってきていたため、肋骨側から背中を動かすように矯正していきました。

7回目に来られた時は、大柄な方の担当はあったものの前ほどしんどくならなかった、とのことでした。

8回目の施術では、上半身の捻れはなくなったものの、お腹側の筋肉の緊張がでていたため、お腹側を重点的に動かしていくようにしました。

介助動作が中腰になるため、やはり続くと痛い、という状態でしたが、前の痛みまではなくなっていたとのことでした。

9回目では忙しさもあった中で、痛みはなく少し怠いかな、というくらいで過ごせたとのことでした。

お腹側のマッサージもご自身でやっていただくようにして、間隔を2~3週ほど空けてもう一度見せてもらった時に、捻れと痛みがなければ終了にしましょう、とお話していきました。

最後の施は前回から3週間ほど空けたときでしたが、特に痛みはなく、しんどさも出ずに過ごせたようでしたので、治療もこれで終了としました。

 

まとめ

今回の方もおっしゃっていましたが、腰痛持ちだからずっと腰が痛い、というのは仕方がないこと、というものではありません。

必ず何かしらの原因がどこかにあるのです。

腰痛持ちでその腰痛の本当の原因がわからないと、確かにずっと腰痛を抱えたままになってしまいます。

本当は改善できるのに、自分の悪いところがはっきりわかっていないと、だんだん改善にも時間がかかってしまいます。

特に体を動かす仕事をしていると、多少の痛みが出ていてもまだ大丈夫、まだ動ける、というように我慢癖が付いてしまいやすいです。

自分でストレッチをして改善する痛みであれば確かに問題はありませんが、3日以上痛みが続くと体はその痛みを庇うために体を歪めてしまいます。

それが出始めると自分の力で元に戻す、痛みをなくす、ということが難しくなってしまうのです。

痛みや違和感でお悩みの場合は、一度ひこばえ整骨院にご相談ください。

 

 

ひこばえ整骨院腰痛に対する治療

ひこばえ整骨院では腰痛の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが腰痛による痛みや痺れなどで悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。

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