患者さん

NKさん 45歳 女性 パート勤務

 

来院日

平成30年3月

 

患者さんの悩み

以前から定期的に腰に痛みを感じるようになっていました。

軽い痛みの時もあれば激痛が出て右足がしびれるような状態になっていることもありました。

痛みが出ると右の股関節にも同じような痛みを感じるようになっていました。

腰が痛くなったときにマッサージを受けると腰痛が悪化してしまいお尻と股関節に激痛を生じるようになってしまいました。

この時は安静にしてできるだけ腰に負担がかからないようにしていると腰痛が治っていました。

もみ返しかと思い数日後に腰の治療ではなく背中と肩のマッサージを行ってもらいました。

するとまた以前と同じような腰の痛みが出てしまい、この時には安静にしていても何をしていても腰の痛みが取れないと言う状況になってしまっていました。

何度も繰り返すしレントゲンを撮ると仙腸関節の部分が癒着していると言うような言い方をされ、あまりマッサージは受けないほうがいいと言うことも言われていました。

痛みがあまりにもひどく続くためにきっちりと直さなければいけないと言うふうに思ったらしく当院へいらっしゃいました。

仕事柄腰をよく使うので、痛みが続いたり何度も再発を繰り返すと普段の生活も仕事にも差し支えがあると言うことでした。

 

検査結果

全身を検査した結果・・・

仙腸関節の部分が右側だけ動いていなく、股関節の可動域と体の柔軟性が極端に少なくなってしまっていたこと。

このような状況が起こってしまったことによって腰に痛みを出していました。

病院に行かれた時に硬化性仙腸関節炎というような診断をされたのですが、 実際には仙腸関節の部分に全ての原因があるわけではなく、股関節やその周辺にも痛みの原因がありました。

それがマッサージによって炎症を引き起こしてしまい、さらに背骨を動かすことによって炎症がどんどん広がっていってしまったことにより痛みを強く感じるようになってしまっていました。

このような状況がここ2ヶ月の期間で連続して起こってしまったことによって慢性的な炎症を引き起こしてしまっていました。

 

初回の治療

初回の治療は右側の仙腸関節の矯正と両方の股関節の矯正、そしてお腹の前の筋肉を緩める治療の3つに絞って行なっていきました。

場所によって押さえるとしびれや痛みを強く感じてしまっていたのでできるだけ軽い柔らかい圧治療を行っていきました。

治療と考えると強いやつの方がよく効きそうなイメージがあると思いますが、患部を治そうと思った時には少ない圧で少しずつ動かす方がより効果的なのです。

自宅でのアドバイスとして、お腹の前のマッサージと股関節の矯正を自分でできる範囲で行ってもらうように指導をしました。

何度も再発をしているのでいい加減根本的に治したいということで治療を継続できに行うようにしました。

 

2回目以降の治療

2回目から4回目までは1週間に2回のペースで来ていただきました。

初回に比べて2回目の方が痛みが3割程度経験をしていたみたいで、この時の治療方法は少しだけ変えていきました。

仙腸関節の部分を動かすとともに腸骨と言って骨盤の一番端にある骨を動かすような治療を右側だけ行っていきました。

左右両方ともすると変にバランスが崩れてしまうので逆に痛みを生じてしまいます。

そのような理由からできるだけ痛みを軽減させるためにも片方だけに治療を施していきました。

3回目の治療の時には随分とましになったので背骨の矯正を追加でしていきました。

メインで行っていたのは腰をひねるストレッチを矯正の中に入れていき自宅でも同じように腰をひねるストレッチを行ってもらいました。

4回目以降は一週間に一回のペースで治療を行っていきました。

普段の生活の中では大きな痛みが出ることはなく、中腰になったり物を取ろうとする瞬間に腰に電気が走るような痛みが瞬間だけ出るようになっていきました。

治療方法に関しては前回と同じように行っていきました。

5回目の治療の時には痛みが完全に無くなり再発予防のためにしせいのアドバイスをしていきました。

6回目と7回目も痛みが大きく出ることはなかったのですが、1週間のうち2回から3回程度痛みが出る場面がありました。

特別大きな痛みではなかったのですが、この状態を放置しておくといいことはないので骨盤の矯正と背骨の矯正そして股関節の矯正を同時に行い体ができるだけ動きやすい状態を作るように治療していきました。

8回目の時には少し無理をしてしまったみたいで腰に痛みを感じるようになっていました。

この方のパターンとして調子が悪くなると右の骨盤が後ろに出てしまうというのがよく分かるようになり、自分自身で自宅で矯正できる方法をお伝えしていきました。

10回目の治療では痛み症状ともにほぼ無くなり日常生活や仕事の時に差し支えが出ることはなかったのでこの時をもって治療を終了しました。

 

まとめ

今回の改善事例は3回ほど仙腸関節炎になり再発を繰り返していた方の改善事例です。

基本的には痛い部分が一番悪いだろうというような考えをするのですが、 この方の場合は悪いところだけに原因があるわけではなく背中や股関節にまで影響を及ぼしていました。

治療を行う上で痛い部分=悪いというのは正直ほとんど当てはまりません。

もし今あなたが腰の痛みで悩まれているならば痛い部分だけでなく違うところを疑うというのもひとつの視野に入れておいてください。

当院の仙腸関節炎の治療方法

当院は、仙腸関節炎の治療をとても得意としています。

上記の改善事例の様に、痛みを早期に改善して、根本的にそして再発しない様に施術を行っていきます。

もしあなたが仙腸関節炎で悩まれているなら下記をご覧ください。