患者さん
Tさん 50歳代 男性
来院
平成29年2月
悩み
2015年の4月ごろから足のしびれや痛みを感じるようになりました。
以前から腰痛はあったものの今回みたいにしびれ感やきつい痛みを感じる事は日常的にはありませんでした。
以前近所の整骨院に腰痛に通っていたのですが、施術をしてもらった後から痛みが逆に増してしまったようでいちどMRIを撮りに行くようにしました。
そこで診断されたのは腰椎の4番目の分離すべり症。
薬と牽引で通われていました。
趣味で山に登ったり街並みの写真撮影をすることがとても好きなのですが、ちょっとでも歩くと足に痺れや痛みが出てしまうことで写真撮影もままならないような状態になっていました。
整形での治療を行うが、一向に改善する気配がないので当院へいらっしゃいました。
検査項目
腰椎分離すべり症の徒手検査
上半身の回旋のテスト
股関節とひざ関節の運動性の検査
立位と座位の姿勢の検査
胸椎の5番目から腰椎の5番目までの可動域検査
以上の点を中心に検査を行っていきました。
診断
腰椎分離すべり症の部分はありましたが胸椎と股関節の動きの制限が強く、柔軟性がほとんどなくなっていることが一番の原因でした。
2年ほど前から腰椎分離すべり症を患っていましたが、それ自体が直接のしびれ歩いた時の痛みの要因というよりも、その部分をかばっていたせいで背骨と股関節の負担が増大をしていました。
その状態が長く続いて為に背中と股関節の可動域制限が過度に出てしまい本来動くはずの部分が全く動かないという状態にまで陥ってしまっていました。
それが原因で結果的にしびれや痛みが足全体に出て、短い時間歩いてだけでも自覚症状として出ていました。
初回の施術
初回は痛みがある腰の部分を治療するのではなく胸椎の5番目から7番目の動きをつけてあげることを集中的に行っていきました。
背骨の可動域が非常に少なくなっていたので腰の負担を背中でも分散させてあげるという意味で背中を中心に治療を行っていきました。
股関節の治療も必要にはなってきますが初回の段階では股関節を治療すると腰部に痛みが響いてしまうためにまずは背中から治療を優先していきました。
自宅での対処方法として、体を丸くして腰椎の圧迫を減らすということを中心に行なっていきました。
初回は間をあまり開けたくないので3日後に 来ていただくようにアドバイスをしました。
2回目以降の治療
2回目の施術は3日後に行いましたが2月6日が初診で、7日には逆に痛みが非常に出てしまうということがありました。
反動が非常に出てしまったと考えられますが8日と来て頂いた9日にはその痛みは全くなくなっていました。
痺れとしては同じようにあるけれども自宅からこちらに来る時の腰の痛みは初診に比べるとややましになっているような状態でした。
痛みとしては大きな変化がありませんでしたが施術内容は変えずに胸椎を中心に行なっていきました。
3回目の治療
3回目の治療は4日後にいただきました。
前回のような揉み返しはほとんどなく、腰の痛みは右側にはっきりとでるような状態になっていました。
初心の時には右の股関節の付け根の痛みが気になっていたみたいですがこの時には一切なくなっていました。
一週間に一回整形外科に通っていたみたいですがそこで牽引をすると逆に痛みが出てしまうために次に来るときの一週間は一度止めてみましょうというアドバイスを行っていきました。
日中の痛みとしてはないわけではありませんが初回に比べると約2割程度を軽減をしている状態でした。
4回目の治療
4回目の治療は前回から4日後。
4回目にして大きな変化が見られました。
施術をした次の日に長時間ある体みたいですが1日中痛みがほとんどなく快調にあることができたみたいです。
趣味で写真を撮りに行くことが多いのですが午前中に関してずっと外出をされたみたいですがしびれも痛みをほとんどない状態で過ごすことができました。
久しぶりに長時間歩いたと非常に喜ばれていました。
4回目の施術の時には少し内容を変えて胸椎の治療はそのままにしていてそれプラス肋骨を動かすということを行っていきました。
肋骨を動かすことで内臓の位置が正常になるために、体の使い方が格段に向上します。
それと股関節を治療しても痛みが他の所に出ることがなくなったのでこの時から股関節の治療を同時に行うようにしていきました。
5回目の治療
5回目の治療は1週間後。
この時には痛みが初回を10とすると約半分の5まで痛みと痺れが軽減していました。
以前よりも歩けるようになったので週末2日続けて約1万歩程度歩くことにしました。
その日に関しては休憩を押しながら歩く状態だったのですが次の日に痛みが出るかなと不安がられていましたが、次の日に持ち越しすることなく普通に日常生活を送ることができました。
施術内容としては胸椎の治療、股関節、肋骨、そして今回は肩甲骨の調整も同時に行っていきました
7回目の治療
これ以降は1週間に一度の治療間隔で行っていきました。
痛みと痺れが出るときと出ないときの差がはっきり見えてきたので、運動やウォーキングは基本的に痛みや痺れを感じなければ行ってもいいという風にアドバイスをしていきました。
特に距離制限などもせずに痛みを感じない程度かもしくは次の日に持ち越さない程度にまでご自身でコントロール教えて抱いて歩いたり写真撮影をしていただくようにアドバイスをしました。
治療家としては徐々に出ているので内容は前回同様に行っていきました。
9回目の治療
9回目の治療では、痛みや痺れが出ても初回に比べると3割程度にまで軽減をすることができました。
長時間歩くと左側のお尻がピリピリと痛むような感じになっていましたが、少し休憩をすると治る状態にまでなっていました。
肋骨や肩甲骨の動き、股関節の動きはほぼ正常にまで戻っていましたが、唯一残っているのが背骨の動きです。
背骨の動きがまだしっかりとついていなかったため長時間歩いたりタイミングによっては痛みや痺れを感じてしまうということも出てしまいました。
しっかりと直したいということだったのでこのまま継続的に治療を進めていきました。
11回目の治療
10回目と11回目の治療では痛みが随分と経験をしていたので2週間に一度の治療に変えていきました。
基本的には長時間歩いてもほとんど痛みを感じることはないのですが、たまに朝起きたときや朝ウォーキングなど軽い運動するとお尻に痛みや違和感を感じるためその状態を全く感じないようにすることを目標としました。
週末や時間がある時は町を散策したりし写真を撮るように行っていきましたがそれでも痛みはなく。
友人に誘われて山登りで2時間から3時間程度休憩しながら歩いてもついていけるようになるまで回復をしていました。
背骨の動きは7割程度ついたので後はそれだけを改善するのみとなりました。
13回目の治療
声にも書かれていますが、この日前日に2年ぶりに京都に行き2時間ほど歩き写真撮影をされたみたいです。
痛みとしてはほとんど出ることなく以前のような状態で写真撮影をすることまでできました。
日常生活ではほとんど気になることがないぐらいの状態にまで良くなり、たまに左のお尻に違和感を感じる程度にまで回復をしていきました。
痛みも随分と軽減していたので一つの区切りとして治療を一度終了としました。
今後は3週間に1回から1ヶ月に1回の程度で体をメンテナンスしていきます
まとめ
今回の事例は腰椎分離すべり症と言う傷病名がついて2年間ほどで編まれていたかたの改善事例でした。
実際レントゲンで見ると骨が前に滑っているのが分かるのが特徴なのですが、女にすると非常に不安になるのも事実です。
しかし、今回の事例のように腰椎分離すべり症が実際にあったとしても痛みの原因や痺れの原因というのはそこにあるとは限りません。
また色々な症状で診断をされますがそれと痛みやしびれと関係がないということもよくあります。
もうこれは治らないから難しいですよと言われたとしてもそれは諦めずに最後までしっかり治療をしましょう。
そうすることで今までできなかったことがまたあなたも再開できることをお約束します。
ひこばえ整骨院の腰痛分離すべり症の施術手順
ひこばえ整骨院では腰痛分離すべり症の施術を得意としています。
痛みや悪い部分だけを見るのではなく、姿勢、体のバランスを見て全身をくまなく施術をしていきます。
もし、腰痛分離すべり症で困っているなら下記をご覧下さい。