来院日
11月中旬
患者さん
Nさん 50代 男性 会社員
悩み
もともと首と肩のコリがあったのが、昨日から右に向くように動かすと痛みが走るようになったそうです。
以前から姿勢の悪さを奥様に指摘されることも多く、気を付けてみようとしていたものの、姿勢を正すこと自体がしんどくなるため続かない、というような状態でした。
最近では腰も痛くなることが多く、そろそろ体をなんとかしないといけない、と思い整骨院を探されていたそうです。
マッサージのように一時的に楽になるものではなく、根治を目標として姿勢から改善できるところ、ということで当院を選んでいただいたとのことでした。
検査の結果
検査をしてみた結果…
首肩の動きが悪くなっているのも、背骨自体が硬く伸びなくなっているためでした。
右肩は少し前に五十肩になってあげられなくなったそうですが、今は引っ張られ感や痛みも多少あるけれど一応上がるくらいになっているとのことでした。
今回痛めた首に関しては、首と背中の骨が全体的に右に捻じれるように歪んで硬くなってしまっていました。
五十肩も完治したわけではなかったようで、右側の肩甲骨ごと硬くなっていたため、首から背骨と肩甲骨の動きを戻していくことが必要でした。
もう一点腰が痛くなってきているのも、もともとの背骨が後方向にカーブが強い形だったため、お腹側の筋肉が縮まりやすく、立った時も腰が伸びないため膝まで曲がった状態の立ち姿勢になっていました。
初回の施術
初回の施術では首肩背骨の筋肉を調整していき、動かせる範囲を広げやすい状態をつくりました。
矯正も肩甲骨、背骨、骨盤を動かすように施術しました。
ストレッチとしては壁を使って肩甲骨の前を伸ばすようにと、股関節の動きをつけて間接的に骨盤を動かしていくようにしていくものの二点をお伝えしました。
全ての関節が非常に硬く、ご自身でも改めてこんなに硬いのか…、と少しショックを受けられていたようでしたので、しっかり続けて頂けるようにお願いをしました。
2~3回目の施術
二回目の施術の時には首を動かして痛むこともだいぶ減ってきたとのことでした。
向きによって動かしきると痛みが少し出てくる、くらいですごせるようになっていたので、日常的にも不自由はなくなったとのことでした。
腕を上げた時のツッパリ感や痛みも以前のような感覚はなくなっているようでした。
右の肩甲骨の矯正は引き続き行い、首の付け根に残る硬さはとるようにしていきました。
この時から、首肩がましな分立ち上がる時などに股関節の違和感や痛みがでることがある、と別の場所の症状の方が気になるようになっていました。
股関節周りのストレッチを追加して、体の捻じれをとるようにしました。
4~6回目の施術
このころには腕を上げる動作も痛みはなくなり、若干のつっぱりが最後に出るくらいになっていたので大きな左右差はなくなっていました。
首の捻る動きが、日によって右や左に多少張り感がでるくらいで痛みはなくなっていました。
股関節の痛みはまだ残っていたため改めて検査をしていきました。
体の捻じれがでることと、腰の筋肉が硬くなって伸びにくい状態になっていたため、タオルなどをつかった左右差をつけるストレッチを追加していきました。
6回目の施術では首肩は気にせず過ごせるようになっていました。
7~9回目の施術
このころから週に一回だった頻度を2週に一回に間隔をあけて、姿勢を体が覚えていくようにしました。
年末に入ってお仕事が忙しくなってきた影響もあり、デスクワークが長引いてしまう為、首や肩にまた多少の張りや動かしづらさがでていました。
ですが痛みもなく過ごせるようになっていましたので、ペースは変えずに2週に一回で施術を行なっていきました。
背中が丸くなりやすいこともあり、その影響で肋骨まで下がりやすくなっていたため、姿勢を正すために胸式呼吸で矯正をおこなっていきました。
だいぶ姿勢は伸びやすくなっていたのですが、座り方も体がいい状態をできるだけ維持できるように、アドバイスを追加していきました。
10~12回目の施術
年始からが一番忙しくなってしまうため、デスクワークの量も増えてきたとのことでした。
10回目のころには首や肩が気になることはなく、腰に違和感や時々痛みがでることが増えてきたとのことでした。
座り方もアドバイスしていたのですが、座っている時間もながくなるため姿勢がなかなか続かない、ということでした。
肩首の張りよりも腰や背中の丸まりの方が目立ってきていたので、背骨の自己矯正をストレッチとしてやっていただくように追加しました。
11回目12回目では痛むことはなく、少し引っ張る感じが残る、という状態でした。
立ち姿勢や座り姿勢も、奥様に指摘されることはなくなったとのことですが、腰の違和感も取りきれるようにしたいのと継続的に来たい、とのことでしたので今までよりも少しずつ間隔を空けながら、続けてみさせてもらうようにお伝えしました。
まとめ
今回の方の場合は、最初の悩みが首と肩でしたが、最終的に腰の方になっていました。
改善されていくと別の場所に意識が行くようになるため、こういうことも多いのです。
今までも自分なりに姿勢を正していたつもりだったとのことですが、すぐ奥様に指摘されてしまって自分で気を付けるには限界があるな、と感じていたようです。
痛みが出始めてやはり何とかしなくては、と強く思ったのがきっかけだったようですが、そういったタイミングでもない限りあまり自分の身体を見直そうとはしないですよね。
今回の方の様にずっと気になっていたけれどなかなか気が向かずに放っておいてしまった、という方は多くいらっしゃいます。
そういったタイミングでしっかり治療に入れることで、痛みを悪化させない、今後に大きく痛みがでない体をつくる、ということが可能です。
もし似たようなお悩みがある場合はぜひ、ひこばえ整骨院にご相談ください。
ひこばえ整骨院で五十肩の治療を受けてみたいと言う方は下記をご覧ください。
ひこばえ整骨院五十肩に対する施術
当院では五十肩の治療をとても得意としています。
五十肩があるから痛みがと感じているなら、その部分を施術するのではなく身全身を見ていきその方にとって一番よくなるポイントを探して施術を行っていきます。
もし今あなたが五十肩の痛みで悩まれているなら一度当院をお越しください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。