齋藤の言葉

今回お話しをするのは歩いていたり、革靴を履いて仕事をしていると痛みがでる。インソールなどをしても変わらず足が痛い。そんな悩みを持っている方の改善事例です。長時間歩けば歩くほど指の外側が赤くなってしまい痛みが強くなる。仕事上どうしても歩くことが多いので何とかして改善したい。このような悩みで来院されました。どのようなアドバイスをしてどのような治療をして症状が改善したのか。今回は事例紹介としてお話をします。もしもあなたが扁平足や足の裏の痛みで悩んでいるのであれば、今回の事例はきっと役に立てると思います。

 

 

足の裏が痛いのは、靴でもなく、インソールのせいでもなく、〇〇

結論からお話しをすると、この方の1番悪かったところは歩き方

実際の声でも書かれていますが、外側重心になってしまい、重心が後ろ側に寄ってしまっている。

このような状況で長期間歩いていたり、革靴を履いていたために外側に負担がかかっていました。

それが最終的に扁平足になってしまったり、内反小趾。

最終的には、外側の骨が変形寸前まで起こってしまっていました。

まずは下の写真をご覧いただきたいのですが、足の裏と言うのは体重をかける時、かかと小指側、親指側の3点で立つようになります。

 

歩いているときは、踵から力が入り小指側に行き、親指側に重心が抜けるような形になります。

 

これが通常なのですが、この方のように重心が後ろに行ってしまい、外側に寄ってしまっていることによって、体重がうまく分散されずに負担がかかります。

立っている時も歩いている時も、最終的には指先から重心が逃げていくのですが、外側と後ろ重心になっていると体重がうまく地面に逃げることができません。

逃げることができないと言う事はそれだけ指の付け根の負担がかかってしまうので、結果的に痛みが増えてしまいます。

外反母趾と言うのはよく聞くかもしれません。

内反小趾と言って外反母趾とは逆に小指が内側に上がってしまう物があります。

曲がってしまうと、その部分が赤く腫れてしまうようになります。

これを発赤(ほっせき・はっせき)言いますが、体は炎症が起きてしまうとそれを抑えるために、その部分に骨を作って炎症を止めようとします。

この骨ができる事をバニオンと言いますが、バニオンが作られるという事は本来はいらないところに骨ができるので、その炎症反応が痛みに変わってしまいます。

自分ではなかなか気がつかないですが、発赤ができて、変形が始まってしまうとみるみる骨の形が変わってしまいます。

最終的に骨が完成してしまうと、削る以外元に戻す方法がなくなってしまいます。

この方は発赤があるものの、変形がそこまでなかったのが救いでした。

歩き方から変えていくために、まずは革靴を止めてもらいました。

会社の方にも相談をしながら痛みを取ることを優先的にすることを前提に靴から変えてもらうようにしました。

痛みがある時期に関しては靴を変えるのが1番最優先です。

靴を変えたから治すというのではなく、靴を変えて負担を最小限に抑える。

と言う考え方です。

インソールも色々と悩まれていましたが、最終的には百均で買ったインソールにしました。

オーダーメイドなどもたくさんありますが、正直半年もすればへたってしまうので、毎月新しいものとして百均で買った方がコスパも効果も間違いなく高いです。

また、オーダーメイドになってしまうと、靴も同時に買わないといけないので、汎用性がかなり少ないです。

カットができると言う意味では百均お勧めします。。

足の痛みを取るための2回目以降の治療

上記でお話をしたように、まずは歩き方を徹底的に変えていきました。

私が実際にお話しした内容は、下記の動画のような内容です。

いたってシンプルなのですが、なかなか行うことが難しいものです。

しかし、どれだけ治療で治したとしても、最終的に歩き方を変えないと元に戻ってしまいます。

再発しないようにと言う意味でも歩き方は徹底的に行っていきました。

最初の頃は1週間に1回を3回連続。

その後は2週間ごとに治療を行い、症状が改善してきた段階で、3週間程度の治療に変えていきました。

最後の3回程度は1ヵ月に1回と言う形で、合計半年間の治療を行っていきました。

この間に足のマッサージやストレッチなどをお伝えをしていきましたが、靴の選び方インソールの選び方なども同時にお話しをしました。

どのような基準で選んでいるのかは、下記の動画でご説明しているので、そちらをご覧になってください。

最終的に全く駄目だった革靴を履いてもらうようにし、痛みが出ないか確認をしてもらいながら行っていきました。

まずは会社の往復だけ片道15分程度なのでそこだけ革靴を履き、職場では靴を変える。

ということを1ヶ月程度行ってもらい、それでも痛みがなかったので、日常生活で長時間歩くときには履いてもらう。

と言うふうに段階的に増やしてもらうようにしました。

最終的に半年程度の治療を行い、症状がほぼ出ない状態にまでありました。

今回の事例のまとめ

今回の事例は治療を行うことが大切なのですが、もっと大切なのは歩き方。

いろいろな改善方法として、ストレッチ、マッサージ、靴を変える、インソールを入れる。

など、たくさんの対策があります。

どれも正解で正しいのですが、再発の事と今後痛みが強く出ないためにも、自分自身の歩き方を徹底的に変えるのは絶対に必要です。

これは私の個人的な考えですが、治療院で治療するのは半分まで。

それプラス自分自身でも再発防止等に努める必要がある。

などと考えています。

定期的なメンテナンスをすることで、再発のリスクはほぼなしにすることができるので、この方も定期的なメンテナンスを今後も行っていく予定です。

動画でお話しした内容をそのまま患者さんにも伝えているので、もしあなたが今の段階で悩んでいるのであれば、今回の記事ぜひ参考に立ってください。

 

革靴も履けるようになり、痛みもなくなりました

 

急に足の付け根外側が痛くなり、歩行も普通にできなくなったため、先生のYouTubeを見つけて来院しました。

始めて来院したときに先生に歩き方のご指導を受け、自分がそんな歩き方をしているのかと衝撃でした。

少し日々の歩き方にも意識をし、靴も先生からアドバイス通り、革靴を止め、クッション性のあるスニーカーに変更したことで、徐々に足の痛みや赤みが減り、今では革靴もはけるようになりました。

足のためには今後も靴選びには慎重に合ったものを使って、翌日にはなるべく楽なスニーカーを履いて休ませてあげたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

 

ひこばえ整骨院足の痛みに対する治療

ひこばえ整骨院では足の痛みに対する治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが足の痛みによる症状悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本をアマゾンにて発売中。

本を執筆

柔道整復師 齋藤 克也監修